青少年を教える際の原則
救い主の教え方をどのよう実践すればよいでしょうか。以下は簡単な提案の例です。詳しくは,『手引き 第2部―教会の管理運営』1.4,3.2を参照してください。
家族を強める
青少年が福音を学び実践するのに理想的な場所は,義にかなった両親から愛にあふれる導きが受けられる家庭です。キリストを中心とする家庭で,青少年は福音の神聖な儀式を受けるための最善の準備ができます。(『教師,その大いなる召し』127-143参照)
そういうわけで,教会の補助組織,活動,そしてプログラム(「神への務め」,「成長するわたし」,「若人の強さのために」や青少年対象の教科課程用資料を含む)は,息子や娘がイエス・キリストの福音に改心するのを助ける両親を支援するために存在するのです。
霊的に備える
主はこう命じておられます。「まずわたしの言葉を得るように努めなさい。」(教義と聖約11:21)霊的に備えるうえで欠かせないのは,教師として教える教義を自分で研究することです。御霊が青少年にとって最もふさわしく有益な教義に導いてくれます。それから,教えることを実践しようと努力するならば,自分の経験から福音の真実性について証することができるようになります。(『教師,その大いなる召し』12-20参照)
話し合う
青少年が改心できるように助けるには,両親,指導者,アドバイザー,教師(セミナリー教師を含む)の協力が必要です。青少年の必要について話し合います。彼らが家庭,教会,そしてセミナリーで何を学んでいるのか知ることです。そうすれば,その知識に基づいて教えることができます。皆で協力すれば,個別に取り組むよりも,もっと印象的な学習経験を青少年のために生み出すことができます。
両親,教師,アドバイザー,指導者が話し合う機会はたくさんあります。以下はその例です。
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ワード評議会あるいはビショップリック青少年委員会集会などの指導者会
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定例集会の前後に行う短い,非公式の集会
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電話や電子メールによるやりとり
青少年を教え導く
青少年を教えることは単なる情報の伝達以上のものを意味します。キリストのように教えることには,日々の生活で福音を実践しようと個人的に努力している青少年の良き相談相手となり,彼らを励ますことも含まれます。予定に組まれている通常の集会,クラス,活動以外の場所で青少年に手を差し伸べることも含まれるでしょう。
天の御父が愛しておられるように青少年を愛そうと努力することです。御父は彼らの中に最善のものを見ておられます。彼らの成長を忍耐をもって見守られます。御父は彼らが正しいことをしようと一生懸命努力しているときに励まし,決してあきらめたりなさいません(『教師,その大いなる召し』,31-39参照)。
福音を教える
福音を教える場合,真の教師はいつも御霊です。皆さんが聖霊の導きを求めれば,聖霊は皆さんの心に触れ,生徒に霊感を与えてくださいます。
御霊を招く最善の方法の一つは,聖文や生ける預言者の最近の教えについて話し合うときに,青少年の参加を促すことです。オンライン上の学習の概要は,最も適切な資料を見つけるのに助けとなります。
青少年の多くは,自分の霊的な経験や洞察があり,分かち合うことができます。家庭の夕べ,クラス,または定員会集会,ミューチャルの活動,初等協会のゲストとして,あるいは公式,非公式を問わず,そのほかの多くの場面で,それを行うことができます。彼らが互いに証を分かち合うとき,御霊が証し,全員が強化されます。(『教師,その大いなる召し』,50-59参照)