ゴーグルについての祈り

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ビーチにいる少年と少女

イラスト／トビー・ニューサム

あるとき，わたしは父と一緒にフィジーのシガトカへ行きました。海水浴にはもってこいの場所です。わたしの両親は離婚していて，母は一緒ではありませんでした。出発する前，母はわたしに紫色のゴーグルを買ってくれました。ただのゴーグルではあっても，母はわたしがそれを大切に使って，持ち帰ることを期待していました。

シガトカでの2日目の終わりに，わたしはゴーグルが見当たらないことに気づきました。海でなくしてしまったのではないかと，心配になりました。わたしが最初にしたのは，ゴーグルが見つかるよう祈ることでした。わたしは心に平安を感じ，すべてはうまくいくことが分かりました。

わたしは兄だけにこの話をしました。兄は神を信じておらず，いつもわたしの信仰を批判していました。家族の中で末日聖徒イエス・キリスト教会の会員はわたしだけだったのです。兄は言いました。「まあ，戻ってこないだろうな。」わたしは言いました。「ゴーグルについて祈ったし，祈りがこたえられると知っているから。」

次の日，海で泳いでいる間，わたしは水中をよく探しました。帰る時間が来ても，ゴーグルはまだ見つかりませんでした。もう見つからないだろうということを受け入れて，わたしは天の御父に慰めと平安を与えてくださったことを感謝しました。

そのとき，兄が突然叫び声を上げました。手に紫色のゴーグルを掲げています！

兄は今でも福音を信じてはいません。それでもわたしは，天の御父とイエス・キリストに信仰を寄せるときに得られる慰めや強さや確信に感謝しています。

シュリヤ・S（フィジー，スバ）