4 王おうは祭さい司し長ちょうたちと民たみの律りっ法ぽう学がく者しゃたちを全ぜん員いん集あつめて，彼かれらに問といただして言いった。「キリストが生うまれる地ちとして，預よ言げん者しゃたちが記しるしている場ば所しょはどこか。」王おうはひどく恐おそれたからであった。しかし，預よ言げん者しゃたちを信しんじてはいなかった。

5 彼かれらは王おうに言いった。「ユダヤのベツレヘムでお生うまれになると，預よ言げん者しゃたちは記しるしています。彼かれらはこう述のべているからです。

6 『主しゅの言こと葉ばがわたしたちに及およんで言いわれた。ユダヤの地ちにあるベツレヘムよ，あなたの地ちで一人ひとりの君きみが生うまれる。その君きみはユダヤの君きみたちの中なかで最もっとも小ちいさいものではない。あなたの中なかからわたしの民たみイスラエルを救すくうメシヤが出でるからである。』

24 それから，イエスは弟おとうとたちとともに成せい長ちょうし，体からだもたくましくなり，やがて来くる御ご自じ分ぶんの務つとめの時ときについて主しゅを待まっておられた。

25 イエスは父ちち親おやのもとで働はたらいておられた。そして，ほかの人ひと々びとのようには語かたられず，イエスを教おしえることのできる人ひとはだれもいなかった。教おしえる人ひとを必ひつ要ようとされなかったからである。

26 それから何なん年ねんもたって，務つとめの時ときが近ちかづいた。

34 神かみから遣つかわされた者ものの説せっ教きょうを受うけ入れないのはなぜか。心こころの中なかでこれを受うけ入いれなければ，わたしを受うけ入いれず，またわたしを受うけ入いれなければ，証あかしするようにわたしを遣つかわされた御お方かたを受うけ入いれないのである。あなたがたの罪つみについて，あなたがたには弁べん解かいの余よ地ちはない。

35 だから，悔くい改あらためなさい。そして，悔くい改あらためにふさわしい実みを結むすびなさい。

36 『自じ分ぶんたちはアブラハムの子こであり，自じ分ぶんたちだけに父ちちアブラハムのために子し孫そんをもたらす力ちからがある』と，心こころの中なかで言いおうと思おもってはならない。わたしはあなたがたに言いう。神かみはこれらの石いしからでも，アブラハムに子こを起おこすことがおできになるからである。

38 わたしは，あなたがたの悔くい改あらために応おうじて，あなたがたに実じっ際さいに水みずでバプテスマを授さずけている。やがて来こられるとわたしが証あかしする御お方かたはわたしよりも力ちからのある御お方かたで，わたしはその御お方かたの履はき物ものをお脱ぬがせする値ね打うちもない。（すなわち，わたしはその御お方かたに取とって代かわることはできない。）わたしが言いったように，その御お方かたが来こられるのに先さき立だって，わたしは実じっ際さいにあなたがたにバプテスマを授さずけており，その御お方かたは来こられると，聖せい霊れいと火ひによってあなたがたにバプテスマをお授さずけになる。

39 その御お方かたについてわたしは証あかしする。その御お方かたの箕みはその御み手てにあり，その御お方かたは打うち場ばをすっかり清きよめ，麦むぎを集あつめて倉くらに納おさめられるが，その御お方かたの時ときが満みちると，消けすことのできない火ひで殻からを焼やかれるであろう。」

40 このように，ヨハネが来きて，宣のべ伝つたえ，ヨルダンの川かわでバプテスマを授さずけ，自じ分ぶんよりも後あとに来こられる御お方かたは聖せい霊れいと火ひによってバプテスマを授さずける力ちからを持もっておられると証あかしした。

43 しかし，イエスは答こたえて言いわれた。「今いまはあなたからバプテスマを受うけさせてもらいたい。このように，あらゆる義ぎを満みたすのは，わたしたちにふさわしいことである。」そこで，ヨハネはイエスの言いわれるとおりにした。

44 そして，ヨハネは水みずの中なかに降おりて行いき，イエスにバプテスマを施ほどこした。

45 イエスはバプテスマを受うけると，すぐに水みずから上あがられた。そして，ヨハネが見みると，見みよ，天てんが開ひらかれ，神かみの御み霊たまが鳩はとのようにイエスの上うえに降くだって来こられるのが見みえた。

46 また見みよ，ヨハネは天てんからの声こえを聞きいた。「これはわたしの愛あいする子こ，わたしの心こころにかなう者ものである。彼かれに聞ききなさい。」