「奉仕の業に復帰する」「カウンセリングリソース」(2020年)
「奉仕の業に復帰する」「カウンセリングリソース」
奉仕の業に復帰する
伝道から早期に帰還した宣教師は,伝道の業に戻りたいと思ったり,奉仕する機会を見つけたりしたいと思うかもしれません。そうした場合は,以下のような選択肢について検討してください。
1.専任宣教師としての復帰
自分が早期に解任された理由と,復帰した場合に問題が再発する可能性について,本人が慎重に検討することが重要です。早期に帰還した宣教師は,伝道のストレスが減り,心身ともに調子が改善していることがよくあります。しかし,伝道に伴う困難やストレスで状態が悪化する可能性も忘れてはなりません。
ゴードン・B・ヒンクレー大管長は次のように教えています。「心と体の健康は不可欠です。……宣教師が伝道に出るときに,何であれ病気や精神的あるいは肉体的な問題を抱えていると,それが伝道のストレスによって悪化してしまうだけなのです。……宣教師は必要ですが,伝道する能力を備えていなければなりません。……心身両面での健康と力がなければなりません。伝道は過酷で,長時間にわたり,大きなストレスを伴うからです。」(「伝道活動」『第1回世界指導者訓練集会』2003年1月11日,17-18)伝道地に戻る際,本人はコンディションを管理できるという確信を持っている必要があります。宣教師を伝道地に復帰させるとき,ステーク会長は次の書類を伝道部に送らなければなりません。
-
宣教師の復帰を要請するステーク会長からの書面。その中には,その宣教師が伝道活動を行うのにふさわしいこと,解任にかかわるすべての問題が完全に解決していること,またステーク会長が宣教師と面接を行い,伝道地に出て効果的に働くことができると両者が感じていることが確認できる記述が必要です。
-
宣教師からの書面。伝道に復帰するに当たって感じていることを記します。
-
治療に当たった専門家からの書面。身体的,または精神的問題で帰還した宣教師については,当時の状況,どのような治療が施されたか,治療の結果どのような変化があったか,伝道地で必要と思われる薬や治療,伝道活動という過酷な状況下で,同僚とともに働く能力について評価する記述が必要です。
-
宣教師が解任されてから1年以上が経過している場合は,最新の健康診断書および歯科診断書が必要です。
2.奉仕伝道(SM)
様々な分野で奉仕する機会,また様々な奉仕の期間を検討することができます。詳しくはウェブサイトChurchofJesusChrist.org/service-missionaryを参照してください。
3.そのほかの召し
奉仕伝道の機会が利用できない地域では,または,宣教師にとってこれが望ましい割り当てでない場合は,ワード宣教師や神殿ワーカーとしての召しや,地元の適切なボランティア活動の機会を探すことを検討してください。