神の神権

中央若い女性会長会

神権と，自分と神権とのつながりについて，すべての青少年が知っておくべきこと。

あなたはこれまでに，一つの単語が二つの意味で使われるとどれほどややこしいかに気がついたことがありますか。例えば，英語のearthという言葉は，わたしたちが住んでいる惑星と，足の下の土の両方を指します。どちらも正しいのですが，だれかがこの言葉を使うときに何を意味しているかは，そのときの話の内容によって異なります。さらにややこしいことに，earthがわたしたちの惑星を意味している場合，そこには土という概念も含まれます。なぜなら土は惑星の表面にあるからです。

神権という言葉の定義

教会において二つの意味で使われている言葉に，神権があります。この言葉は，神のあらゆる力と権能を指します。しかし，わたしたちは神権をより限定的な意味でも使います。それは，「神の子供たちの救いに必要なすべての事柄を行うために，聖任された神権者に神が授けられる力と権能」を指す場合です。¹

人に授けられた神権は，神の力のすべてではありません。次の図がこの点を説明しています。

この図には，無限であって，限界のない神の力の例が示されています。またその中に，キリストの教会において職務を行うために神がふさわしい男性に授けられる，神の神権の力と権能の例も見ることができます。

あなたの生活における神権の権能の例

すべての神権の祝福は，天の御父から愛されている御父のすべての娘と息子に開かれています。二つ目のリストは，神権の鍵を持っている人や神権の権能を授けられた人を通してあなたにもたらされる祝福を示しています。

これが，地上における御自分の教会の組織と管理のために神が設けておられる秩序です。神の神権の権能のそのほかの例としては，自分の定員会の業について指示を与える鍵を持つ執事定員会あるいは教師定員会会長，家庭で授けられる父親の祝福，神殿の儀式と聖約などがあります。

男性，女性，神権

神権の職への聖任は男性にのみ行われますが，大管長会第一顧問のダリン・H・オークス管長は一つの重要な原則を次のように説明しています。「神権は，すべての神の子供たちの益となるよう神の御業のために用いられるという信頼の下保持されている神の力と権能です。神権とは，神権の職に聖任された人や，その権能を行使する人のことではありません。神権を保持する男性は神権ではありません。聖任された男性を神権と呼ぶべきではありません……。」²

女性は神権に聖任されませんが，ラッセル・M・ネルソン大管長は次のように説明しています。「皆さんが……神権の鍵を持つ人の指示の下で奉仕する召しに任命されるとき，皆さんは，その召しで働くのに必要な神権の権能を与えられます。」³その例としては，若い女性のクラス会長会，福音を宣べ伝える姉妹宣教師，教え導くために任命を受けたワードやステークの指導者，神殿の儀式執行者などが挙げられます。

神権の力はすべての人を祝福する

あなたのような若い男性や若い女性が受ける祝福は，あなたがバプテスマで交わす聖約とこれから神殿で交わす聖約を通してもたらされます。たとえ家庭に神権者がいなくても，あなたは自分が神と交わした聖約を守ることによって，生活の中で神の神権の力による祝福を受けることができます（1ニーファイ14：14参照）。

聖約に従って生活するとき，わたしたちは自分を強め，祝福してくれる数々の祝福を受けます。あなたの生活における神権の祝福について，深く考えてみるようお勧めします。神の限りない神権の力によってもたらされる祝福と，特に神の教会において授けられ，委ねられる神権の権能を通してもたらされる祝福について考えてみてください。