ヨハネ13－17章

「わたしの愛のうちにいなさい」

ヨハネ13－17章を読みながら，あなたの教える子供たちの必要が分かるように祈ります。『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』とこの概要は，あなたが教義を理解し，クラスの子供たちを教えるためのアイデアを得るうえで助けとなることでしょう

印象を書き留める

分かち合うよう招く

子供たちが家庭で学んでいることを発表できるように，ハート形の紙を順番に回していき，そのハートが自分のところに来たら，人々に愛を示すために行っていることを一つ挙げてもらいます。

教義を教える

年少の子供たち

ヨハネ13：1－17

イエスは，わたしが人々に仕えることを望んでおられます

イエスが使徒の足を洗われた話は，謙遜な奉仕の一例です。イエスの模範に従いたいと子供たちが感じられるように，どのようにして助けられるでしょうか。

活動案

『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』から，今週の概要の絵を使い，ヨハネ13：1－17の話を紹介します。絵の中に描かれている話の詳細を，子供たちに挙げてもらいます。
イエスが人々に奉仕している絵を見せます（アイデアについては『福音の視覚資料集』または教会機関誌を参照）。絵に描かれている話を紹介するときに，子供たちに交代で絵を持ってもらいましょう（可能な場合，話を紹介するのを手伝ってもらう）。
だれかに助けてもらったとき，どのような気持ちがするか子供たちに尋ねます。人々に奉仕することで，どのようにイエスの模範に従えるかを表す絵を描いてもらいます。

ヨハネ13：34－35；14：15

わたしは，戒めを守ることによってイエス・キリストへの愛を示します

従順はイエス・キリストを愛する気持ちを表すものであると，子供たちが理解できるように助けるにはどうすればよいでしょうか。

活動案

子供たち一人一人にハート型の紙を渡し，飾ってもらいます。「すべての人を愛しなさい」や「共に愛し合え」（『子供の歌集』39，74）を歌いながら，「愛」という言葉が登場するたびにハートの紙を掲げてもらいます。
子供たちがヨハネ14：15を暗記できるように助けます。ハートの紙を持ち上げながら「もしあなたがたがわたしを愛するならば」と言い，次に石板の絵を持ち上げながら「わたしのいましめを守るべきである」と言ってもらいます。
イエスに対する愛を示すため，人にどのような親切な行いができるか，順番にジェスチャーで表してもらいます。ほかの子供たちには，それが何をしている場面か当ててもらいましょう。
子供たちと一緒に今週の活動ページを完成させます。

ヨハネ14：26－27；15：26；16：13－14

聖霊は，わたしがイエスを近くに感じられるように助けてくださいます

あなたが教える子供たちは聖霊の賜物をまだ受けていませんが，聖霊の力が生活においてどのように働くか，今から学ぶことができます。

活動案

「最後の晩餐」（『福音の視覚資料集』54番）の絵を見せます。子供たちに，最後の晩餐において，イエスは弟子たちに聖霊について教えられたことを説明します。
子供たちに，胸や頭に手を当ててもらいます。教義と聖約8：2を開き，聖霊が「〔わたしたち〕の思いと〔わたしたち〕の心」，すなわちわたしたちの思いや感情に語られることを説明します。
電気を消して，一枚の絵を掲げます。次に，懐中電灯で絵を照らします。聖霊はどのような点で懐中電灯と似ているか，子供たちに尋ねます。
子供たちと一緒に「せいれい」（『子供の歌集』56）を「静かな細い声」で歌います。聖霊がどのような働きをされるか，歌詞に耳を傾けてもらいましょう。

教義を教える

年長の子供たち

ヨハネ13：34－35；14：15；15：10－14

わたしは，戒めを守ることによってイエス・キリストへの愛を示します

個人学習でこれらの聖句を読みながら，あなたが教える子供たちについて考えてください。従順は救い主を愛する気持ちを表すものだと理解するとき，子供たちはどのような祝福を受けるでしょうか。

活動案

ヨハネ13：34－35を子供たちが暗記できるように助けます。一つの方法として，「共に愛し合え」（『子供の歌集』74）を歌い，言葉に合わせた動作を子供たちが覚えられるようにします。
子供たちに，イエスがわたしたちに愛を示してくださった様々な方法をホワイトボードに書き出してもらいます。助けとして，救い主の生涯の場面の絵を見せてもよいでしょう（具体的なアイデアについては『福音の視覚資料集』を参照）。イエスがなさったように人々に愛を示すには，どうすればよいでしょうか。一人一人の子供に立ってもらい，自分が「互いに愛し合」う方法を一つ発表してもらいます（ヨハネ13：34）。
一人の子供にヨハネ14：15を読んでもらいます。だれかが戒めを守っている絵を子供たちに交代で書いてもらい，ほかの子供たちには，どのような場面の絵か想像してもらいます。戒めの例については，『若人の強さのために』を参照してください。これらの戒めを守ることは，わたしたちが救い主を愛していることをどのように表しているでしょうか。

ヨハネ14：26；15：26；16：13

聖霊は導きと慰めを与え，真理を証されます

子供たちの多くが聖霊の賜物を受けている今，彼らが聖霊の役割についてさらに理解するのをどのように助けられるでしょうか。

活動案

子供たちを二人組に分け，次の聖句を読んでもらいます。ヨハネ14：26；15：26；16：13。聖霊がどのような働きをされるか教えてくれる言葉を探すように勧めます。ホワイトボードにその言葉を書き出します。
聖霊があなたに導きや慰め，警告を与えたり，真理について証されたりしたときの経験を話します。聖霊にまつわる経験があれば，どのようなことでも子供たちに分かち合ってもらいます。子供たちは，どのようにして聖霊の影響に気づいたのでしょうか。
一人一人に，紙袋に自分の顔を描いてもらいます。紙袋の中を懐中電灯で照らします。懐中電灯は聖霊を表しています。次に，スカーフやティッシュなど，光を遮るものを袋に入れます。誤った選択は，生活において聖霊の影響を受ける妨げとなることがあると教えます。子供たちに，袋からスカーフやティッシュを取り出してもらいます。これは，悔い改めを表します。

ヨハネ15：1－8；17：3

天のお父様とイエス様はわたしに，御自分たちのことを知ってほしいと望んでおられます

子供たちが天の御父とイエス・キリストについて知るのを助けるとき，子供たちは永遠にわたって生活の中で祝福を受けるでしょう。

活動案

植物を見せながら，ヨハネ15：1－8を子供たちに交代で読んでもらいます。イエス・キリストは，どのような点でぶどうの木なのでしょうか。わたしたちはどのような点で枝なのでしょうか。救い主に近くあるために，何ができますか。
ヨハネ17：3を声に出して読みます。子供たちに，天の御父とイエス・キリストについて知るためにどのようなことをしているか尋ねます。御二方について知るために，あなたがどのようなことをしているか紹介しましょう。

少年をひざに乗せるイエス — キリストは「わたしにつながっていなさい」と教えられた（ヨハネ15：4）

家庭で学ぶよう励ます

奉仕するために何ができるか，家族のだれかに尋ねるよう子供たちに勧めます。来週のレッスンで，子供たちが実行したことを発表する時間を取りましょう。

レッスンを改善する

活動を調整しましょう。年少の子供たちを教える場合，本概要に載っている年長の子供向けの箇所から，クラスで取り入れられるそのほかのアイデアを見つけられるでしょう。同じように，年少の子供向けの活動は年長の子供のクラスにおいても取り入れることができます。