皆さんは,小麦がパンなどの食物にする穀物であることは知ってますよね?毒麦というのは,小麦にとてもよく似た雑草のことです。マタイ13章で救い主が話されたたとえでは,その危険性についても触れています。有益な麦を探している無知な人が,厄介な雑草を取ってしまうことがあるのです!
このたとえの中で,地主は僕たちに,誤って麦を抜いてしまうかもしれないので,まだ毒麦を抜いてはならないと告げています。代わりに,今のところは一緒に育つままにしておき,収穫の時に分けるようにしなさいと言うのです。イエスは,このたとえが何を表しているのかを次のように説明しておられます。
- 畑は世界のことである。
- 麦は,「御国の子たち」,すなわち義にかなった民のことを指す。
- 毒麦は,「悪い者の子たち」,すなわち不義な民のことを指す。1
- 収穫は,イエス・キリストの再臨を表している。2
つまり,イエス・キリストが再び来られるまで,悪人と義人はともに暮らすことになるのです。わたしたちは,自分自身や家庭,地域社会をより良いものとするために全力を尽くすことで,主の再臨に備えることができます。備えていれば,恐れる必要はないのです!3
そして,覚えておいてほしいのは,サタンは偽りを告げ,食物の代わりに雑草を食べさせようとしているということです。サタンは皆さんが,強め,養いを与えるような人々と過ごすことや,そうした活動に参加することを望んでおらず,皆さんの魂が無残な栄養失調に陥るのを見たいと思っているのです。しかし,皆さんは御霊に従い,日々の決断において麦を見つけることを選ぶことができます。
注
1.マタイ13:38
2.マタイ13:39参照
3.1ニーファイ22:17参照