セミナリー
ヤコブの手紙

ヤコブの手紙

概要

困難な疑問に直面したとき，あなたは何ができるでしょうか。信仰に基づいて行動することは，どれほど重要でしょうか。主は，あなたがどのように語り，どのように言葉を使うことを望んでおられるのでしょうか。今週の課では，使徒ヤコブの言葉を学びます。ヤコブは，これらの疑問に答えてくれます。

教えるための備え

以下の情報は，各課の前の準備のアイデアを教師に提供するものです。

オンライン教師への提案

オンラインレッスンで生徒の画面を共有する。生徒が自分の画面からコンテンツを共有できるビデオ会議ツールはたくさんあります。生徒に，クラスの前に簡単な発表を準備してもらい，画面上でほかの生徒に発表してもらうとよいでしょう。または，ビデオ会議ツールのホワイトボード機能を利用して，クラス中に生徒がホワイトボードに文字を入力したり，絵を描いたりして参加してもらう方法もあります。

ヤコブの手紙1章

この課の目的：この課は，天の御父が祈りにこたえて知恵を与えてくださるという生徒の証を強めることを目的としています。

  • 生徒の準備：生徒に ヤコブの手紙1：5－6 を読んで，人生において神の知恵や導きが必要な物事について考えてもらいます。

  • オンラインレッスンに関する提案：クラスの前日か2日前に生徒の親に依頼して，クラスに同席してもらい，神が祈りにこたえ，知恵を下さった経験について分かち合ってもらうとよいでしょう。生徒の親に自身の体験を録画して送ってもらい，それをクラスの中で見せるのもよいでしょう。

マスター教義：ヤコブの手紙1：5－6

この課の目的：この課では生徒に， ヤコブの手紙1：5－6 のマスター教義聖句の場所と重要語句を暗記して，教義を説明したり，霊的な知識を得るための原則を実生活の状況に応用することができるようになってもらいます。

  • 生徒の準備：ジョセフ・スミス—歴史1：10－14 を読んでもらい，ジョセフ・スミスが霊的な知識を得るための原則をどのように人生に応用したのかを見つけてもらいます。

  • 表示する画像：ジョセフ・スミスの「最初の示現」の画像

  • オンラインレッスンに関する提案：ジョセフ・スミス—歴史1：8，11－17 を読んでもらう代わりに，ChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「回復」（19：12；タイムコード2：53－15：28）を見てもらうとよいでしょう。適切な場所で何度かビデオを止め，少人数ごとのブレークアウトルームで，ジョセフ・スミスはどのように霊的な知識を得るための原則を身をもって示したのか，生徒が気づいたことを分かち合えるようにします。ビデオを見た後で，気づいたことをクラス全体に発表してもらいます。

ヤコブの手紙2章

この課の目的：この課では，正しい行動を通して，イエス・キリストを信じる信仰をさらに行使する方法を生徒に考察してもらいます。

  • 生徒の準備：生徒に，イエス・キリストを強く信じている身近な人を思い浮かべてもらいます。可能であれば，その人に以下のような質問をしてもらいます：「イエス・キリストへの信仰は，あなたの行動や言動にどのような影響を与えていますか。イエス・キリストを信じる信仰のために，物事を違ったやり方でしていることはありますか。」その例を発表できるように準備しておいてもらいましょう。

  • 表示する画像：ホワイトボードにたき火の絵を描いたり，表示したりするとよいでしょう。

  • オンラインレッスンに関する提案：レッスンで説明されているように，生徒に信仰の模範について2枚の紙に回答を書いてもらいます。その後，部屋の中を移動してもらう代わりに，二人一組または少人数のグループでブレークアウトルームに入ってもらいます。生徒には，両手に紙を1枚ずつ持つように指示します。その後，自分のブレークアウトルームで，ほかの生徒の右手か左手を指定して，その答えを聞きます。別のブレークアウトルームに移動して，別のグループとこの活動を繰り返してもらってもよいでしょう。

マスター教義：ヤコブの手紙2：17－18

この課の目的：この課では生徒に， ヤコブの手紙2：17－18 のマスター教義聖句の場所と重要語句を暗記して，教義を説明したり，霊的な知識を得るための原則を実生活の状況に応用することができるようになってもらいます。

  • 生徒の準備：生徒に，信じていても行動に移すのに苦労している福音の原則について考えてもらいます。その原則に従って行動することを妨げているものは何か，深く考えてもらいましょう。

  • 生徒用資料：紙とはさみ。

  • オンラインレッスンに関する提案：レッスンの「応用の実践」部分では，一緒に話し合うシナリオを生徒に一つ選んでもらうとよいでしょう。生徒の一人に，霊的な知識を得るための原則の一つを使って，どうやってそのシナリオの人物を助けるかを発表してもらいます。別の生徒には，その原則について別の考えを付け足してもらいます。生徒が霊的な知識を得るための原則を応用するのが難しそうなら，このシナリオの後のレッスン終盤にある追加の質問リストをあなたがチャット機能で投稿し，生徒に考えを発表してもらうとよいでしょう。

ヤコブの手紙3章

この課の目的：この課の目的は，生徒が発する言葉を評価し，もっと救い主のようになるために自分の言葉がどのような影響を与えているのかを，知ってもらうことです。

  • 生徒の準備：わたしたちの使う言葉が，自分やほかの人にどのような影響を与えるのかを，生徒に考えてもらいます。そして，気づいたことを発表する準備をしてきてもらいましょう。

  • 表示する画像：いろいろな種類の会話をしている人たちの画像を表示するとよいでしょう。

  • 配付資料：生徒全員に行き渡るよう，配付資料のコピーを十分に用意します。

  • オンラインレッスンに関する提案：ヤコブ3：2－12 でのヤコブによるたとえを生徒がどのように調べるかによって，デジタルホワイトボードを利用し，生徒が互いにかかわり合い，教え合うことができます。例えば，生徒が ヤコブの手紙3：2－12 の象徴を見つけるように言われた場合に，ヤコブが使った象徴を見つけたら，それをデジタルホワイトボードに書くか簡単にスケッチしたりできます。または，生徒が割り当てられた聖句を研究する前に象徴が共有されていれば，ヤコブによるたとえと舌が似ている様々な点をデジタルホワイトボードにリストとして書き出すのもよいでしょう。