「3月23-29日,エノス-モルモンの言葉:主は,御心を行うようにわたしに働きかけられる」『わたしに従ってきなさい—日曜学校用:2020年 モルモン書』
「3月23-29日,エノス-モルモンの言葉」『わたしに従ってきなさい—日曜学校用:2020年 モルモン書』
3月23-29日
エノス-モルモンの言葉
主は,御心を行うようにわたしに働きかけられる
エノス-モルモンの言葉を読んでレッスンプランを立てることにより,教える準備をします(『救い主の方法で教える』19参照)。この概要にある提案と教義は,アイデアを得るうえでも役立つでしょう。
印象を書き留める
分かち合うよう招く
クラスの参加者に家庭で学んだことを分かち合う機会を与えるために,彼らをグループに分け,各グループにエノス-モルモンの言葉から1章を読むように割り当てるとよいでしょう。そして,その章からクラスで話し合うべきだと感じる節を提案してもらいます。それらの節をホワイトボードに書き出し,その中から幾つか選んで話し合います。
教義を教える
わたしたちはイエス・キリストを信じる信仰を行使するとき,罪の赦しを受けることができる
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エノス1:1-17について研究するとき,クラスの参加者に深く考えて話し合ってもらうために幾つか提案があります:罪の赦しを受けることについて,エノスの経験から何を学べるでしょうか。エノスは,イエス・キリストに対する信仰をどのように示したでしょうか。この経験はエノス自身に,また自分自身やほかの人に対する見方に,どのような影響を与えたでしょうか。
わたしたちの心からの祈りは答えられる
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祈りに対する理解を深めるのを助けるために,クラスの参加者を小グループに分け,以下の聖句から一つを選んで各グループで研究してもらいます。エノス1:2-8,8-11,または12-17節。その後,割り当てられた聖句から祈りについて学んだことを各グループからクラス全体に教えてもらいます。例えば,エノスがどのように祈ったかを表わす語句を分かち合ってもらうとよいでしょう。
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エノスが祈った方法について学ぶことに加えて,エノスが祈った目的から多くを学ぶこともできます。クラスの参加者は恐らく,エノス1:4-17でエノスがだれのために,あるいは何のため祈ったか見つけることができるでしょう。この聖句によれば,エノスはなぜほかの人のために祈りたいと思ったのでしょうか。エノスから,祈りについてほかにどのような真理を学べるでしょうか。
戒めを守るならば,地で栄える
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ジェロムとオムナイ書の著者たちは,ニーファイ人の国について書き記しましたが,彼らのメッセージは個人にも当てはまります。正義がいかに繁栄をもたらすかについて,ジェロム書とオムナイ書から何を学べるでしょうか。(例えば,ジェロム1:7-12およびオムナイ1:5-7,12-18参照)。辞書と聖典を使って「栄える」という言葉を定義すると(例えばアルマ37:13;48:15参照),クラスの参加者にとって助けになるでしょう。世の中の定義は,主の定義と比較してどのように違うでしょうか。主は主の民が栄えるのをどのように助けてくださいますか。
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ニーファイ人の預言者が民に戒めを教えるために熱心に働いたように,末日の預言者もわたしたちに戒めについて教えています。ジェロム1:9-12を読んだ後,教会指導者の最近の教えで,戒めを守るようにクラスの参加者に動機付けを与えるものについて話し合うとよいでしょうます。教会の機関誌または「福音ライブラリー」のアプリで,最近の総大会のメッセージを検討すると,クラスの参加者にとって助けになることでしょう。あるいは,『若人の強さのために』に記載されている標準を見直すとよいでしょう。必要であれば,「その他のリソース」にあるメッセージのリストを参照することができます。戒めに対する従順は,日々の生活で「栄える」のをどのように助けてくれるでしょうか。
主は多くの民を約束の地に導かれる
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モルモン書には複雑な歴史が記録されているので,そこに記された異なる民のグループを追跡するのは,難しいことがあります。モルモン書の中のそれぞれの民について学ぶ一つの方法は,ホワイトボードに表を描いて,それぞれの民に関する情報(ニーファイ人,レーマン人,ゼラヘムラの民など)をクラスの参加者に書き入れてもらうことです。例えば,表に次のような見出しを付けることができます:「グループ名」,「到着した時期と方法」,「民に起こったこと」。それぞれの民のグループについて学んだ事柄を理解することが,なぜ役に立つのか話し合ってください。「聖句ガイド」(ChurchofJesusChrist.org)の次の項目が助けになるでしょう:「コリアンタマー」,ヤレド人」,「レーマン人」,「ミュレク」,「ニーファイ人」,「ゼラヘムラ」)
わたしたちが神の導きに従うならば,神はわたしたちを通して働かれる
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モルモンの言葉について話し合う場合,クラスの参加者に,モルモンが霊感を受けてモルモン書に小版(1ニーファイ-オムナイ)を加えた理由について,分かち合う準備をして来るよう招くとよいでしょう。クラスの参加者はモルモンの言葉や以下のようなリソースを読んで準備することができます:教義と聖約10:8-19,39-45,『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』の「今週の概要」;『聖徒たち』第1巻,第5章。モルモン書の116ページの原稿が失われた事件に関する詳細と,失われたページを差し替えるために小版が必要とされた理由とを準備に含めるよう,クラスの参加者を励ましてください。クラスの参加者はこのことから,主がわたしたちを通して働かれる方法について,どのような真理を学ぶことができるでしょうか。モルモンの言葉1:1-8は,たとえ完全に理由を理解できなくても,神からの指示に従うよう霊感を与えてくれますが,クラスの参加者はこの聖句から何を見いだすでしょうか。
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モルモンは小版に関する御霊の導きに従うことにより,何百万もの人々の生活に祝福をもたらしました(モルモンの言葉1:7参照)。クラスの参加者は,神に御手に使われる器となって聖霊のささやきに従うことを求めるとき,ほかの人々を祝福できます。そのことを彼らが理解できるよう助ける方法について考えてください。神はモルモンを通してどのように働かれたでしょうか。クラスの参加者は,御霊に耳を傾けて神の御心を求めるとき,主が彼らやほかの人を通して何を行われるのを見たでしょうか。「その他のリソース」にあるトーマス・S・モンソン大管長の話は,クラスの参加者が自分の生活から実例を考える助けになるでしょう。
家庭で学ぶよう励ます
総大会と復活祭が数週間後に迫っているので,大管長会や十二使徒会定員会の一員がイエス・キリストの特別な証人として伝えるメッセージに耳を傾けるよう,クラスの参加者を励ましてください。
その他のリソース
戒めを守ることに関する総大会のメッセージ
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トーマス・S・モンソン「戒めを守る」『リアホナ』2015年11月号,83-85
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ディーター・F・ウークトドルフ「喜んで福音に生きる」『リアホナ』2014年11月号,120-123
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ダリン・H・オークス「ほかに何ものをも神としてはならない」『リアホナ』2013年5月号,72-75
「すべての子供と握手する」
トーマス・S・モンソン大管長は,十二使徒定員会の会員として奉仕していたとき,サモアの村で初等協会の子供たちに話をしました。話の後,モンソン長老はそこに集まった247人の子供たち一人一人と個人的にあいさつするよう促されました。しかし,時間のないことが分かっていたので,子供たちにあいさつするという考えを消し去ろうとしましたが,できませんでした。
とうとう子供たちの教師の方を向いて言いました。「わたしはぜひ,男の子や女の子一人一人と握手をしたいと思うのですが,そんなことができますか。」
教師はほほえむと,サモア語で子供たちに話しました。子供たちはそれを聞いて,はやる思いでうなずきました。それから教師は,十二使徒の一人がサモアを訪れることを知ったとき,子供たちが真心から信仰をもって祈るなら,モンソン長老が村を訪問し,聖霊に促されて子供たち一人一人と握手すると約束したことを話してくれました(トーマス・S・モンソン,「友達の友達:タロファ・ラーバ」『フレンド』1972年5月号,12-13)。