個人の強みを見つけ，ほかの人を助けるためのヒント

はじめに

困難に直面したとき，ストレスや不安，うつ，孤独など，様々な気持ちを感じるのは普通のことです。ある人にとってこれらの感情は短時間であり，状況に応じて変わりますが，ある人にとっては長期にわたって続きます。もしあなたが社会的あるいは情緒的健康の問題に頻繁に直面し，負担になっているのであれば，専門家と話すことを検討してください。困難に直面する頻度にかかわらず，情緒面のケアをするうえで役立つ簡単な方法が幾つかあります。

困難なときに強さを見いだすにはどうすればよいか

• だれか信頼できる人とつながる。

• 祈りや瞑想，マインドフルネス，自分やほかの人に対する思いやりを通して，霊を新たにする。

• 自分がコントロールできること，生活の中でうまくいっていることに焦点を当てる。

• 自分にとって意味があることを振り返る。

• 役立つと思う健全な方法を続ける。

ストレスを軽減するために何ができるか

ストレスを感じているときは，運動や社交活動，十分な睡眠，健康的な食事などが助けとなります。以下のアイデアを検討してください：

• 深呼吸してストレッチをする。

• ヨガや太極拳など，リラックスできる活動をする。

• 昼寝，休息，回復の時間を取る。

• メディアで心を高めてくれるものを読んだり聞いたりする。

• 十分に水を飲み，健康的な食物を食べる。

• ほかの人とレクリエーション活動をする。

• 霊感あふれる音楽を聴いたり，演奏したり，歌ったりする。

• メディアやニュースから離れる時間を取る。

• 散歩などの運動をする。

• 感謝していることを書き留める。

• ほかの人を助け，奉仕するためのアイデアを見つける（JustServe.org参照）。

• そのほかのアイデアやリソースについて，HowRightNow.orgを参照する。

ほほえむ3人の男性

困難な時期に直面している人々をどのように助けられるか

• 思いやりを示す：あなたが気にかけているということを示してください。ただそこにいるだけで助けになります。

• 耳を傾ける：思いや気持ちを吐き出せるようにしてください。

• 共感を示す：理解しようと努めていることを示し，今すぐに大丈夫にならなくてもよいのだと彼らが感じられるように助けてください。

• 対処法について話し合う：適切な栄養摂取，水分補給，衛生状態，運動，睡眠，処方薬を含め，健全なルーティンについて話し合ってください。

• 希望を与える：励まし，支え，リソースを分かち合ってください。

情緒的に苦しんでいる人に何と声をかければよいか

困難を経験している人に対して，何か間違ったことを言ってしまうのではないかと不安になる人もいます。それがうつや自殺につながってしまうのではないかと心配になる人もいます。苦しんでいる人にあなたがそばにいることを知ってもらうことが大切です。思いやりをもってつながることは，効果的で助けとなる会話へとつながります。

こんなふうに言ってみてはどうでしょうか：

• あなたを愛し，気にかけています。

• 完全には理解できていませんが，気にかけています。

• わたしがそばにいますから，どうぞ話してください。

• あなたの対処法は何ですか。

• 今，どのような心配がありますか。

• 過去にどんなことが役立ちましたか。

• 将来について不安に思っていることは何ですか。

• わたしがここに，あなたと一緒にいます。

• 今感じている気持ちを感じてもいいんですよ。

• 助けてくれる人を知っています。

そのほかのリソース

“Discussion Guide: How Can I Minister to Others During a Crisis?”（「話し合いのガイド：危機の際，どのようなミニスタリングができるでしょうか」）

「カウンセリングリソース」内「カウンセリングリソース」セクション，「福音ライブラリー」