完璧主義克服のための短期集中講座

皆さんは自責の念に駆られて苦しんだことはありませんか。失敗したときは特にそうではないでしょうか。

多少の罪悪感は，霊的に健全なものです。例えば，罪を犯して後悔したら，悔い改めて次は良い行いをしたいと思うかもしれません。これは良い過程です。

一方で，失敗を恐れるあまり，何もできなくなってしまうこともあります。完璧主義によるこのような態度は，わたしたちの進歩に害を及ぼす可能性があります。簡単に言うと，完璧主義とは，決して失敗することなく，あるいは怒りや悲しみ，不安，恐れなどの強い感情を表すことなく，より良くなりたいと望むことです。わたしたちは，失敗から学んで前に進む代わりに，過去の失敗を引きずったり，成長することを避けたりして，多くの労力を費やしています。

心当たりはないでしょうか。もしそうなら，以下のように考えてみてください。

• 感情は強さであり，弱さではない。
• わたしたちは完全になることではなく，向上することに焦点を当てることができる。
• 神はわたしたちが時に過ちを犯すことがあることを理解しておられる。そして，失敗から学ぶことは，わたしたちが進歩成長するための主の計画の一部である。
• イエス・キリストの贖罪は，わたしたちの罪だけでなく，弱さや欠点も埋め合わせるものである。

預言者ラッセル・M・ネルソン大管長は，完成とは途絶えることのない過程であると教えています。¹真の完成は，この死すべき世ではなく，復活した後の来世で，イエス・キリストの恵みにより達成されるのです。