聖文の物語
ジョセフとエマ


「ジョセフとエマ」『教義と聖約物語』(2024年)

「ジョセフとエマ」『教義と聖約物語』

1825年-1828年

3:45

ジョセフとエマ

モルモン書を世界にとどけるために力を合わせる

自宅近くの川辺に座るエマ・ヘイル。

エマ・ヘイルは,ジョセフ・スミスが住んでいたニューヨーク州からそう遠くない,ペンシルベニア州の大家族の中で育ちました。エマと家族は神様を信じていました。エマは本を読んだり,歌ったり,馬に乗ったり,家のそばの川でカヌーをこいだりするのが好きでした。

『聖徒たち』第1巻,29-30

エマ・ヘイルの家付近を歩くジョセフ・スミスと父親。エマは窓の外を眺めながら,ジョセフの姿に気づく。

エマが21さいのとき,ジョセフ・スミスはお父さんと一緒に,エマの家の近くで働くようになりました。エマのお父さんは,自分の家にとまるよう二人を招待しました。

ジョセフ・スミス—れきし1:56-57『聖徒たち』第1巻,29-30

エマの家の外で会話するジョセフとエマ。エマの両親は玄関にいる。

ジョセフとエマは知り合いになり,一緒にすごすのが好きになりましたが,エマの両親はジョセフのことをよく思っていませんでした。二人はジョセフが天使を見たことを信じなかったのです。

『聖徒たち』第1巻,30-31

二人で馬そりに乗るエマとジョセフ・スミス。

それからおよそ1年後,ジョセフはエマに結婚を申し込みました。愛し合っていたエマとジョセフは結婚し,ニューヨーク州にいるジョセフの両親のもとでくらすことになりました。

ジョセフ・スミス—れきし1:57-58『聖徒たち』第1巻,31-33

馬車に乗って森に入るエマ・スミスとジョセフ・スミス。

モロナイがジョセフに金版のことを話してから,4年がすぎていました。時が来ると,エマとジョセフは金版がかくされているおかに行きました。

ジョセフ・スミス—れきし1:59『聖徒たち』第1巻,33-35

ジョセフ・スミスに金版を渡すモロナイ。

天使モロナイはおかの上でジョセフに会い,金版をわたすと,最善をつくして管理するなら,金版は守られるだろうと言いました。

ジョセフ・スミス—れきし1:59『聖徒たち』第1巻,34-36

金版を運ぶジョセフ・スミス。一人の男がジョセフを追いかけ,版を奪おうとしている。

ジョセフが金版を持っていると聞いた人々の中には,金版をぬすもうとする人もいたので,ジョセフは金版をかくす場所をさがさなければなりませんでした。ジョセフが森の中にかくされていた金版を運んでいると,数人の男たちがおそいかかりました。ジョセフはかれらをたおし,両親の家にかけこみました。

ジョセフ・スミス—れきし1:60『聖徒たち』第1巻,35-36,37-39

金版を家に持ち帰り,家族に触ってもらうジョセフ・スミス。

ジョセフが金版を家に持ち帰ると,妹が金版をテーブルの上に置くのを手伝いました。モロナイはジョセフに,だれにも金版を見せないようにと伝えていましたが,ジョセフの家族はぬのに包まれている金版にさわることができました。

『聖徒たち』第1巻,38-39

新しい家に移るエマとジョセフ。

神様はジョセフに,人々が読めるように金版をほんやくすることを望まれましたが,ニューヨーク州の人々は金版をぬすもうとし続けました。ジョセフは安全のため,金版をかくしておかなければならなかったのです。そこでジョセフとエマは,エマの両親の近くの家に引っ越し,安心して金版をほんやくできるようにしたいと思いました。

ジョセフ・スミス—れきし1:61-62『聖徒たち』第1巻,40,42-43

エマの額にキスをするジョセフ・スミス。エマはジョセフが金版から翻訳するのを手伝っている。

金版をほんやくし始めたジョセフは,神様が助けとして用意してくださった特別な道具を使いました。ジョセフがやくした言葉をエマが書きとめながら,二人は何時間も一緒に働きましたが,エマはおどろきました。夫が神様の力によってほんやくしていることが分かったからです。

ジョセフ・スミス—れきし1:35『聖徒たち』第1巻,46