教義と聖約77－80章

「わたしがあなたがたを導いて行く」

教義と聖約77－80章を研究しながら，子供たちが福音の原則を理解する助けとなる語句や節を探します。下記の活動で採り上げられていない節であっても，見つけた節を分かち合ってかまいません。

印象を書き留める

分かち合うよう招く

感謝している事柄を子供たちに分かち合ってもらいます。祝福に対して天の御父に感謝を示すために，子供たちや家族がしていることは何ですか。

教義を教える：年少の子供たち

教義と聖約77：2

神は地上のすべての生き物を創造された

神が創造されたものについて学ぶことにより，子供たちは自分に対する神の愛を感じることができます。

活動案

子供たちに昆虫や鳥を含む動物の絵や写真を見せます。あなたが教義と聖約77：2から「獣」「這うもの」「空の鳥」という言葉を読んだら，子供にその絵を指さしてもらいます。神がそれらすべてを創造されたのは，神がわたしたちを愛し，幸せを望んでおられるからであるということを証してください（教義と聖約59：16－20も参照）。
「天のお父様の愛」（『子供の歌集』16）など，神の創造に関する歌を一緒に歌います。歌に出てくるものがどのように神の愛を感じる助けとなるか子供に尋ねます。

神は地球と地上のものすべてを造られました。

教義と聖約78：6

わたしは自分の持っているものをほかの人々と分かち合うことができる

天の御父はわたしたちに，持てる祝福を互いに惜しみなく分かち合い，「地上のものにおいて平等」となり，「天のもの」を得ることにおいても平等であるよう望まれています（6節）。

活動案

「地上のものにおいて平等」（6節）という意味を教えるために，助けを必要としている人（おなかを空かせている人，けがをしている人，寒さに耐えている人など）の絵や写真を子供たちに渡します。ほかの子供たちには，助けとなる物（食料や包帯，毛布など）を渡します。その子供たちに写真の人々を助けるために持っている物を分かち合ってもらいます。ほかの子供たちにも順番にやってもらいます。天の御父は，御自分の子供たち皆が必要な物を持つことを望み，そのためにわたしたちが持っている物をほかの人と分かち合うよう求められることが頻繁にあることを，子供たちが理解できるように助けます。
「だい28しょう：よげんしゃジョセフ，ふたたびミズーリへ」（『教義と聖約物語』108）の最初の二つの絵の下に書かれている文章を読みます。子供たちには，家を建てている人を手伝ったり，食べ物を分かち合ったり，ほかの奉仕をしている様子をまねてもらいます。人を助けたり，人と分かち合ったりするとどのような気持ちがするでしょうか。イエス・キリストがわたしたちと分かち合ってくださるものを子供たちが考えられるように助けます。

教義と聖約78：18

イエス・キリストがわたしを導いて行かれる

主が「導いて行〔かれる〕」ことをもしわたしたちが受け入れるならば，たとえ「今は……耐えることはできない」ことがあっても「元気を出〔す〕」ことができます（18節）。

活動案

列の一番前だったり，音楽を指揮するなど，リーダーになったときのことを子供たちに話してもらいます。リーダーとは何をする人でしょうか。救い主の絵を見せて，教義と聖約78：18から次の部分を読みます。「元気を出しなさい。わたしがあなたがたを導いて行くからである。」今週の活動ページを活用して，救い主に従う方法を子供たちが考えられるように助けます。
イエスに従うよう子供たちに勧めた後，主の絵を手に持って部屋を歩き，子供たちについて来てもらいます。そうしながら，「イエス様のように」や「正しい道選ぼう」（『子供の歌集』40－41，82－83）のようなイエスに従うことについての歌を一緒に歌います。子供たちも交代で絵を持ち，ほかの子供たちがついて行くようにします。

教義を教える：年長の子供たち

教義と聖約77章

聖文に関する疑問に対して答えを受けることができる

ジョセフ・スミスが自分の疑問に対する答えを求めたことについて教えることにより，導きを求めるときに天の御父はこたえてくださることを子供たちが知る助けとなります。あなたが主から答えを与えられたときの経験を分かち合うことを検討してください。

活動案

「だい27しょう：よげんしゃジョセフ・スミスのはたらき」（『教義と聖約物語』104）の最初の3つの絵の下に書かれている文章を読みます。ジョセフ・スミスのように，聖典に書かれていることを理解できないと感じたことがあるか尋ねます。それぞれの経験を分かち合ってもらいましょう。答えを見いだすためにジョセフは何をしたでしょうか。聖典に書かれていることを理解できるように天の御父が助けてくださったときのことを子供たちに話します。
ジョセフ・スミスが疑問を持った黙示録から幾つかの節を読むことを子供たちは望むかもしれません。その後に，主がジョセフに理解するよう望まれたことを教義と聖約77章から探すことができます。意義深いと感じる節を幾つか選びます。

教義と聖約78：3－7

わたしはイエス・キリストの「大義を推し進める」手助けができる

78章で主は，御自身の「大義を推し進める」助けとなる幾人かの教会指導者に具体的な指示を与えられました（4節）。主の大義を推し進めるために，自分の役割は何かを子供たちがよく考えられるように助けます。

活動案

教義と聖約78：4を子供たちに読んでもらいます。バプテスマを受けたときに，わたしたちが「支持した（受け入れた，または支持することを選んだ）大義」とは何ですか。考えられる答えを次のような聖句から探すように勧めます。モーサヤ18：8－10；教義と聖約20：37；モーセ1：39。
ニューエル・K・ホイットニーは店を所有しており，主は彼やほかの男性たちに，主の業のために自分のお金を幾らか使うように求められたことを説明します（教義と聖約63：42－43参照）。教義と聖約78：3－7を読んで，彼らがそのように求められた理由を見つけてもらいます。ニューエルのように分かち合うことを求められたら，わたしたちはどう感じるでしょうか。什分の一や断食献金を払う，召されて奉仕するなど，現在人々が主の業のために貢献している方法を考えるように助けます。

教義と聖約78：19

「すべてのことを感謝して受け入れる」べきである

わたしたちがすでに与えられているものに対して感謝を示すときに，主はさらに祝福してくださるということがよくあります。子供たちが与えられている祝福に感謝できるよう，どのように助けられるでしょうか。

活動案

子供たちに，教義と聖約78：19を読み，感謝の気持ちを持っている者に主が約束されたことを見つけてもらいます。小さな物を一つ見せ，それから同じ物を100個見せるなどして，子供たちが「100倍」の意味を理解できるようにします。
感謝についての歌を歌うか，動画“Think to Thank” （「常に感謝する」）を視聴します。(ChurchofJesusChrist.org)子供たちに時間を与えて，自分が感謝していることのリストを作ってもらいます。与えられた時間内でできるだけ多く書き出すように励まします。

家庭で学ぶよう励ます

子供たちの両親と連絡を取り，彼らが子供たちにクラスで学んだことについて尋ねるのに役立つ質問を提案することを検討してください。

教え方を改善する

約束された祝福について証します。特定の原則に従って生活するよう初等協会の子供たちに勧めるときには，その原則に従って生活する人に対して神が預言者を通して約束されている事柄を伝えます。一例として，教義と聖約78：19に書かれている約束を分かち合うことができます。（『救い主の方法で教える』35も参照）