3ニーファイ12－16章

「わたしは律法であり，光である」

3ニーファイ12－16章を研究し，教える子供たちにとって大切な真理を見つけてください。この概要は幾つかの真理を提示していますが，御霊がそのほかの真理を示す場合もあるでしょう。

印象を書き留める

分かち合うよう招く

イエス・キリストの絵を順番に回し，子供たちに絵を持ってもらい，イエスが教えられた事柄を一つ分かち合ってもらいます。例えば，今週家庭で学んだ事柄を分かち合ってもらいます。

教義を教える：年少の子供たち

3ニーファイ12：14－16

わたしは人々の良い模範となることができる

子供たちは，自分の模範が人々にとってどれほど祝福となるか気づいていないことがあります。これらの聖句を使って，自らの光を輝かせるよう彼らを励ましてください。

活動案

子供たちに3ニーファイ12：14－16は彼らに直接関連していることを伝えてから，声に出して読みます。「あなたがた」という言葉を読むときは，子供たちを指差し，子供たちにも自分自身を指差すように言います。
子供たちに懐中電灯を見せ，一人の子供に懐中電灯をつけてもらいます。救い主に従うことは明かりをつけるのに似ており，ほかの人々が主に従うのに助けになると説明します。その後，光を覆うか隠します。そして，人々にとって良い模範となるためにできる事柄を子供たちに挙げてもらいます。子供たちが何か言う度に，光の覆いを外してもらいます。（今週の活動ページも参照）
「もっとかがやこう」や「星のように」（『子供の歌集』96，84）など，光のように輝くよう子供たちを励ます歌を一緒に歌います。彼らが「善い行い」をするときに彼らの中に見ることのできる光について子供たちに話し，彼らの光や模範がいかに人々の助けとなり，善い行いをするようあなたに霊感を与えているか説明します。

3ニーファイ 14：7

天の御父はわたしの祈りにこたえてくださる

この聖句は，神が祈りを聞き，こたえてくださることを子供たちが理解するのに助けとなるでしょう。

活動案

3ニーファイ14：7を読み，この聖句に記された救い主の招きの一つ一つを表す動作を子供たちにしてもらいます。例えば，手を挙げる（求めなさい），手で双眼鏡を作る（捜しなさい），あるいはノックする（たたきなさい）動作をしてもらいます。祈りの中で言う事柄やお願いする事柄を子供たちに考えてもらいます。わたしたちは天の御父に何でも話すことができ，御父はわたしたちを愛しておられるので祈りを聞いてくださることを説明します。
祈るとき，手や目，頭はどうするか，子供たちに見せてもらいます。「おいのり」（『子供の歌集』18）などの歌を使います。わたしたちは祈るときだれに向かって話しますか。天の御父がわたしたちの祈りを聞いてくださることを証します。

3ニーファイ14：24－27

救い主は，教えられた事柄をわたしが聞き，行うよう望んでおられる

救い主の言葉をただ聞くだけでは十分ではありません。主の教えに従って生活する者のみが，人生の嵐に耐えることができます。

活動案

「かしこい人とおろか者」（『子供の歌集』132）を子供たちと一緒に歌います。または，3ニーファイ14：24－27を読みます。子供たちに，歌うときに「かしこいひと」の箇所に自分の名前を入れてもらいます。嵐の間もかしこい人の家がそのまま立ち続けることができたのはなぜでしょうか。24節を復習し，かしこい人は救い主が述べられた事柄を聞き，行ったことを強調します。
石と砂を子供たちに見せます。救い主に従う選びを表しているときは石を指差し，主に従わない選びを表しているときは砂を指差すよう，子供たちに言います。救い主が言われる事柄を行うとき，わたしたちは岩の上に建てられた家のように強いことを証します。

教義を教える：年長の子供たち

3ニーファイ12：6

わたしは義に飢え渇いているべきである

わたしたちは皆，飢えと渇きを感じることがあります。救い主はわたしたちが義を求めることに関してどのように感じるべきかを教えるために，これらの気持ちについて話されました。

活動案

ほかの子供たちに聞かれないようにして，一人の子供に，何かを食べたり飲んだりする真似をするよう伝えます。ほかの子供たちに，その子が何をしているか当ててもらいます。おいしい食べ物やきれいな水を飲むと，どのような気持ちになりますか。どのようにわたしたちの霊を養いますか。子供たちに3ニーファイ12：6を読んでもらい，わたしたちが何に「飢え渇〔く〕」よう救い主が望んでおられるか，見つけてもらいます。食べ物や飲み物を欲するのと同じように義を望んでいることを，わたしたちはどのように示すことができるでしょうか。
食べ物や飲み物の写真を持って来て，以下のような参照聖句をそれぞれに貼ります。詩篇119：103；ヨハネ6：35；2ニーファイ32：3；エノス1：4；または3ニーファイ20：8など。子供たちに聖句を読んでもらい，わたしたちが義に飢え渇いていることを示すためにできることについて，これらの聖句は何を教えているか説明してもらいます。「聖霊に満たされた」と感じたときの経験を分かち合います。子供たちにも経験を分かち合ってもらいます。

3ニーファイ13：1－8，16－18

正しいことを正しい理由で行うべきである

これらの聖句は，善い行いだけでは不十分であり，わたしたちの行いは神への愛や仕えたいという望みにより感化されなければならないことを示しています。

活動案

子供たち一人一人に，3ニーファイ13：1－4，5－8，16－18を調べてもらい，これらの聖句に記された善い行いを見つけてもらいます（「施し」をするとは，貧しい者に分け与えるという意味であることを説明します）。救い主はなぜ，これらの事柄を行う人のようになってはならないと言われたのでしょうか。
子供たち一人一人に，義にかなった行いが書かれた紙を1枚ずつ配ります（あるいは，義にかなった模範を考えてもらいます）。それらの事柄を行うのに良い理由と悪い理由を考えるように言います。正しいことをいつも正しい理由で行うよう，子供たちを励ましてください。

3ニーファイ14：21－27； 15：1

霊の安全は，救い主から教えられる事柄を聞いて行うことからもたらされる

「雨」や「洪水」は，わたしたち全員の人生に訪れます。しかし，イエスから教えられる事柄を聞いて行うならば，試練を乗り切ることができます。

活動案

全員で，3ニーファイ14：21－27と15：1を読みます。「行う」という言葉が聞えたらその度に立ち上がるよう子供たちに言います。救い主はなぜ御自身の言われることをただ聞いたり覚えておいたりするだけではなく，行うようにと強調されたのでしょうか。子供たちに24－25節の絵を描いてもらいます。岩に「イエス」と書いてもらい，さらにイエスがわたしたちに行うよう教えられた事柄を書いてもらいます。「かしこい人とおろか者」（『子供の歌集』132）を一緒に歌います。
子供たちに立ってもらい，片方の足は救い主の言葉を聞くことを象徴し，もう片方の足はそれを行うことを象徴していることを想像するように言います。「行う」足を挙げ，「聞く」足でバランスを取ってもらいます。強風が部屋に吹き込んできたら何が起こるでしょうか。この例を使って，主の御言葉をただ聞くだけではなく，救い主の言われた事柄を行うときにもっと安全であることを説明します。

家庭で学ぶよう励ます

子供たちに，今日学んだイエスの教えから一つを選んでもらい，それをどのように行動に移すか決めてもらいます。彼らの行動は，家族や友人にとって光となるのにどのように役立つでしょうか。

レッスンを改善する

必要に応じて活動を調整してください。これらの概要を，従わなければならない指示と思わないでください。むしろ，アイデアの宝庫として活用し，教える子供たちの必要について考えながら自分自身で霊感を受けるきっかけとしてください。場合によっては，年少の子供たち向けの活動を年長の子供たちを教えるために変更する，またはその逆を行うように，霊感を受けることもあるでしょう。