教師養成スキル
自らを霊的に備える。


「自らを霊的に備える」『教師養成スキル:御霊によって教える』(2023年)

「自らを霊的に備える」『教師養成スキル:御霊によって教える』

キリストのような教え方の原則:御霊によって教える

自らを霊的に備える。

スキル

聖霊を招き,教えるうえでより洗練された備えができるよう,「キリストのような教師となるために—自己評価」を活用する。

サムネイル『救い主の方法で教える』

定義する

各レッスンの準備を終えたら,『救い主の方法で教える』第3部の「キリストのような教師となるために—自己評価」に進んでください。評価の各項目が,あなたが準備した学習体験にどの程度当てはまるか考えてください。その後,御霊の導きに従って,レッスンプランで改善する必要のある事柄をよく祈って選び,変更を加えます。

ディーター・F・ウークトドルフ長老は,評価を用いることについて次の約束を分かち合っています。「内省し,盲点を明らかにし,成長できる方法に関する霊感を与えてくれます。……この自己評価は,今日だけでなく今後救い主の方法で教える準備をする度に,大きな祝福となることでしょう。」(「教師のチェックリスト」 「『救い主の方法で教える』—ウークトドルフ長老を迎えて」2022年6月12日,ChurchofJesusChrist.org

モデル

オルソン姉妹はレッスンプランを作成し終えた後,「キリストのような教師となるために—自己評価」を確認します。祈りの気持ちで評価表の各項目を確認し,それぞれの文章に当てはまる自分の答えを選びます。レッスンの中で,これから生徒が学ぶ真理を教えるために,預言者の言葉をよりよく活用できる所がないか見ます。

ソシ兄弟は,レッスンで熱心に学ぶよう招こうとしています。レッスンの準備を終えたら,「キリストのような教師となるために—自己評価」を確認し,このことに関して,どれだけできているか自己評価します。田中兄弟は,「キリストのような教師となるために—自己評価」に沿って自分のレッスンを評価しています。

熱心に学ぶよう招く

  • (4)わたしは,学習者が自分の学びに責任を持てるように助けています。

  • (1) わたしは,福音を毎日研究することによって救い主を知るよう,学習者を励ましています。

  • (4) わたしは,学ぶ準備をするよう,学習者を招いています。

  • (4) わたしは,現在学んでいる真理を分かち合うよう,学習者を招いています。

  • (4) わたしは,今学んでいることに従って生活するよう,学習者を招いています。

学習者が毎日聖文を研究する中でイエス・キリストを知ることができるよう励ますような質問をしようと思い,レッスンに変更を加えました。

ここをクリックして,このモデルのビデオを御覧ください。

1:47

練習する

  1. あなたが自分自身を以下のように評価したとしたら,レッスンプランにどのような調整を加えることができると思いますか。

    教義を教える

    • (4) わたしは自分自身で,イエス・キリストの教義を学んでいます。

    • (3) わたしは,聖典と末日の預言者の言葉から教えています。

    • (3) わたしは,学習者が聖文の中にある真理を求め,識別し,理解するのを助けています。

    • (4) わたしは,改心に導き,イエス・キリストを信じる信仰を築く真理に焦点を当てています。

    • (1) わたしは,学習者がイエス・キリストの教義に彼らがどう関わっているかの関連性を見いだせるように助けています。

  2. 「キリストのような教師となるために—自己評価」使って,次に予定しているレッスンプランを評価してください。評価の各項目が,あなたが準備した学習体験にどの程度当てはまるか,祈りの気持ちで考えてください。その後,御霊の導きに従って,レッスンプランで改善する必要のあるものがあればそれを選び,変更を加えます。

話し合う,または深く考える

  • この練習をすることで,どのように内省し,盲点を明らかにし,改善方法について霊感を受けることができるでしょうか。

  • レッスンプランを準備する際に評価用資料を使うことの利点は何ですか。

取り入れる

さらに深く知る

スキル

イエス・キリストについてのあなた自身の経験や証,またレッスンの教義と原則に関するあなた自身の経験と証を評価するための質問をする。

ノートパソコンを使う男性

定義する

霊的に備えるために,イエス・キリストと,この課で教えられた教義や原則に関する自分自身の経験と証について思い巡らすとよいでしょう。立ち止まって,自分自身の経験と証について思い巡らすとき,イエス・キリストの証人となる自信が増し,「聖霊が注がれて,あなたがたの述べるすべてのことを証する」(教義と聖約100:8)でしょう。準備の途中で,少し時間を取って,深く考える助けとなる質問を自問するとよいでしょう。以下は,自問するとよい質問の例です。

  • わたしはこの原則についてどのように感じているだろうか。

  • この原則について,自分にはどのような経験があるだろうか。

  • 救い主は,わたしがこの原則を学び,それに従って生活するのをどのように助けてくださってきただろうか。

  • この原則について証するとしたら,何と伝えるだろうか。それはなぜだろうか。

以下のモデルと練習は一般的な例です。モデルや練習の機会を,次に扱う教科課程のレッスンと結びつけると,訓練の効果が高まります。

モデル

アルメイダ兄弟はレッスンの準備をしていて,生徒が次の原則を見つけ,理解できるように努めたいと思っています。「聖餐を受け,いつも救い主を覚えるときに主の御霊を受けることができる。」

アルメイダ兄弟は立ち止まってこう自問して自分自身の経験について考えます。「聖餐を受けながら救い主を思い起こそうとしたときに,どのような経験をしてきただろうか。」

この質問について深く考えるうちに,アルメイダ兄弟は,聖餐の間に救い主を思い出し,救い主のことを考えることで,救い主の贖罪による赦しと癒しの力強い影響力を感じてきたことに気づきました。

ここをクリックして,このモデルのビデオを御覧ください。

1:2

練習する

少し時間を取って,次のリストの各教義と原則について,イエス・キリストに関するあなた自身の経験と証について深く考えてください。

  • 神の戒めを守れば,神は物質的にも霊的にも祝福してくださる。

  • 次のレッスンで教える原則。

話し合う,または深く考える

  • 練習しながら何を学び,どう感じましたか。

  • このスキルをレッスンに応用するとき,どのような点でより効果的に原則と教義を教えられるでしょうか。

取り入れる

  • レッスンを準備する度に,立ち止まり,イエス・キリストと,レッスンで学ぶ教義と原則に関する自分の経験と証について考えてください。

さらに深く知る