10月9－15日

ピリピ；コロサイ

「わたしを強くして下さるかたによって，何事でもすることができる」

あなたの教える子供たちのことを考えながら，ピリピとコロサイを読みます。これらの書簡の原則をどのように教えたらよいか分かるよう，霊感を求めてください。

分かち合うよう招く

先週のレッスンで学んだことを行動に移すために，この一週間で何をしたかを子供たちに尋ねます。例えば，友達を必要としている人に，どのように手を差し伸べたでしょうか。

教義を教える：年少の子供たち

ピリピ1：3－4；コロサイ1：3，9

教会の指導者たちは，わたしのことを愛し，祈ってくれる。

パウロはしばしば手紙のはじめに，教会員に対する愛と，彼らのために祈っていることを書きました。自分たちが教会の指導者たちに愛されているということを，どうすれば子供たちに理解してもらえるか，考えてください。

活動案

• ピリピ1：3－4とコロサイ1：3，9を教師が読み，「祈る」や「祈り」という言葉が出たら，子供たちに腕を組んで頭を下げてもらいます。現代の教会指導者たちがわたしたちのために祈っているのと同様に，使徒パウロも教会員のために祈っていたということを説明します。

• イエス・キリストの絵を見せ，主がだれかのために祈られたことについて述べている聖句を読みます（例えば，ルカ22：32；3ニーファイ19：21，23）。イエスは人々のために祈るとき，何を願われましたか。

• 教会の指導者とはだれのことか，子供たちに言ってもらいます。初等協会会長，ビショップや大管長などを挙げられるように助けてください。この指導者たちは，子供たちが祝福されて正しい生活ができるように，天の御父に助けを祈り求めています。このことを説明してください。あなたが子供たちのために祈るときにどんなことをお願いしているかを話してもよいでしょう。

ピリピ4：4，8

わたしは主にあって喜ぶことができる。

聖徒たちが困難な試練に直面し，パウロ自身も牢獄にいたにもかかわらず，パウロは聖徒たちに喜ぶようにと励ましました。イエス・キリストに従うときに喜びがもたらされることを理解してもらうために，子供たちをどう助けたらよいでしょうか。

活動案

• 教師がピリピ4：4を読み，子供たちには，どんな言葉が繰り返し出てくるかに注意しながら耳を傾けてもらいます。喜ぶときにはどうするか，子供たちにやって見せてもらいます。「主にあって……喜〔ぶ〕」のはなぜか，つまりなぜイエス・リストのおかげで幸せを感じるのかを，子供たちに話します。子供たちに，イエスについて感じていることを分かち合ってもらいます。

• 主の創造物，神殿，主の復活，家族など，「主にあって……喜〔び〕」（ピリピ4：4）を与えてくれるものを表す物や写真，絵を見せます。子供たちに，交代で写真や物を一つ選んでもらい，なぜそこから幸せを感じられるかを話してもらいます。主にあって喜びを与えてくれるものについて，子供たちに分かち合ってもらいます。

• ピリピ4：8を子供たちと一緒に読み，この聖句に書いてあることに当てはまるものを，子供たちが考えられるように助けます（信仰箇条1：13も参照）。子供たちに，それらの絵を描いてもらいます。

コロサイ1：23；2：6－7

わたしの信仰はイエス・キリストに「根ざし」ているべきである。

救い主を土台として生活と信仰を築くならば，子供たちは人生の嵐に堪えることができるでしょう。

活動案

• コロサイ1：23；2：6－7から重要な言葉を読みながら（またはChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「霊を滅ぼす嵐」を見せながら），『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』の今週の概要から木の写真を見せます。嵐がやってくるとき，根が強くなければ，この木はどうなるでしょうか。子供たちに立って，嵐の中にある根の弱い木を演じてもらい，次に，根の強い木を演じてもらいます。救い主を信じる信仰を持つことで，わたしたちは根の強い木のようになれることを証します。この信仰があれば，わたしたちは誘惑やつらい時期といった霊の「嵐」に耐えることができます。

• 一人の子供に，ホワイトボードに木の絵を描いてもらいます。イエス・キリストに「根ざす」ためにできることを，子供たちに挙げてもらいましょう。子供たちが何かを言う度に，それを言った子供に，木の絵に根を描き足してもらいます。

教義を教える：年長の子供たち

ピリピ4：4－13

イエス・キリストを信じる信仰を持つなら，つらいときでも幸せでいられる。

パウロは多くの試練に遭いましたが，イエス・キリストを信じる信仰を持っていたために幸せでした。

活動案

• 使徒パウロがピリピ人への手紙を書いたときのように，子供たちに自分が牢獄にいると想像してもらいます。ピリピ4：4－13を子供たちと一緒に読み，「喜び」「平安」「足る」という言葉を見つけてもらいます。パウロはなぜ，牢獄の中で喜び，平安まで感じることができたのでしょうか。次に，子供たちにこの聖句から「主」，「神」，「キリスト」という言葉を見つけてもらいます。イエス・キリストを信じる信仰があったためにパウロは喜ぶこができたことを，子供たちに理解してもらってください。

• 子供たちに助けてもらって，次のような文の空欄に適切な言葉を入れます：「もしわたしがを持っていれば，暗闇の中でも見える。」「があれば，暑い日に外にいても涼しい。」「わたしにがあれば，つらいときにも喜びを見いだせる。」ピリピ4：4－13では，喜びを見つけるために，わたしたちには何ができると教えていますか。子供たちに，つらいときに喜びを感じる助けとなる，イエスに関する賛美歌や聖句を分かち合ってもらいます。

ピリピ4：8

わたしは真実なこと，尊ぶべきこと，純真なことを「心にとめ〔る〕」ことができる。

子供たちは，不道徳なものや不純なものにさらされることが多々あります。教師は，自分を高めてくれる徳高いものを尋ね求めるよう，子供たちを助けてください。

活動案

• 一人の子供にピリピ4：8を読んでもらいます。その間，ほかの子供たちには信仰箇条1：13の中から同じ言葉や似ている言葉を見つけてもらいます。だれかにそれらの言葉をホワイトボードに書き出してもらいましょう。これらの言葉がどういう意味なのか子供たちに尋ねます。言葉の意味を定義できるよう，必要に応じて子供たちを助けてください。わたしたちはなぜ，これらのことを「心にとめる」必要があるのでしょうか。どのようにしてそれらを「尋ね求め」ることができますか。

• 子供たちに，ピリピ4：8の説明に当てはまる事柄を挙げてもらいます。今週この説明に当てはまると感じたものがあれば，それを書き出すよう，子供たちに言います。書き出したリストを来週の初等協会に持ってきて，見つけたことを分かち合うように勧めます。

コロサイ1：23；2：6－7

わたしの信仰はイエス・キリストに「根ざし」ているべきである。

サタンは誘惑や偽りの教義でわたしたちの信仰を弱めようとします。子供たちの救い主を信じる信仰を強め，「福音の望みから移り行くことのない」ようにするために，どのように子供たちを鼓舞することができるでしょうか（コロサイ1：23）。

活動案

• 子供たちに，コロサイ1：23；2：6－7で見つけた真理を表す絵を描いてもらいます。描いた絵をクラスで発表し，絵が表す真理を説明してもらいましょう。

• ビデオ「霊を滅ぼす嵐」を見せます。今日の世界で，わたしたちの信仰を弱める誘惑や偽りの教義には，どのようなものがあるでしょうか。自分の信仰を強めて，イエス・キリストに「根ざ〔す〕」（コロサイ2：7）ために自分にできることを一つ，子供たちに書いてもらいます。毎日見ることのできる所にそれを貼っておくように言ってください。

家庭で学ぶよう励ます

子供たちに，イエス・キリストについて学んだことを家族と分かち合うように勧めます。子供たちは，今週の活動ページや今日クラスで読んだ聖句を使うことができるでしょう。

教え方を改善する

子供たちは好奇心が旺盛で，新しい様々な体験をすることから学ぶ。子供たちが体を動かし，五感を働かせ，探検し，新たなことを試せるような活動を用いましょう。この資料の冒頭にある「年少の子供たちの必要を満たす」の提案が役立つでしょう。（『救い主の方法で教える』25－26も参照）