困難に立ち向かう：レジリエンスを高める：内省と改善のためのガイド

遠くを見る女性

はじめに

レジリエンスとは，日々の生活のストレスや人生が変わるような出来事に耐え，立ち直り，適応する能力だと定義することができます。困難な試練に立ち向かうためのスキルを積極的に用いることで，わたしたちはレジリエンスを発揮します。また，単に耐えるという選択をすることでレジリエンスを発揮することもあります。わたしたちは人間関係を改善し，身体的，精神的，情緒的，霊的な健康を強化することによって，レジリエンスを育み，強める方法を学ぶことができます。

あなたがもし今まさに危機にある，あるいは自殺について考えているなら，だれかに助けを求めてください。家族，友人，教会の指導者，専門家など，信頼できる人を検討してください。988（アメリカ合衆国）〔訳注—日本の厚生労働省#いのちSOSは0120-061-338〕に電話をするか，危機ヘルプラインで世界各地のリソースを確認してください。

以下の項目は，あなたが強みや成長できる部分を認識するのを助けるためのものです。各項目について考えるときは，自分に対して正直に，思いやりをもって，裁くことのないようにしてください。各項目には，「ほぼ常に」から「現在はそうではない」までの範囲があります。レジリエンスは変動するものなので，自分が今現在どの位置にいるかを考えてください。

信頼する家族や友人，教会の指導者，あるいは専門家とともに，「実行計画」の目標をぜひ一つか二つ立てるとよいでしょう。あなたの情緒的健康は大切な問題であり，あなたの目標を分かち合うことで，ほかの人とのつながりができ，個人的な決意を固めることができます。その人はフィードバックや継続的なサポートも与えてくれるでしょう。

健全な人間関係，身体的健康，思考，行動，感情の改善によりレジリエンスのルーティンとスキルを常に実践することで，人生の困難に立ち向かう能力を強めることができます。

人間関係

支えてくれる，信頼している家族がいる：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

支えてくれる，信頼できる友人がいる：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

ほかの人に共感を示している：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

ほかの人を助けている：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

ほかの人と効果的にコミュニケーションをとっている：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

健全な人間関係の模範として参考にできる人がいる：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

実行計画：人間関係のスキルを改善するために何ができるでしょうか。

身体的健康

定期的に十分な水分を取っている：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

毎日栄養のある食事をしている：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

衛生環境を良好に保っている：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

定期的に運動している：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

実行計画：身体的健康を改善するために何ができるでしょうか。

思考

自分の思考を効果的にコントロールしている：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

信頼できる情報源から信用できる正確な情報を求めている（『総合手引き』38.8.41参照）：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

考えるときの導き手として自分の霊的な信条に頼っている：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

自分の人生には目的と意味があると信じている：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

人生を現実的で楽観的に見ることができる：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

実行計画：思考を改善するために何ができるでしょうか。

行動

定期的に健全な対処法を実践している：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

必要に応じて変化や困難に適応している：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

他人の行動ではなく，自分の行動に対して責任を持っている：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

自分の価値観と宗教上の信条に基づいて生活するようにしている：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

必要なときには恐れに立ち向かうことができる：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

実行計画：行動をコントロールするスキルを改善するために何ができるでしょうか。

感情

健全な方法で感情を表している：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

自分の感情をコントロールできる：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

人生の経験にユーモアや喜びを見いだすことができる：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

自分の人生には意味と目的があると感じる：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

将来に希望を持っている：

ほぼ常に　—　しばしば　—　時々　—　まれに　—　現在はそうではない

実行計画：感情を調節するスキルを改善するために何ができるでしょうか。

レジリエンスは小さな簡単な改善によって育まれ，強められます。上の「実行計画」の項から一つか二つの目標を選んで，取り組み始めましょう。

情緒的なレジリエンスについてさらに学ぶには，『主に力を見いだす：レジリエンスを高める』を参照してください。