「イエス・キリストの模範を強調する」『教師養成スキル:イエス・キリストの模範を強調する』(2022年)
「イエス・キリストの模範を強調する」『教師養成スキル:イエス・キリストの模範を強調する』
イエス・キリストに焦点を当てる:何を教えていようと,イエス・キリストについて教える
イエス・キリストの模範を強調する。
スキル
生徒が学んでいる事柄と,その原則の手本をキリストがどのように示しておられるかを関連づけられるよう助ける。
定義
イエス・キリストを生徒の学びの中心に据えるのを助けることで,生徒はより個人的で力強い学びの経験をすることができるでしょう。これを行う一つの方法は,生徒が学んでいる事柄を,イエス・キリストの生涯と模範に関連づけられるよう助けることです。そのためには,レッスン中に関連づけを促す質問を用いるとよいでしょう。このような質問により,生徒はイエス・キリストの生涯と模範を以下のものと関連づけることができます。
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聖典の物語の詳細
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聖文に含まれる原則
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自分自身の生活における経験
以下のモデルと練習は一般的な例です。モデルと練習の機会を,次に扱う教科課程のレッスンと結びつけると,訓練の効果が高まります。
モデル
以下は,イエス・キリストの生涯と模範を生徒と関連づけるのを助ける方法のモデルです。
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聖典の物語を読み,詳細について話し合った後で,こう質問するとよいでしょう:「この物語の中で,どのようなことが,イエス・キリストの生涯と模範を思い起こさせてくれますか。」
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原則を見つけた後で,こう尋ねるとよいでしょう:「聖典のどの部分で,イエスがこの原則の手本を示しておられますか。」
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原則を分析した後でこう尋ねてもよいでしょう:「あなたの人生で,あるいはあなたのために,イエスがこの原則の手本を示されたのを見たのはいつですか。」
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原則の応用方法について話し合う際,このように尋ねてもよいでしょう:「イエスのどのような模範が,この原則にさらに従って生活する助けとなりますか。」
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このように尋ねてもよいでしょう:「原則に従って生活することは,あなたがイエス・キリストの模範に従い,さらに主のようになるうえでどのように助けとなるでしょうか。」
練習
次の練習のうち一つまたは複数を使って,生徒がイエス・キリストの生涯や模範と結びつくことのを助ける能力を向上させてください。
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次の原則について考える。「従順であれば,試練があっても神が助けてくださる。」準備する際に,この原則と聖典に記されているイエスの生涯の一つか二つの例を関連づける練習をする。
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次のレッスン予定を見る。生徒が見つけるのを助けようと考えている原則を一つ選ぶ。生徒が,その原則とイエス・キリストの模範を関連づけるのを助けるための簡単な質問を2,3書く練習をする。
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次のレッスン計画の中で,原則を生活に応用することに焦点を当てる時間を取る。原則を応用するうえで,イエス・キリストの模範がどのように役立つかを生徒が考える助けとなる招きをいくつか書く練習をする。
話し合う,または深く考える
この経験から学んだことについて深く考えてください。思いついたことを,学習帳に書き留めてもよいでしょう。次の質問について考えてください。
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生徒が聖典で学んでいる事柄をイエス・キリストの生涯と模範に関連づけるために,これまで何をしたことがあるだろうか。
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生徒がイエス・キリストと自分自身を関連付けることができるように助ける能力を向上させるために,この経験から自分は何を学んだだろうか。
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引き続き改善するために,何を行えばよいだろうか。
取り入れる
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練習したことを取り入れて,生徒が学んでいることをイエス・キリストと関連づけ,主の模範を強調できるよう助けてください。次の一週間で,それぞれのレッスンから,生徒がイエス・キリストについて学んでいることと主の模範とを関連づけるのを助けるために使う原則を一つ選びます。
さらに深く知る
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ニール・L・アンダーセン「キリストのことを話す」『リアホナ』2020年11月号,88-91
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セクション3.1「ユニット3:Teach the One」現職指導者向けのリソース
スキル
イエス・キリストの絵やビデオを使って,福音の原則を説明する。
定義する
イエス・キリストの模範を強調する方法の一つはメディアを使うことです。例えば,福音の原則を見つけた後,教師は生徒に福音ライブラリーのビデオと画像を開き,イエス・キリストがその原則の模範であることを示すビデオや写真を見つけるように招くことができます。招く際には,見る場所(福音ライブラリー,教室内,Googleなど)と,何を探せばよいか(イエス・キリストがどのようにその原則の模範を示されたかを示す写真やビデオ)を伝えます。そのような招きは生徒がイエス・キリストに焦点を当てるのを助け,それによって,聖霊に主について証していただく機会をもたらすことができます。
以下のモデルと練習は一般的な例です。モデルや練習の機会を,次に扱う教科課程のレッスンと結びつけると,訓練の効果が高まります。
モデル
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エテル12:27に関連するレッスンで,謙遜の原則を見つけました。ゴメス姉妹は次のように招きます。「福音ライブラリーの『ビデオと画像』の中から,イエス・キリストが謙遜さを示された絵を見つけてください。」
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イエス・キリストの恵みに焦点を当てているときに,サントス兄弟はこう尋ねます。「今日話し合った,イエス・キリストの恵みを示しているキリストの絵を,携帯電話を使って探してください。」
練習する
以下の原則を示しているイエス・キリストの絵やビデオを見つけるよう生徒を招く言葉を書き留めます。
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常に祈るなら,天の御父はわたしたちの幸福のために,わたしたちの努力を神聖なものにしてくださる。
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イエス・キリストはわたしに対する憐みに満ちておられる。
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次のレッスンで,イエス・キリストがどのようにその原則の模範を示されているかが分かる絵やビデオを生徒に見つけてもらうための時間。
話し合い,深く考える
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このスキルを練習して,あなたは何を学びましたか。
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この原則の手本を示しておられるイエス・キリストの絵やビデオを生徒に見つけてもらうことには,どのような利点があるでしょうか。
取り入れる
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今後のレッスンプランにこのスキルをどのように取り入れていきますか。
さらに深く知る
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1ニーファイ11:7-33(救い主の使命を理解できるよう,ニーファイは救い主の生涯の場面を示された)