質疑応答
「自分の標準を高めるためには,標準の異なる友人を持つ必要があると言う人がいますが,本当にそうなのでしょうか。」
結局のところ,自分の標準は,イエス・キリストの福音を学び,それに従って生活することで高められます。また,友人は,そのようにする助けにもなれば,妨げにもなり得ます。友人はあなたにとって大きな影響力を持っています。考え方,話し方,行動のしかたから,あなたがなりたい人物像にさえ影響を与えます。『若人の強さのために』は次のように勧めています。「あなたと価値観を共有し,高い標準に従った生活を送るために強め合い励まし合える友達を選んでください。」(16ページ)このような友人は,あなたがイエス・キリストの福音に従って生活し,標準を守り,より良い人になるのを助けます。
しかし,あなたが関わりを持つ全ての人々が,あなたや教会の会員と同じような標準を持っているわけではありません。誰に対しても友好的で,救い主が接するような方法で接することが重要です。すなわち,愛と優しさをもって接するのです。あなたが標準に従った生活を続けるならば,「言葉にも,行状にも,愛にも,信仰にも,純潔にも,信者の模範に」なることができます(1テモテ4:12)。あなたの模範を通して,友人たちはあなたが高い標準に従って生活することによってどれほど祝福されているかを理解することでしょう。あなたは彼らに同じことをするよう励ますことができます。
聖霊の導きを求めてください。そして,主の促しに従って行動する勇気を持ってください。その際,友人を選び,自分の標準を強めるよう努力してください。
真の友人
中学校での最初の年,わたしは自分の標準を尊重してくれる友人を見つけることができないのではないかと不安でした。間もなく,わたしはあるクラスメートと良い友人になり,彼に自分がモルモンであることを告げました。彼がモルモンについて尋ねてきたので,『若人の強さのために』の小冊子を渡しました。その日から,彼はわたしの前では不敬な言葉を使わなくなりました。もしあなたの友人が真の友人であるなら,彼らはあなたの決断を尊重し,あなたが標準を守るのを助けてくれます。
キャンデラ・M,13歳(アルゼンチン,ブエノスアイレス)
預言者の勧告に従う
良くない選択をしたり,悪い選択をさせようとしたりする友人と一緒にいると,誘惑に抵抗するのが難しいときがあります。預言者は小冊子『若人の強さのために』の中で,友人は「あなたの思いや行いに影響を与え,あなたがどんな人物になるのかを決定づける助けにさえなります」(16ページ)と述べました。わたしたちの標準を喜んで尊重し,できればわたしたちが標準を守ることに関心を示してくれるような友人を持つべきだと思います。
カルビン・W,16歳(アメリカ合衆国,アリゾナ州)
標準を思い出す
自分と同じ標準を持たない友人は,実際にあなたの標準を弱め,打ち壊しかねません。最初に新しい学校に転校したとき,自分の周りの生徒たちが言うようなことを言って,周りに溶け込もうとしました。みんなのようになろうとしている間,自分の幾つかの標準についてほとんど無防備になっていました。自分の標準を築くためには,その標準に理解を示し,共有できる友人が必要であることが,今は分かります。最終的にそのような友人を見いだしたことに感謝しています。なぜなら,彼らはわたしに標準を思い出させてくれるからです。
ローガン・J,15歳(アメリカ合衆国,ユタ州)
標準を高く保つ
異なる標準を持つ友人は必ずしもあなたの標準を強めませんが,彼らの友人であることによって,あなたは従うべき良い模範を彼らに示すことができます。あなたの信条を共有してくれる友人がいるなら,それは標準を高く保つようあなたを励まし,正しいことを擁護する助けとなります。
ウォーレン・S,14歳(アメリカ合衆国,オレゴン州)
良い友人は祝福
友人が同じ標準を持たない場合,自分自身の標準を強めるのは一層困難になるかもしれません。『若人の強さのために』を読むことは,自分を尊重してくれる良い友人を選ぶのに常に助けとなりました。今,わたしは伝道に出るための準備をしていますが,同じ標準を持つ人々の周りにいることは,福音に忠実であり続ける助けとなることを知っています。
ネア・M,19歳(アルゼンチン,ブエノスアイレス)
鉄の棒につかまる
良い標準に従う友人を持つことは,まさにあなたが望むべきことです。戒めを守るのを助け,義にかなった生活をするように動機づけてくれる友人に囲まれるようにしたいものです。鉄の棒にしっかりとつかまってください。それは大きく広々とした建物ではなく,命の木に導いてくれます。不義なものに囲まれることは誘惑につながります。福音に従って生活するよう影響を与えてくれる良い友人を持ってください。
アニー・P,13歳(アメリカ合衆国,ユタ州)
友人を見いだすために祈る
家族で別の州に引っ越してから,福音について話すことができる友人を見つけるために絶えず祈りました。祈るとき,慰めを感じましたし,数か月後には,信じられないほどすばらしい友人が何人もできました。彼らの助けに頼ることができ,わたしが福音に対してさらに大きな愛さえ育む助けとなってくれました。友人が大切であること,そして彼らはわたしたちが福音に従って生活するのをさらに容易にしてくれることを知っています。
サラ・P,16歳(ブラジル,リオデジャネイロ)