「再臨」ハリー・アンダーソン画

5月27日－6月2日 

ジョセフ・スミス—マタイ1章；マタイ25章；マルコ12－13章；ルカ21章   

「人の子が……来る」

教える準備を始めるに当たって，ジョセフ・スミス—マタイ1章；マタイ25章；マルコ12－13章；ルカ21章をよく祈りながら読んでください。   自分で霊感を求め，その後，ほかのアイデアを得るためにこの概要を見直してください。

印象を書き留める

分かち合うよう招く

今週の読書箇所に見られる救い主のたとえをホワイトボードに書き出してください。例えば，いちじくの木，家の主人と盗賊，忠実な僕と悪い僕，10人のおとめ，タラント，羊とやぎのたとえなどがあります。クラスの参加者に，これらのたとえから学んだ真理で，主の再臨に備える助けとなるものを分かち合ってもらいます。クラスの参加者はこれらの真理を生活に応用するために何を行っているでしょうか。

教義を教える

ジョセフ・スミス—マタイ1：21－37

救い主の再臨についての預言は，信仰をもって将来に臨む助けとなる

• クラスの参加者の中には，救い主の再臨のしるしを理解するのが難しい人がいるかもしれません。そのような人にとっては，ジョセフ・スミス—マタイ1：21－37に見られるしるしをグループとして見つけることが助けとなるでしょう。また，これらのしるしの重要性をより深く理解してもらうために，しるしを道路標識になぞらえるとよいでしょう。道路標識はなぜ大切ですか。これは再臨のしるしについて何を示唆しているでしょうか。各グループに道路標識の形の紙を何枚か配り，再臨に先立つしるしを1枚につき1つずつ書いてもらいます。見つけたことを発表してもらい，それらのしるしが現在の世の中に見られる証拠について話し合ってもらいます。

• 『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』の「今週の概要」で，クラスの参加者は再臨までに起こる出来事の中で「あわて〔ない〕」ようにするための助言を見つけるように勧められています（「その他のリソース」にあるトーマス・S・モンソン大管長の言葉も参照）。 再臨を描いた絵（「再臨」『福音の視覚資料集』66番参照）を見せ，クラスの参加者に，個人の研究で書き留めた聖句を分かち合ってもらいます。 救い主の再臨までに起こる出来事について知ることは，なぜ祝福なのでしょうか。

ジョセフ・スミス—マタイ1：26－27，38－55；マタイ25：1－13

わたしたちは常に救い主の再臨に備えていなければならない

• 救い主は御自分の再臨に常に備えるようわたしたちに求めておられますが，日常生活に追われ，それについてあまり考えなくなってしまうことがあります。ジョセフ・スミス—マタイ1：26－27，38－55とマタイ25：1－13の中のたとえは，クラスの参加者が再臨に備えることの大切さに気づく助けとなります。クラスの参加者に，これらのたとえや対比を見つけ，それらが再臨に備えることについて何を教えているかを分かち合ってもらいます。これらのたとえの一つについて工夫を凝らした説明をするよう，参加者の一人か二人にあらかじめ準備してもらうとよいでしょう。

• 10人のおとめのたとえは，救い主にお会いするための霊的な備えについて考える助けとなるでしょう。デビッド・A・ベドナー長老は，このたとえに一つの解釈を与えています（「その他のリソース」参照）。 日常生活の中で十分に福音に帰依するために何ができるかについて，クラスの参加者に話し合ってもらうとよいでしょう。わたしたちはそれぞれ，なぜ自分の改心を経験しなければならないのでしょうか。教義と聖約45：56－57は，このたとえに対する理解をどのように深めてくれるでしょうか。

• 再臨についての賛美歌を一緒に歌い，そのメッセージについて話し合うとよいでしょう（「その他のリソース」参照）。

マタイ25：14－46

最後の裁きにおいて，わたしたちは自分の生涯について主に報告する

• タラントのたとえと羊とやぎのたとえからは，最後の裁きにおいてわたしたちが主に報告する自分の生涯について考えるよう促されます。クラスの参加者と一緒にこれらのたとえを読み，自分の生涯について説明するときに救い主から尋ねられる可能性のある質問を，クラスの参加者一人一人に発表してもらいます。時間を取って，クラスの参加者がこの話し合いの中で受けた印象に従って行動するための計画を立てられるようにしてください。

  

  キリストは最後の裁きについて教えるために，羊とやぎを用いられました（マタイ25：31－33参照）。

• 聖句ガイドの「最後の裁き」（scriptures.lds.org）に見られる最後の裁きの定義をクラスの参加者と一緒に確認するとよいでしょう。その後，クラスの参加者に，アルマ5：17－25など，最後の裁きはどのようなものかを述べている聖句を読んでもらうとよいでしょう。これらの聖句はその日に備えるために何を行うように勧めているでしょうか。

• クラスの参加者がタラントのたとえ（マタイ25：14－30）から個人的な意味を見いだす助けとして，ロナルド・A・ラズバンド長老の「タラントのたとえ」（『リアホナ』2003年8月号34－37） の中のアイデアを分かち合うか，または活動を行います。

• マタイ25：34－40についての話し合いを促すために，クラスの参加者に，これらの節で述べられているような思いやりを示している人々の例を分かち合ってもらいます。時間を取って，クラスの参加者の奉仕を必要としている人について考えてもらいます。食べる物のない人に食べ物を提供し，着る物のない人に着る物を与え，病気の人を見舞うための実際的な方法として，どのようなことがあるでしょうか。

家庭で学ぶよう励ます

これからの1週間，ヨハネ13－17章を読むようクラスの参加者を励ますために，伝道に出る直前の息子または娘に何と言いたいかを考えてもらいます。ヨハネ13－17章には，救い主が十字架にかけられる前に弟子たちに与えられた最後の教えが記されています。

その他のリソース

ジョセフ・スミス—マタイ1章；マタイ25章；マルコ12－13章；ルカ21章   

再臨についての賛美歌

• 「いざ救いの日を楽しまん」『賛美歌』5番 

• 「来たれ，主の子ら」『賛美歌』31番 

• 「来ませ，王の王」『賛美歌』29番 

• 「救い主，われ信ず」『賛美歌』72番 

• 「もろびと，こぞりて」『賛美歌』116番 

改心の油

デビッド・A・ベドナー長老は10人のおとめのたとえについて次のような解釈を示しています。 

「油を改心の油と考えてください〔マタイ25：4－9参照〕。…… 

5人の思慮深いおとめは，利己的だったために分け与えたくなかったのでしょうか。それとも，改心の油を借りることはできないことを正しく伝えようとしたのでしょうか。戒めに絶えず従順であることから得られる霊的な強さは，ほかの人に与えることができるでしょうか。聖文を熱心に学び深く考えることで得た知識は，必要な人に与えることができるでしょうか。福音が忠実な末日聖徒にもたらす平安は，逆境や大きな問題に直面している人に与えることができるでしょうか。できないというのが，これらの問いに対する明白な答えです。

思慮深いおとめが適切に断言したように，各人が『〔自分〕の分を……買』わなければなりません。霊感に導かれたこのおとめたちは，商取引のことを述べたのではありません。証の明かりをともし続け，十分な量の改心の油を用意するという個人の責任を強調しているのです。この貴重な油は，忍耐し，根気よく，『教えに教え，訓戒に訓戒を加えて』1滴ずつ得るものです（2ニーファイ28：30）。」（「主に帰依する」『リアホナ』2012年11月号，109）  

恐れてはならない

トーマス・S・モンソン大管長は，次のように述べています。 

「暗雲が立ち込めても，大雨に襲われるとしても，まっすぐに歩み，戒めを守るならば，福音の知識と，天の御父と救い主の愛はわたしたちを慰め，支え，心に喜びをもたらしてくれます。 

愛する兄弟姉妹，恐れてはなりません。元気を出してください。未来は皆さんの信仰と同じく希望に満ちています。」（「元気を出しなさい」『リアホナ』2009年5月号，92） 

レッスンを改善する

真実の教義を教えるようにしてください。「繰り返し次のように自問すると良いでしょう。『わたしが教えている事柄は，クラスの生徒たちがキリストへの信仰を築き，悔い改め，神との聖約を交わし，聖約を守り，聖霊を受けるために，どのような助けになるだろうか。』」（『救い主の方法で教える』 20）