「9月30-10月13日。エペソ:『聖徒たちをととのえて』」『わたしに従ってきなさい—日曜学校用:2019年 新約聖書』
「9月30-10月13日。エペソ」『わたしに従ってきなさい—日曜学校用:2019年』
9月30-10月13日
エペソ
「聖徒たちをととのえて」
エペソ人への手紙,最近の総大会の説教,この概要,ならびに『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』をよく祈って研究するときに,教える事柄と教える方法について様々な思いと印象を与えられることでしょう。
印象を書き留める
分かち合うよう招く
クラスの参加者に,今週研究して学んだ事柄を一文に要約して書いてもらい,その後,それらをホワイトボードにはってもらうとよいでしょう。幾つかの要約を無作為に選び,それを書いた人たちに,思ったことを分かち合ってもらいます。
教義を教える
預言者と使徒—また,わたしたち全員—は,教会を強め,一致をもたらす。
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教会はどのような方法で「使徒たちや預言者たちという土台の上に建てられ」ており,また救い主はどのような点で「隅のかしら石」であられるかを説明するために,クラスの参加者と一緒に何かを作ってみるとよいでしょう(エペソ2:20)。クラスの参加者に,ブロックまたは紙コップに「イエス・キリスト」また「使徒と預言者」と書いたラベルをはり,それらを土台として,ブロックまたは紙コップを組み合わせてタワーかピラミッドを作ってもらうとよいでしょう。その後,「イエス・キリスト」か「使徒と預言者」を取り除いたらどのようなことが起こるかを示します。隅のかしら石がイエス・キリストと教会におけるイエス・キリストの役割を表す良い比喩であるのは,なぜでしょうか。(隅のかしら石に関する説明については,「その他のリソース」を参照。)使徒と預言者,そのほかの教会指導者がいるおかげで得られる祝福について,クラスの参加者に,エペソ2:19-22;4:11-16を調べてもらうとよいでしょう。これらの人々の教えのうえに生活を築き上げるために,何ができるでしょうか。
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預言者と使徒から継続的に指示が与えられなければ,どのように教義が誤解される可能性があるかを示すために,クラスで伝言ゲームを行うとよいでしょう。そのために,クラスのほかの人に聞かれないようにして,一人に短い話を告げ,その後その人に,クラスの別の人にその話を伝えてもらいます。そのようにして,話を何人かに順番に伝えてもらいます。その後,話を聞いた最後の人に,自分が聞いたことをクラスの残りの人に発表してもらいます。その話の詳細は変わっていたでしょうか。途中で,教師が間違いを訂正していたらどうなったでしょうか。教会が「使徒たちや預言者たちという土台の上に建てられ」なければならない理由について,この活動から何を学べるでしょうか。
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クラスの参加者が前回のクラス以降に総大会の話を聴いているならば,エペソ4:11-16に述べられている目的を果たすのに,大会で教えられた事柄がどのように役立ったかを紹介してもらいます。
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クラスの参加者に,教会で果たすように与えられている「召し」あるいは責任を幾つかリストにする時間を与えるとよいでしょう(エペソ4:1参照)。例えば,ミニスタリングブラザーやミニスタリングシスター,親,キリストの弟子,など。その後,クラスの別の人とリストを交換し,エペソ4:4-8,11-16を読んでもらい,リストに挙げられている召しや割り当てがキリストの体を建てるのにどのように役立つかを分かち合ってもらいます。「主は一つ,信仰は一つ,バプテスマは一つ」という教えの下で一致するために,わたしたちはどのように協力できるでしょうか。
救い主の模範に従うことによって,家族の関係を強めることができる。
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エペソの人々は,妻が夫と対等であるとは見なされない文化の中で暮らしていましたが,それでもなおこの手紙には,今日の夫婦に対する価値ある勧告が幾つも含まれています。ホワイトボードに次のような質問を書き,クラスの参加者に,グループでエペソ5:22-33を読みながら,その質問について話し合ってもらうとよいでしょう。キリストはどのように教会に対して愛を示されましたか。伴侶への接し方についてキリストの模範に従うために,わたしたちは何ができますか。クラスの参加者に,キリストのような方法で互いに接し合っている夫婦について,自分が見た実例を分かち合ってもらうとよいでしょう。これらの原則をほかの家族関係にどのように応用できるでしょうか。
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「あなたの父と母を敬え」というパウロの勧告は子供たちにあてたものですが(エペソ6:2),年齢や家族の状況にかかわりなく,わたしたちの各人にも当てはまります。クラスの参加者に,エペソ6:1-3のパウロの勧告を自分自身の状況にどのように応用できるか考えてもらいます。例えば,親の選んだことがイエス・キリストの教えに添っていない場合でも,どのように親を敬うことができるでしょうか。クラスの参加者に少し時間を与えて,もっとよく親を敬うために行えることを書き出してもらうとよいでしょう。
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クラスに幼い子供を持つ親たちがいる場合,あるいは将来親になる人たちがいる場合は,エペソ6:4について話し合うと益となるでしょう。「主の薫陶と訓戒とによって」子供たちを育てるとは,どういう意味でしょうか。年長の子供たちがいる人々に,これは彼らにとってどのような意味があるか,また家族にこの勧告を応用するようどのように努めてきたか,紹介してもらうとよいでしょう。
神の武具はわたしたちを悪から守る助けとなる。
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毎日,神の武具で身を固めるために努力するよう促すものにはどのようなことがあるでしょうか。それぞれの武具とエペソ6:14-17に述べられている原則あるいは徳とを組み合わせる活動を準備するとよいでしょう。それぞれの武具はわたしたちを悪から守るのにどのように役立ちますか。(幾つかの助けについては「その他のリソース」を参照。)クラスの参加者はこの武具をどのように身に着けていますか。この話し合いの一部として,「その他のリソース」にあるN・エルドン・タナー管長の説明を紹介するとよいでしょう。 わたしたちの武具の弱い部分を確認し,強化するために,何ができますか。
家庭で学ぶよう励ます
ピリピ人への手紙とコロサイ人への手紙を読むよう促すために,クラスの参加者に,信仰箇条の一部はこれらの手紙の一つにある一節に基づいていることを告げるとよいでしょう。今週の研究でそれを見つけることができるでしょうか。
その他のリソース
隅のかしら石とは何か。
隅のかしら石とは土台に置かれる最初の石です。それはほかの石を測定し設置する基準となる石であり,ほかの石はその隅のかしら石に合わせなければなりません。建物の残りの部分の重さに耐えるために,隅のかしら石は,固く,強固で,信頼できるものでなければなりません。
神の武具。
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真理の帯を腰に締める:この武具は腰の周りにつけるベルトのようなものです。帯を締めるという言葉には,補強する,あるいは強化するという意味もあります。
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胸当て:胸当ては,心臓やそのほかの重要な臓器を守ります。
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足に履く:これは兵士の足を保護するものを指します。
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盾:あらゆる攻撃から盾で体のほとんどどの部分でも守ることができます。
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かぶと:かぶとは頭を守ります。
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剣:剣で敵に立ち向かうことができます。
「自分の武具を点検してください。」
大管長会で顧問を務めていたN・エルドン・タナー管長は,教会員に,福音に従って生活している自分の努力について深く考えることによって自分の武具の強さを評価するように勧め, その後,次のように述べました。
「武具が貧弱か武具で覆われていないところがあって,攻撃を受けやすい。そのような人は,執拗に人の弱点に付け入ろうとするサタンの手にかかって,傷つき,あるいは破滅してしまうでしょう。
自分の武具を点検してください。無防備な部分はないでしょうか。もしあれば,そこを補う決心を今してください。あなたの武具にボロボロになった箇所や欠陥があったとしても,あなたにはそれを補修する能力があるということを,いつも忘れないでください。
偉大な悔い改めの原則があるので,わたしたちは今すぐ自分の生活を変え,聖典の勉強をし,祈り,そして神に仕え戒めを守る決心をすることによって,神の武具で身を固めることができます。」(「神の武具で身を固めなさい」『聖徒の道』1979年10月号,68参照)