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神殿・家族歴史活動
はじめに
宣教師候補者と専任宣教師は,神殿と家族歴史の業について学び,この業によってもたらされる御霊の感覚を経験できるよう人々を助けることで救いの業を進めることができます。家族歴史は教える人を見つけ,新会員と活発でない会員を教え,強めるための強力なツールとなり得ます。家族歴史の業に携わることで,人々の心は彼らの先祖と主に向かうようになります。家族歴史は,人々がキリストのもとに来て,救いの儀式を受けるよう勧めるために,宣教師が使うことのできるツールです。
事前準備
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教義と聖約109:22-23;110:13-16;138:29-35;ジョセフ・スミス─歴史1:38─39を研究します。
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『わたしの福音を宣べ伝えなさい』の85-86,163-165ページを研究します。
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ビデオ“The Time Is Now”〔英語〕(3分20秒)を見せる準備をします。このビデオは,LDS.orgで視聴可能です。
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ビデオ“Family History and Missionary Work—Finding”〔英語〕(3分53秒)を見せる準備をします。このビデオは,LDS.orgで視聴可能です。
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ビデオ“Family History and Missionary Work—Activation”〔英語〕(3分5秒)を見せる準備をします。このビデオは,LDS.orgで視聴可能です。
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FamilySearch.orgから印刷した扇形チャートのコピーを作ります。
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FamilySearch.orgにある基本的な検索ツールの使い方を学ぶか,ワードや支部の家族歴史相談員を招いて,授業でこれらのツールについて教えてもらいます。
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最寄りの神殿の写真を用意します。
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(このレッスンの終わりにある)空白の4世代の系図表のコピーを作って,各生徒に配付する準備をします。
教えるための提案
神殿のエンダウメントの重要性
最寄りの神殿の写真を見せて,次のハワード・W・ハンター大管長の言葉を読みます。
「ふさわしい状態で神殿に参入できるように,将来宣教師となる全ての人を備えましょう。神殿参入の経験が,彼らにとって伝道の召しを受けること以上に人生で重要な出来事となるようにしましょう。」(「神の御子に従う」『聖徒の道』1995年1月号,97)
大切さを強調するために,もう一度読んでもよいでしょう。その後,次の質問をします。
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神殿に行くことはどのような点で「伝道の召しを受けること以上に人生で重要な出来事」になるのでしょうか。(次のような答えが考えられます。伝道は一時的なことだが,神殿でわたしたちが交わす聖約は永遠のものである。神殿の祝福は,ふさわしい宣教師に力を授ける。)
『わたしの福音を宣べ伝えなさい』86ページの「神殿と家族歴史」の下の最初の段落を一人の生徒に声に出して読んでもらいます。その後,次の質問をします。
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わたしたちが神殿で受けることのできる祝福にはどんなものがありますか。
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これらの祝福はキリストのもとに来ようとしている人にとってどのような助けとなるでしょうか。
伝道に出る前に神殿に参入することで,いかに宣教師が祝福されているかを理解するために,生徒たちに教義と聖約109:22-23を開いてもらい,これらの節がカートランド神殿の奉献の祈りの一部であることを説明します。一人の生徒に,この聖句を声に出して読んでもらい,他の生徒たちは一緒に黙読して,主の僕が受ける神殿の祝福を見つけてもらいます。その後,生徒に次の質問をして,これらの聖句が教える原則を見つけられるように助けます。
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これらの聖句は,伝道に出る前に宣教師が神殿の祝福を受けることの大切さを理解するのにどう役立ちますか。(生徒の答えは次の原則にまとめることができるでしょう。神殿の祝福を受けることで,宣教師は神の助けと力を持って世界に出て行くことができるようになる。)この原則をホワイトボードに書くとよいでしょう。)
十二使徒定員会のジェフリー・R・ホランド長老の次の話を見せて,生徒の一人に読み上げてもらいます。
「皆さんが理解するべき非常に大切なことがあります。それは,神殿に行き,……自身のエンダウメントを受けることは,伝道に出る準備……になくてはならないということです。神殿に行くと,これら神殿での聖約の重要性が分かってきます。そこで行われるエンダウメントを伝道の成功に結びつけるためには,どうしても神殿で聖約を交わすことが必要なのです。実際,エンダウメントという言葉は,この重要なつながりの本質を伝えています。エンダウメントとは贈り物……です。……
これを自分一人ではできないことを皆さんは知っています。わたしたちには天の助け,つまり神の贈り物が必要です。……この業は非常に重大であり,サタンは強大な力で抵抗しています。そのため,わたしたちはあらゆる神の力を得て,教会を着実に前進させるためにさらに努力する必要があります。」(「聖約を守る─伝道に出ようとする人たちへのメッセージ」『リアホナ』2012年1月号,49-50)
次の質問をします。
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ホランド長老の言葉は,教義と聖約109:22-23で教えている事柄をどのように補っているでしょうか。
神殿でエンダウメントを受ける前に,ふさわしい会員は地元の神権指導者から神殿推薦状を取得しなければならないことを説明します。次の言葉を見せて,一人の生徒に声に出して読んでもらいます。
「神殿推薦状は,ビショップリックの一員または支部会長による面接,そしてステーク会長会または伝道部会長会の一員による面接を経て,わたしたちがふさわしいと認められたことを表します。神殿推薦状の面接は,わたしたちが自分のふさわしさを確かめる機会です。それぞれの面接において,神権指導者は個人の行動と信仰について尋ねます。神権指導者はこれらの面接の内容を他人に漏らすことはありません。……
神権指導者は以下を含む事項についてあなたに尋ねます。
天の御父,イエス・キリスト,および聖霊に対する証。
教会の大管長を支持しているか。
純潔の律法を守り,什分の一を納め,他人に対して正直であり,知恵の言葉を守っているか。
教会に出席し,交わした聖約を守り,福音の戒めに添った生活をするために努力しているか。」(「神殿に入るふさわしさを保つ」『リアホナ』2010年8月号,12-13)
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ふさわしさのための条件は,どのような点で宣教師になるあなたの召しと神殿の神聖さを理解する助けとなりますか。
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あまりに神聖であったり個人的でなければ,神殿とそこで行われる業の大切さを理解し,感じるきっかけとなったのはどのような経験か分かち合います。
神殿でのエンダウメントをふさわしい状態で受けるには,何をする必要があるかを考えてもらいます。
先に進む前に,生徒たちが宣教師になったら,新しい改宗者が神殿に参入する備えをするよう勧めるためにできる限りのことをすべきであると説明してもよいでしょう。先祖のための身代わりのバプテスマを行うために神殿に参入する新しい改宗者は,教会にずっと活発であり続けられるようになり,後に自分のエンダウメントと結び固めを受けるようになります。教師は神殿について,また神殿で礼拝することによって受けた霊的な力について証を述べて,この部分のレッスンを終わります。
死者を贖うための神の計画
イエス・キリストは死後,霊界を訪れられたことを思い出してもらいます(1ペテロ3:18-20;4:6参照)。生徒に教義と聖約138:29-35を開くように言います。この章にはジョセフ・F・スミス大管長が受けた霊界についての示現が書かれていることを説明します。数人の生徒に,順番にこの聖句を読んでもらいます。その後,次の質問をします。
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霊界において死者に福音が宣べ伝えられるようにするため,救い主はどうされましたか。
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霊界において福音を受け入れる者が救いの儀式を受けられる方法について理解するのに,33-35節はどのように助けとなりますか。(福音のメッセージを受け入れる者は,彼らのために誰かが身代わりになることで救いの儀式を受けることができる。)
『わたしの福音を宣べ伝えなさい』86ページの「神殿と家族歴史」の項の最後の二つの段落を二人の生徒に順番に読んでもらいます。その後,次の質問をします。
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必要な福音の儀式を受けずに亡くなった人々に,主の計画はそれをどのように与えるでしょうか。(生きている者が死者の代わりに救いの儀式を受けることができる。)
エリヤの使命
エリヤは紀元前900年頃に生きていた旧約聖書の預言者であることを説明します。預言者マラキはエリヤが地上に戻ることを預言し(マラキ4:5-6参照),モロナイが1823年にジョセフ・スミスに現れたときに,モロナイもエリヤが地上に戻ることを再度強調しました。ジョセフ・スミス─歴史1:38-39を読んでもらい,他の生徒には一緒に黙読して,モロナイがエリヤについて教えたことを見つけてもらいます。次の質問をします。
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ジョセフ・スミスはエリヤについて何を学びましたか。(生徒はさまざまな答えを挙げると思われますが,イエス・キリストの再臨の前に,エリヤは地上に戻り,子孫の心を先祖に向けるということを理解するとよいでしょう。)
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子孫の心が先祖に向かうとはどういう意味ですか。(人々は先祖,今の家族,将来の家族の永遠の幸福に関心を持ち,気遣うようになる。この関心が,人々が先祖の記録を探求する動機づけとなり,彼らのために身代わりの儀式に携わるようになる。)
1836年にカートランド神殿が奉献された日の1週間後に起こった特別な出来事が教義と聖約第110章に記録されていることを生徒たちに説明します。一人の生徒に教義と聖約110:13-16を声に出して読んでもらい,他の生徒たちには一緒に黙読して,エリヤが地上に回復した事柄を見つけてもらいます。生徒に次の質問をします。
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エリヤは何の鍵をジョセフ・スミスに回復しましたか。(必要に応じて,生徒たちに教義と聖約110:16を参照してもらい,エリヤが神権の結び固めの鍵を回復したことを理解できるよう助けます。)
神権の結び固めの鍵がいかに家族を祝福するかを生徒たちに理解してもらうために,一人の生徒に『わたしの福音を宣べ伝えなさい』85ページの「永遠の結婚」の項の最初の段落を声に出して読んでもらいます。その後,次の質問をします。
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この段落によると,エリヤが地上に回復した結び固めの鍵の目的は何ですか。(生徒はさまざまな答えを挙げると思われますが,次の教義を認識できるとよいでしょう。神権の結び固めの鍵によって,永遠にわたって家族を結びつける神聖な儀式を神殿で執行することができる。)
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この鍵はどのようにあなた,あなたの家族,親戚,友人を祝福してきたでしょうか。
ホワイトボードに「エリヤの霊」と書きます。次の言葉を見せて,数人の生徒に声に出して読んでもらいます。
十二使徒定員会のラッセル・M・ネルソン長老は,エリヤの霊とは「家族が神聖な起源を有していることを証する聖霊の現れ」であると教えました(「新たな収穫の時」『リアホナ』1998年7月号,38)。
十二使徒定員会のデビッド・A・ベドナー長老は,エリヤの霊がいかに人々に影響を与えるかについてさらなる洞察を付け加えています。「聖霊のこの独特の影響力は,先祖と,過去と現在の家族を確認し,記録し,彼らを大切にするように人々を促しています。
エリヤの霊は教会員と教会員でない人の双方に影響を与えています。しかしながら,キリストの回復された教会の会員であるわたしたちは,自分の先祖を探し出し,先祖のために福音の救いの儀式を行うという,聖約を伴う責任を負っています。……
そういうわけで,わたしたちは家族歴史の探求を行い,神殿を建て,身代わりの儀式を執行しています。そのために,地上でも天でもつなぐ結び固めの権能を回復するためにエリヤが遣わされたのです。」(「子孫の心は向かうであろう」『リアホナ』2011年11月号,25)
次の質問をして,生徒たちがネルソン長老とべドナー長老が教えられた教義を見いだし,理解できるよう助けます。
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わたしたちが「エリヤの霊」について話すとき,それは何を意味していますか。
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どのような方法で聖霊は家族に対するわたしたちの思いに影響を与えますか。(聖霊の顕著な影響であるエリヤの霊は,家族の神聖な特質を証し,わたしたちが過去と現在の家族を大切にするよう助ける。また先祖たちの救いの儀式を行おうとする願いをわたしたちに植え付ける。)
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何らかの形であなたの心が先祖に向くのを感じたことがありますか。感じたことがあるとしたら,何をするよう促しを受けましたか。(必要に応じて,以前のレッスンで聖霊がわたしたちに語りかけられる方法について学んだことを生徒たちに思い出してもらいます。)
家族歴史活動に携わる
完成済みの4世代の系図表またはFamilySearch.orgから印刷した扇形チャートを生徒に見せます。これらの表にはどのような情報が書かれているか生徒に説明してもらいます。
空白の4世代の系図表を各生徒に配ります。少し時間を取って,生徒たちに系図表を見てもらい,彼らの先祖の名前をできる範囲で書き込んでもらいます。
生徒に次の質問をします。
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あなたの系図表または扇形チャートを完成させるのに必要な情報はどこで入手できますか。(まず最初に両親,祖父母,または他の家族から助けを求めるとよいことを生徒に伝えます。ワードまたは支部の家族歴史相談員も家族歴史の探求に助けとなります。さらに教会の家族歴史探求用のウェブサイトFamilySearch.orgがあることも覚えておくとよいでしょう。)
自分の先祖について知るのにファミリーサーチを使った経験を分かち合ってくれる生徒がいないか尋ねます。生徒がまだファミリーサーチを使ったことがなければ,このサイトではどんな情報を見つけることができるか簡単に概要を説明します。パソコンでFamilySearch.orgのページを開き,一人の生徒の亡くなった先祖の名前を使って検索してみるのもよいでしょう。ファミリーサーチはわたしたちが先祖を見つけ,身代わりの儀式に必要な情報を神殿に提出する準備をするためのツールであることを説明します。
家族歴史を体験するもう一つの方法は,先祖や家族についてのストーリーを集めることであることを説明します。家族歴史についてのストーリーは,わたしたちがエリヤの霊を感じ,既に亡くなった家族への愛と感謝の念を増す助けとなります。教師の先祖について簡単なストーリーを分かち合ってもよいでしょう。その後,次の質問をします。
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家族歴史に関するストーリーは,家族へのあなたの思いにどのような影響を与えますか。
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それらの話は,あなたが誰であって,どんな人になることができるかについての理解をどのように広げてくれるでしょうか。
ビデオ“The Time Is Now”〔英語〕(3分20秒)を見せます。十二使徒定員会のデビッド・A・べドナー長老との対話を見て,生徒たちがなぜ家族歴史の業を始めることになったのか,または始めたいと思うようになったのかを考えてもらいます。
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べドナー長老とこのビデオの若者たちから家族歴史についてどんなことを学びましたか。
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このビデオの若者たちは,家族歴史に携わることによってどんな気持ちを感じましたか。
べドナー長老は神殿と家族歴史の業に携わる若者たちと約束を交わされたことを生徒たちに伝えます。次の言葉を見せて,一人の生徒に声に出して読んでもらいます。
画像〔デビッド・A・ベドナー長老の画像〕「皆さんが信仰をもってこの勧め〔先祖のために家族歴史に携わり,身代わりのバプテスマを受けること〕に従うとき,皆さんの心は先祖に向かうでしょう。アブラハム,イサク,ヤコブに交わされた約束が,皆さんの心の中に植えられるでしょう。血統の宣言を伴う祝福師の祝福は,皆さんとこれらの先祖を結びつけ,皆さんにとって一層重要なものとなるでしょう。先祖に対する愛と感謝が増すでしょう。救い主についての証と従いたいという気持ちが強くなり,不動のものとなるでしょう。わたしは約束します。皆さんはますます強まるサタンの影響力から守られるでしょう。この聖なる御業に参加し,これを大切にするとき,青少年の時代にも生涯にわたっても守られるでしょう。」(「子孫の心は向かうであろう」『リアホナ』2011年11月号,26-27)
生徒に質問します。
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べドナー長老が話された祝福であなたが受けたい祝福はどれですか。それはなぜですか。(答えには家族歴史の業に携わると,わたしたちはさらに主に帰依するようになり,サタンの影響に対しての霊的な守りをもたらす,などの原則が含まれているとよいでしょう。)
次のような質問をして,生徒たちが家族歴史の業に関連した個人の経験を分かち合うことができるようにします。
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あなたの生活の中で,次のような約束された祝福を経験したことがありますか。
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あなたまたはあなたの家族が先祖の名前を見つけて,その人のために神殿で身代わりのバプテスマを受けたことがありますか。その人のためにバプテスマを受けることは,親戚ではない人のためにバプテスマを受けるのとどのように異なりましたか。
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このような経験をしたことのある生徒がいない場合は,次の質問をするとよいでしょう。死者のためのバプテスマをすることによって,どのように約束された祝福を経験しましたか。
授業での話し合いのときに,家族歴史活動に携わったことで,特別な気持ちを持っている生徒を見つけたら,同じ年齢の人でまだ家族歴史活動を始めていない人にどのようなアドバイスを与えることができるか,その生徒に尋ねてもよいでしょう。
人がキリストのもとに来るよう勧めるために家族歴史を使う
家族歴史を探求することは,今日の社会で人気のある活動になっていることを説明します。一人の生徒に,ゴードン・B・ヒンクレー大管長の次の言葉を声に出して読んでもらいます。
画像〔ゴードン・B・ヒンクレー大管長の画像〕「世界中には家族の歴史の記録のために働いている人々が数百万といます。なぜでしょうか。なぜそれほどまでして働くのでしょうか。わたしはそうした人々がこの業の霊,すなわち,わたしたちの言う『エリヤの霊』によって心を動かされたためであろうと信じています。この業は子の心を父に向けさせる業なのです。しかし家族の歴史の探求に携わる大部分の人々は,この業の真の目的を理解しているわけではありません。おそらくは,強い好奇心にただ動かされて携わっているにすぎないでしょう。
これだけの時間と資金を投入する大事業ですから,目的がなければなりません。その目的とは,わたしたちが厳粛に証するとおり,幾世代にもわたる死者の名前を明らかにし,その人々も永遠の祝福と進歩にあずかれるよう,身代わりの儀式を行うことにあります。」「エリヤの霊」『聖徒の道』1996年11月号,20)
次の質問をします。
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家族歴史に対して世界的に高まる関心を利用して,どのように宣教師は福音を人々に紹介することができるでしょうか。
『わたしの福音を宣べ伝えなさい』163-165ページの「家族歴史」という表題の項にある最初の3つの段落と最後の段落を生徒に声に出して読んでもらいます。家族歴史の業について教会員でない人と話すことは,なぜ宣教師がその人に恐怖心を与えることなく自然に会話を始めるのに良い方法であるのかを見つけてもらいます。これらの段落を読み終えてから,次の質問をします。
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周りの人に家族歴史の業について話すことは,どのように宣教師が教える人を見つけるのに効果的なツールとなりますか。(生徒が家族歴史は,福音を受け入れるよう主が備えられている人を見つけるのに,強力なリソースになり得ることを理解するようにします。)
生徒が答えてから,ビデオ“Family History and Missionary Work—Finding”〔英語〕(3分53秒)を見せます。ビデオを見るときに,人と会話を始めるのに家族歴史の話題をどのように使うことができるかを見てもらいます。
ビデオの後,次の質問をします。
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人と家族歴史の業について会話を始めるのに,ビデオの宣教師は何をしましたか。
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家族歴史の業についての会話は,ビデオの見込み求道者にどのような影響を及ぼしたでしょうか。
教会についてさらに学ぶよう人に勧めるための系図表の使い方の練習をこれから始めることを生徒に伝えます。(または,福音についての会話を始めるのに自分の先祖の話をどのように使うことができるか考えてもらうこともできます。)生徒たちがこの活動をうまく進めることができるように,家族歴史の業について会話を始めるのにどのように系図表(または先祖のストーリー)を使うことができるか,それがどのようにイエス・キリストの回復された福音のメッセージにつながるか,生徒たちにアイデアを挙げてもらいます。生徒が答えるときに,そのアイデアをホワイトボードに書きます。
そのうちの幾つかのアイデアを活用して,誰かと福音についての会話を始めるのにどのように系図表を使うことができるかを教師が実演します。その後,クラスの他の生徒と二人一組になってもらい,同じことを練習してもらいます。各生徒が別の生徒に教える機会を与えてから,次のような追加の質問をします。
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この教える練習では何がうまくいったと思いますか。
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何を改善したいですか。
時間がある場合は,生徒たちが奉仕することになる多くの地域では,あまり活発でない教会の会員の信仰と決意を強める助けをするよう,宣教師に求められることがあることを説明します。これらの会員が聖霊を感じて,キリストのもとに来るよう助けるのに,家族歴史は効果的なツールとなり得ます。その後,ビデオ“Family History and Missionary Work—Activation”〔英語〕(3分5秒)を見せて,活発でない会員を助けるのに家族歴史の業をどのように使うことができるかを見つけてもらいます。
ビデオの後,次の質問をします。
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家族歴史の業と永遠の家族の教義について話すことは,あまり活発でない会員が信仰を強めるのにどのような助けとなりますか。
人をキリストのもとに導くためのツールとして家族歴史の業を使うのに,今何ができるか,宣教師になったら何をするか,生徒たちに考える時間を少し与えます。(御霊の促しを受けたら,数人の生徒に彼らが考えたことを発表してもらってもよいでしょう。)このレッスンで教えた原則について証を述べます。
行動するように勧める
次に提案する活動を一つまたは複数行うことで,今すぐ救いの業に携わるよう生徒たちに勧めます。
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FamilySearch.orgにアクセスできるようにLDSアカウントを設定します。可能であれば,自分の家族の情報が記載された4世代の系図表または扇形チャートを作成し,印刷します。
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自分の4世代の系図表を友人や近所の人に見せて,家族歴史についてさらに学ぶよう勧めます。自分の友人を家族歴史相談員に会わせるか,またはその友人と家族歴史図書館を訪問する日を決めます。
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FamilySearch.orgを使って,神殿での身代わりの儀式が必要な先祖を見つけます。可能であれば,神殿での儀式のために必要な情報を整え,バプテスマと確認の儀式を身代わりとなって受けます。
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