「12月25-31日 黙示15-22章:『勝利を得る者は,これらのものを受け継ぐであろう』」『わたしに従ってきなさい—日曜学校用:新約聖書 2023年』
「12月25-31日 黙示15-22章」『わたしに従ってきなさい—日曜学校用:2023年』
12月25-31日
黙示15-22章
「勝利を得る者は,これらのものを受け継ぐであろう」
黙示録に述べられている善と悪の戦いは,この地上でキリストに従う大切さについて何を教えているでしょうか。この原則について深く考えた後に,クラスの参加者が必要としていることについて考えてください。黙示録の中のどの真理が義にかなった選択をする助けになるでしょうか。
分かち合うよう招く
新約聖書の研究の終わりを迎えるに当たり,クラスの参加者に新約聖書に関する思いを分かち合うよう励まします。聖文研究が,もっとイエス・キリストを知り,もっとイエス・キリストのようになるうえでどのように助けとなったかを分かち合うよう促しましょう。
教義を教える
わたしたちは世の悪から離れなければならない。
-
黙示17-18章に記されたバビロンの悪事と堕落について読むのはあまり心地よいことではありませんが,バビロンはわたしたちが今日住んでいる邪悪な世界の象徴として見ることができるため,そこから学ぶことができます。これらの章を分割してクラスの参加者に割り当て,以下のような質問の答えを探してもらうとよいでしょう:人々はなぜバビロンやこの世的なことに引かれるのでしょうか。なぜバビロンは危険なのでしょうか。バビロンにはどのようなことが起こるでしょうか。わたしたちがバビロンの運命を避ける助けとなるように,ヨハネはどのような警告をしているでしょうか。
-
黙示18:4を読んだ後,クラスの参加者に,どうすれば「〔バビロン〕から離れ去って,その罪にあずからないように」できるかを話し合ってもらうとよいでしょう。バビロン,すなわちこの世の誘惑を退ける助けとなってきた聖句や教会指導者のメッセージを分かち合ってもらいます。ビデオ「一人でも気高く立ち」(ChurchofJesusChrist.org)を視聴するか,または,「その他のリソース」にあるクエンティン・L・クック長老の言葉を読むとよいでしょう。クック長老が述べた二つの原則をどのように生活で実践するかについて,クラスの参加者にアイデアを分かち合ってもらいます。どのような意味で,わたしたちはバビロンから「離れ去〔る〕」のでしょうか(例えば,イザヤ52:11;教義と聖約25:10参照)。ほかの人たちにも同じようにするよう勧めるために,どのようなことができるでしょうか。
わたしたちは主の再臨と裁きの日に備えることができる。
-
イエス・キリストの再臨は,「主の大いなる恐るべき日」(ヨエル2:31)と呼ばれることがよくあります。黙示19-20章によれば,それは良い表現のように思えます。黙示19:5-20:15に書かれている出来事の幾つかをホワイトボードに書くとよいでしょう。クラスの参加者に,それらの出来事を表している聖句を見つけてもらいます。これらの出来事はなぜ「大いなる恐るべき」と呼ばれているのでしょうか。わたしたちは,救い主と救い主に従う人々に関するこれらの聖句からどのようなことを学べるでしょうか。救い主の再臨のときに喜びにあふれる人の中にいるためには,わたしたちは今何をすることができるでしょうか。
-
命の書と最後の裁きに関する話し合いを促すために,クラスの参加者に,1枚の紙を4つに折って簡単な本を作ってもらうとよいでしょう。次に,黙示20:12-15;2ニーファイ9:14;29:11を読み,自分は命の書に何と書いてあってほしいかを深く考えてもらいます。その内容を自分の本に書き入れるように言い,数人に書いたことを分かち合ってもらいましょう。そうした内容が命の書に書かれるようにするために,わたしたちは今,どんな選びができるでしょうか。クラスの参加者が自身の霊的な進歩について落胆しないように,ジェフリー・R・ホランド長老のメッセージ「それだから,あなたがたもいずれ完全な者となりなさい」(『リアホナ』2017年11月号,40-42)にある勧告を分かち合うとよいかもしれません。
忠実であるなら,わたしたちは日の栄えの栄光を授かる。
-
末日に悪事と危険がはびこると預言されていますが,ヨハネが目にした忠実な人に対する報いは,それに先立つ艱難をはるかに超えるものです。黙示録に見られるこの美しい結末をクラスの参加者が調べられるよう,日の栄えの栄光のために努力するように鼓舞してくれる聖句を探しながら,黙示21:1-22:5を読み返してもらうとよいでしょう。忠実な人にはどのような約束が与えられているでしょうか。わたしたちが困難な問題や試練に直面するとき,この聖句はどのようにわたしたちの助けとなるでしょうか。
その他のリソース
バビロンの悪よりも義を選ぶ。
クエンティン・L・クック長老は次のように教えています。
「世を避けることはできません。隠遁者のような生活が答えではないのです。世の中をより良くするために貢献することは,わたしたちの努力目標の一つであり,それはまた才能を伸ばすために欠かせないことでもあります。……
……教会員は積極的に世の中とかかわる必要があります。では,積極的に世に貢献することと,世の罪に染まらないようにすることのバランスはどう取ったらよいでしょうか〔教義と聖約25:10;59:9参照〕。ここで非常に大切な原則が二つあります。
-
あなたが熱心な末日聖徒であることを知らせる。……
-
信じている事柄について確信し,信念に従って生きる。」(「旧約聖書からの教訓:世にあって世のものとならず」『リアホナ』2006年2月号,40-41)