「第207課-家族歴史と神殿奉仕:わたしたちは亡くなった先祖のために主の宮で儀式を行うことができる」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』(2025年)
「家族歴史と神殿奉仕」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』
天の御父の憐れみ深い計画において,イエス・キリストの福音の救いの儀式を受けることなく亡くなった人も,永遠に失われることはありません。わたしたちは家族歴史と神殿奉仕を行うことによって,亡くなった先祖が必要としている助けを提供することができます。この課は,生徒が亡くなった先祖の名前を見つけ,主の神殿で先祖のために儀式を行う準備をする助けとなります。
フランスに住む17歳のピエール・オルバンは,神殿を訪れたときの経験について次のような証を分かち合っています。
「スイス・ベルン神殿に初めて行ったときには,家族や友人と一緒でした。この経験はぼくにとって大きな喜びでした。皆,御霊を感じました。自分が行っているのは善いことであり,神がぼくたちの業を誇りに思ってくださっていることが分かりました。ぼくは神殿が多くの祝福をもたらしてくれることを知っています。時間を作って先祖のために神殿の業を行うとき,天の御父は祝福してくださいます。ぼくたちが神の宮で神の子供たちのために行ってきたことを,天の御父は喜んでくださるでしょう。」(ピエール・オルバン・C『青少年の強さのために』2022年4月号,表紙裏)
「聖徒たちは1840年10月の総大会のためにノーブーに集まりました。ジョセフは死者のためのバプテスマについてさらに教えを説き,死者の霊は,生存している親族が自分の身代わりに救いの儀式を受けるのを待っていると説明します。
総大会の部会と部会の間,聖徒たちはミシシッピ川へと急ぎました。そこには数人の長老が腰まで水に浸かった状態で立っており,亡くなった祖父母や父,母,きょうだい,子供のためにバプテスマを受けるよう手招きしています。間もなく,ハイラムは兄アルビンのためにバプテスマを受けました。
バイレート・キンボールは川に立つ長老を眺めながら,10年以上前に亡くなった母のためにバプテスマを受けたいと切に願いました。ヒーバーに,イギリスから帰って儀式を執行してほしいと思いましたが,ジョセフは聖徒たちに,できるだけ早く死者を贖うよう強く勧めていたため,母親のためにすぐさまバプテスマを受けることにしました。
エマ・スミスもまた,家族に思いをはせていました。父のアイザック・ヘイルは,1839年1月に亡くなっています。……
……父を愛していたエマは,川で父のためにバプテスマを受けました。父が回復された福音をこの世で受け入れることはありませんでしたが,永遠にそのままではいないだろうという望みを,エマは抱いていたのです。」(『聖徒たち』第1巻,402ー403)
教義と聖約124:29-36を読み,ノーブーの聖徒たちが死者のために行っていたバプテスマについて,主がジョセフ・スミスに明らかにされたことを見つけましょう。
十二使徒定員会のクエンティン・L・クック長老は,先祖について次のように述べています。
「啓示を通して言われた最初の教えの中で主は,『あなたがたの死者のためのバプテスマ』と言われました〔教義と聖約127:5;強調付加〕。わたしたちは自分自身の先祖に対して教義上の義務を負っているのです。なぜなら,天の日の栄えの組織は家族に基づいているからです。」(クエンティン・L・クック「根と枝」『リアホナ』2014年5月号,45)
1から5の段階で(1=当てはまらない,5=非常に当てはまる),これらの記述が自分にどの程度当てはまるかを評価してください。
わたしは先祖の名前を見つける方法を知っています。
わたしは先祖の名前を神殿に提出する方法を知っています。
先祖の名前を見つけて,神殿で彼らのために儀式を行いたいです。
亡くなった親族のための業を行うことの大切さを感じています。
「神殿を中心にする」(7:18;タイムコード3:50-4:36を視聴)
「霊的なダイナマイト」(2:40)
「神の家族の集合」(4:18)