5.預言者と啓示,『マスター教義に関する基本文書』(2018年)
5.預言者と啓示
5.1.預言者とは,神に代わって語るよう神から召されている人です(エレミヤ1:4-5;アモス3:7;ヨハネ15:16;教義と聖約1:37-38参照)。預言者はイエス・キリストについて証し,イエス・キリストの福音を教えます。また,神の御心と神の真の属性について知らせます。預言者は罪を非難し,その結果について警告し,わたしたちが欺きを避けることができるよう助けてくれます(エゼキエル3:16-17;エペソ4:11-14参照)。時には,将来起こる出来事について預言します。預言者がこうした責任を果たすことができるのは,神から権能と啓示を受けているからです。
5.2.啓示とは,神がその子供たちに御心を伝えられることです。ほとんどの啓示は,聖霊からもたらされる印象や思い,気持ちなどを通して与えられます。また啓示は,示現や夢,天使の訪れを通して与えられることもあります。
5.3.主は,この世で教導の業を行われたときに,そして今日再び,預言者と使徒の基の上に主の教会を築かれました(エペソ2:19-20参照)。末日聖徒イエス・キリスト教会の大管長は,今日地上にいるすべての人のために与えられている神の預言者です。わたしたちは教会の大管長を,預言者,聖見者,啓示者として,また教会全体を導くために啓示を受ける地上で唯一の人として支持しています。信仰をもって大管長の教えを受け入れ,従うならば,神はわたしたちが偽りや悪に打ち勝てるよう祝福してくださいます(教義と聖約21:4-6参照)。わたしたちはまた,大管長会の顧問と十二使徒定員会会員も,預言者,聖見者,啓示者として支持しています。
5.4.聖典,すなわち聖書とモルモン書,教義と聖約,高価な真珠には,古代と末日の預言者を通して与えられた啓示が記されています。預言者の言葉を研究するとき,わたしたちは真理を学び,導きを受けることができます。
5.5.神はすべての神の子供を導くために預言者を通して啓示を与えられますが,個人もそれぞれの必要や責任,疑問について,また証を強める助けとして,啓示を受けることができます。しかし,個人が主から受ける霊感は,神がその預言者を通して与えられる啓示と矛盾することは決してありません。
関連聖句—アブラハム3:22-23;マタイ16:15-19;2テモテ3:15-17;2ニーファイ32:3;教義と聖約8:2-3;教義と聖約76:22-24
関連テーマ—霊的な知識を得る;神権と神権の鍵