「度々証を述べ,学習者にも自分の気持ちや経験,証を分かち合うよう招く」『教師養成スキル:御霊によって教える』(2023年)
「度々証を述べ,学習者にも自分の気持ちや経験,証を分かち合うよう招く」『教師養成スキル:御霊によって教える』
キリストのような教え方の原則:御霊によって教える
度々証を述べ,学習者にも自分の気持ちや経験,証を分かち合うよう招く
スキル
生徒が自分の気持ちや経験,証を言葉にするよう助け,勧め,勇気づけることができます。
定義する
生徒が自分の気持ちや経験,証を述べると,聖霊は生徒が言っていることが真実であると,生徒自身と,ほかの生徒の思いと心に証をしてくださいます。促しは,生徒が発言できるよう助けるきっかけとなる一つの方法です。このような促しにはたいてい二つの要素が含まれています。一つ目は,自分の気持ちや経験について深く考えるよう生徒を招くことです。これは,写真や質問,事例研究,動画,賛美歌などの教授ツールと結びつけて行うことができます。二つ目の要素は,生徒に発表の機会を提供することです。これは,空欄にどのような言葉を入れて文を完成させるかを生徒に考えてもらうことで行うこともできます。これらの促しの重要な特徴は,生徒が聖霊と繋がるよう助け,それによって,気持ちや経験,証を言葉にする方法について考えられるよう聖霊が助けてくださることです。
以下のモデルと練習は一般的な例です。モデルや練習の機会を,次に扱う教科課程のレッスンと結びつけると,訓練の効果が高まります。
モデル
モデルを想像する
あなたは教義と聖約45:1-5を教えており,その教えている原則は「イエス・キリストは御父に対するあなたの弁護者であられる」です。あなたは生徒にイエス・キリストの絵を見せて,次のような促しを使います。「もしイエス・キリストに,わたしが主を愛している理由を一つお伝えすることができたら,……と伝えます。」
賛美歌のモデル
あなたはクラス全員で「主は生けりと知る」を歌います。生徒に,次の文を完成させるために使える,好きな歌詞を探すよう勧めます。「わたしは,イエス・キリストが……ために生きておられることを知っています。」
練習する
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これから5分,時間をとって,次に使う聖句ブロックの中の原則や教義と関連のある,イエス・キリストに関する絵や賛美歌,動画を探してください。生徒がじっくり考え,その後,選んだ原則や教義に関連する,イエス・キリストに対する気持ちやイエス・キリストを近くに感じた経験,イエス・キリストへの証を述べる助けとなる促しを考えてください。
話し合う,または深く考える
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促しを与えることは,生徒が気持ちや経験,証を述べるのをどのように助けてくれるでしょうか。
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生徒が,意義深い証や気持ちを述べることにさらに自信を持てるよう助けることについて,どのようなことを学びましたか。
取り入れる
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今週,毎回のレッスンで,生徒が気持ちや経験,証を述べる助けとなる促しを考えてください。
さらに深く知る
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「霊感された話し合いを導く」『救い主の方法で教える』(2016),33-34
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「オンラインで学び,教えるためのアイデア」,ChurchofJesusChrist.org
スキル
イエス・キリストについてより頻繁に,より力強く証する
定義する
ニール・L・アンダーセン長老は,教会教育システムの教師と指導者に,「イエス・キリストについてより頻繁に,より力強く証する」よう招きました(「イエス・キリストの力と純粋な教義」〔教会教育システム宗教教育者向けの説教,2023年6月11日〕,福音ライブラリー)。証を述べる機会は,クラスの最初や最後だけでなく,救い主についての真理を分かち合うことで,レッスンの中でも生まれます。以下の質問を活用することで,あなたが述べることのできる簡潔で力強い証を見つけることができるでしょう。
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救い主について教えられている事柄で,自分が個人的に知っていることは何だろうか。
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生活の中で,イエス・キリストのこの力をどのように感じてきただろうか。
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イエス・キリストについて知っていることを,簡潔かつ心から述べるにはどうすればよいだろうか。
救い主についての証を簡潔かつ頻繁に述べることで,生徒が証を述べやすい環境を作り出し,あなたの証が真理であるという聖霊の確認を生徒が感じやすくなります。
以下のモデルと練習は一般的な例です。モデルや練習の機会を,次に扱う教科課程のレッスンと結びつけると,訓練の効果が高まります。
モデル
イエス・キリストの降誕についてのレッスンで,チャンドラー兄弟は救い主とその御父について知っていることについて考え,簡潔に「イエス・キリストは神の御子です」と言いました。
使用するとよいそのほかの言葉:
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わたしは,イエス・キリストが……だと学びました。
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わたしは救い主が……だと知っています。
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わたしは救い主の……の力をこれまでに感じたことがあります。それは,……
練習する
以下のそれぞれの真理について,あなたが述べることのできる簡潔で力強い証を書いてください。上記の「定義」と「モデル」で述べられている質問や提案を参考にするとよいでしょう。
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イエス・キリストは世の光であられる。
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イエス・キリストは,罪と死からわたしを救い,現世の試練から助けるために,苦しみを受けられた。
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次のレッスンで教える真理。
話し合う,または深く考える
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イエス・キリストについてのこれらの簡潔で力強い証を実践することで,あなたは何を学んでいますか。
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頻繁に述べる証が常に誠実で心からのものとなるよう,何ができるでしょうか。
取り入れる
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今週レッスンを準備して教えるときに,イエス・キリストについて証する機会を探してください。その後,主について,簡潔な心からの証を述べます。
さらに深く知る
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ゲーリー・E・スティーブンソン「証を養い,証を述べる」『リアホナ』2022年11月号,111-114
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「頻繁に証を述べる」「人々が決意して,それを貫くように助けるにはどうしたらよいでしょうか」『わたしの福音を宣べ伝えなさい』(2019年)201-202