「11月30日-12月6日 モロナイ1-6章:『彼らを正しい道にとどめるため』」『わたしに従ってきなさい—日曜学校用:2020年 モルモン書』
「11月30日-12月6日 モロナイ1-6章」『わたしに従ってきなさい—日曜学校用:2020年』
11月30日-12月6日
モロナイ1-6章
「彼らを正しい道にとどめるため」
モロナイは,自分が書き記すことが末日に生きる人にとって「価値をもたらす」ものであることを願いました(モロナイ1:4参照)。モロナイ1-6章を読むときに,あなたが教える人にとって最も価値のあるものを祈りをもって考えてください。
印象を書き留める
分かち合うよう招く
クラスの参加者は,読んだことを思い出す時間を少し取ることで,個人学習から得た洞察をもっとよく分かち合えることがあります。クラスの最初に,モロナイ1-6章の前書きを復習する時間を取ってもよいでしょう。(これは,家で読んで来なかった参加者にとっても助けとなります。)それからクラスの参加者に,これらの章から意義深い節を見つけてもらい,クラスに分かち合うよう招いてください。
教義を教える
神権の儀式は,主が命じられたとおりに執り行わなければならない
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もしクラスの参加者(あるいは彼らの家族)が神権の儀式を受ける準備をしているのであれば,モロナイがモロナイ2-6章で儀式について教えたことを復習することが役立つかもしれません。クラスの参加者に二人一組になってもらい,次のようなロールプレーをしてもらうとよいでしょう。(1)あなたの兄弟が神権に聖任されようとしています。あなたは,モロナイ3章からどのような助言を与えますか。(2)ほかの宗教の友人が,なぜ毎週聖餐を受ける必要があるか疑問に思っています。あなたなら,何と言いますか(モロナイ4-5章参照)。(3)近々バプテスマを受けるあなたの娘が,バプテスマの準備ができているか分からないと悩んでいます。あなたなら,どう助けますか(モロナイ6:1-3参照)。ロールプレーが終わってから,クラス全体で互いに学んだことを分かち合ってもらいます。このような儀式が,どのように自分を天の御父とイエス・キリストに近づけたかについての証を分かち合ってもらってもよいでしょう。
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バプテスマに備えることについての話し合いを導入するために,クラスの参加者の一人に,伝道や結婚,親になることや新しい仕事など,彼らの人生における重要な決意に対して,どのように準備したかを説明してもらうとよいでしょう。その準備に比べて,モロナイ6:1-3に説明されているバプテスマを受ける資格を得るために必要な準備はどうだったでしょうか(モーサヤ18:8-10;教義と聖約20:37も参照)。これらの聖句に挙げられている特質が,バプテスマに必要なのはなぜでしょうか。どうすれば,この儀式に対して準備できているかどうかを知ることができますか。クラスの参加者に,バプテスマを受けてからこれらの標準にふさわしく生きてきたかどうか,また改善できる点は何か,深く考えるよう励まします。また,受けた印象を書き留め,しばしばそれを思い返すよう招いてもよいでしょう。
聖餐を取ることはイエス・キリストに近づく助けになる
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『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』にある「今週の概要」には,聖餐に関する学習活動の提案があります。クラスの参加者の何人かに,これらの活動を家庭で行ってもらい,学んだことをクラスで分かち合う準備をして来るように招いてもよいでしょう。クラスの参加者が,自分自身と家族が聖餐について神聖な経験を得る備えをするために何ができるかを,互いに分かち合ってもらってもよいでしょう。
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わたしたちのほとんどは聖餐の祈りを何度も聞いていますが,わたしたちはその言葉の意味についてよく考えているでしょうか。聖餐の祈りについてクラスの参加者が深く考えられるように,二つの聖餐の祈りを何も見ないで書くように数分間時間を取るとよいでしょう。それから,自分が書いたものをモロナイ4:3および5:2と比べてもらいます。簡単に思い出せたのはどのようなことでしたか。どのようなことを忘れていましたか。聖餐の祈りで,今までに気づかなかったことに何か気づきましたか。聖餐の祈りの言葉の中から,クラスの参加者にとって際立っている言葉,あるいは聖餐の儀式の神聖さを感じさせてくれる言葉を分かち合ってもらいます。クラスの参加者の聖餐に対する感謝の気持ちを深めるために,クラスの参加者の一人に聖餐の歌を歌うか演奏してもらうことを検討してください。
5:28
イエス・キリストの弟子は互いにミニスタリングを行う
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クラスの参加者が「神の善い言葉で養われ」ることの大切さを理解できるように,たとえを使うことを検討してください(モロナイ6:4)。例えば,種や赤ちゃんにはどのような種類の養いが必要ですか。養いが必要なものに,養いを与えないとどうなりますか。新会員や再び教会に集うようになった会員と,養いを必要としている植物や幼児は,どのような点で似ていますか。クラスの参加者は,モロナイ6:4-9を調べ,互いに霊的に「養う」方法についてのアイデアを見つけるとよいでしょう。「その他のリソース」にもアイデアがあります。あなたがともに弟子の道を歩む人からミニスタリングを受けた経験を分かち合ってもよいでしょう。恐らくクラスの参加者は,喜んで同様の経験を分かち合ってくれるでしょう。
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モロナイ6:4-9は,わたしたちが「キリストの教会の民の中に数えられ」,教会の集会に出席するときに受ける祝福を,クラスの参加者が理解する助けになるでしょう。どうしたらこのような祝福を,組織された教会の必要性に疑問を持っている人に説明することができますか。クラスの参加者に,これらの節を調べて,分かち合える何かを見つけてもらうとよいでしょう。あるいは,教会員として受けた祝福の幾つかを挙げてもらってもよいでしょう(D・トッド・クリストファーソン「なぜ教会が」『リアホナ』2015年11月号,108-111参照)。わたしたちとともに弟子の道を歩む人が「しばしば集ま〔る〕」ときに,彼らが必ず「覚えられ,神の善い言葉で養われ」るために,何ができるでしょうか(モロナイ6:4-5)。
家庭で学ぶよう励ます
クラスの参加者が次週,モロナイ7-9章をさらに意欲的に読めるよう,そこには困難のときに忠実であり続けられるようにモルモンが息子にあてた二つの手紙が含まれていることを説明するとよいでしょう。
その他のリソース
神の言葉によって養われる
ジェフリー・R・ホランド長老はこう教えています。「福音の知識を新たに幾つか学び,友人に会うことは大切な要素ですが,単にそれだけを目的に教会に来る会員はほとんど存在しません。会員が教会に集うのは,霊的な経験を求め,平安を感じ,信仰を強め,新たに希望を得たいと望んでいるからです。つまり,神の善い言葉で養われ,天の力により強められるよう望んでいるのです。」「神からこられた教師」『聖徒の道』1998年7月号,29)
ゴードン・B・ヒンクレー大管長は,改宗者を神の言葉で養うことについて次のように説明しています。「これはすべての人のための業です。ホームティーチャーと訪問教師〔現在はミニスタリングブラザーとシスター〕のための業です。ビショップリック,神権定員会,扶助協会,若い男性と若い女性,そして初等協会のための業でもあります。
先週の日曜日,わたしは断食証会に出席しました。15,6歳くらいの若者が会衆の前に立ち,『バプテスマを受ける決心をした』と告げました。
続いて,教師定員会の青少年たちが一人一人マイクの前に立ち,彼への愛を伝え,彼のしようとしていることは正しいと言い,いつもそばにいて力になると約束しました。若い男性たちが,友達に感謝と励ましの言葉を伝えるのを聞けて,ほんとうによかったと思います。先週バプテスマを受けた若者を含め,わたしはこれらの少年たち全員が伝道に出ようとしていることをうれしく思います。
最近の記者会見でこう尋ねられました。『今日の教会活動の中で最も喜びを覚えるのは,どういった事柄ですか』と。
こう答えました。『最も満ち足りた経験は福音が人々に与える影響を目の当たりにすることです。福音を知ると人生観が変わり,それまでに感じたこともないような視野が開けます。気高く神聖な事柄に目を向けるようになり,目を見張るような奇跡が起こります。彼らはキリストを仰ぎ見て,生き生きとします。』
……わたしは皆さん一人一人にお願いします。どうかこの業に力を貸してください。」(「改宗者と若い男性について」『聖徒の道』1997年7月号,58)