『わたしに従ってきなさい—長老定員会および扶助協会用』2018年10月
総大会から学ぶ（2018年と2019年）
生ける預言者，聖見者，啓示者の教えは，長老定員会および扶助協会の業に霊感あふれる導きを与えてくれます。総大会の説教を研究する週のために，長老定員会および扶助協会の会長会は，会員の必要に基づいて，用いる総大会の説教を選びます。時折，ビショップやステーク会長も説教の提案を行います。指導者は，大管長会と十二使徒定員会のメッセージに重点を置くべきですが，会長会の会員は，地元の聖徒の必要と御霊からの霊感に基づき，最近の総大会からどの説教を選んでも構いません。
指導者と教師は，選んでおいたメッセージを前もって読んで来るよう会員に勧める方法を見つける必要があります。自分が学んだ福音の真理について，またそれらの真理を実践する方法のアイデアについて話す備えをして集会に来るよう，会員に勧めなければなりません。以下に提案されている学習活動は，「救い主の方法で教える」で教えられている原則に基づいたもので，会員が総大会の説教から学ぶのに役立てることができます。
クエンティン・L・クック「天の御父と主イエス・キリストに対する永続する深い改心」
会員は，クック長老の説教で述べられている変更について初めて聞いたときにどのように反応したかについて，互いに話し合うことに関心を持つかもしれません。ほかの宗派の友人から，教会がこのような変更を加えているのはなぜかと尋ねられたら，何と答えるでしょうか。クック長老の説教の中から，考えられる答えを見つけるように勧めます。この変更により主の意図されていることが成し遂げられるよう，個人として，家族として，定員会または扶助協会として，何ができるでしょうか。この話し合いの一部として，会員に「熱烈に支持〔する〕」よう鼓舞する，ネルソン大管長の開会のあいさつから得たあなたの洞察について述べてもよいでしょう。
ロナルド・A・ラズバンド「心配することはない」
ラズバンド長老の説教は，わたしたちが暮らすこの危険の多い時代に対して抱く不安を払いのけるのに役立つ，幾つかの聖句を採り上げています。これらの聖句から，将来に対して恐れを抱いている人と共有できそうな助言を探すよう会員に言います。ラズバンド長老の説教から，ほかにどの部分を共有できるでしょうか。恐れはどのように「神の子供たち〔の〕将来への展望を〔制限する〕」でしょうか。どのように恐れを克服し，信仰をもって生活できるようになってきたかを会員に述べてもらいます。
デビッド・A・ベドナー「ことごとく，キリストにあって一つに帰せしめる」
ロープとチェックリストを持ってきて見せるとよいでしょう。福音の真理と教会のプログラムを，1本の縄として見ることと，個々のテーマや，やるべきことのチェックリストとして見ることの違いについて話し合うよう会員に言います。ベドナー長老の説教の例の中から，気づいたことを探すように勧めます。「ことごとく，キリストにあって一つに帰せしめる」とはどのような意味でしょうか。エペソ1：10ベドナー長老の説教の最後で与えられている約束を受けるために，何ができるでしょうか。
ダリン・H・オークス「真理と計画」
自分の信条や宗教的な慣行に対する反対に遭ったときに，「回復された福音の真理」を理解することはどのような助けになるでしょうか。この質問に答えるために，会員はオークス管長の説教の第2項（Ⅱ）に含まれている基本的な真理の例を読み返すとよいでしょう。これらの真理を適用する方法の例を読み返してもよいでしょう（第3項〔Ⅲ〕参照）。これらの基本的な真理を用いて，教会の教えや慣行に対する批判にどのように応じるかのロールプレイをすると，会員の役に立つかもしれません。
D・トッド・クリストファーソン「キリストへの堅固で揺るぎない信仰」
この説教についての話し合いの始めに，ホワイトボードに線を引き，片方の端に「社会的な動機」，もう片方の端に「キリストのような献身」と書くとよいでしょう。「ほとんどの人は，現在二つの状態の間のどこかに位置しています……」で始まる段落を読み，自分がどの位置にいるかを深く考えるよう会員に勧めます。クリストファーソン長老の説教の例から学べることの中で，苦難にあって確固として揺るぎなくあろうと思わせてくれるのはどのようなことでしょうか（アルマ36：27－28も参照）。苦難に遭っても，キリストのような福音への献身を示した人の例について話すよう会員に勧めます。
ウリセス・ソアレス「『キリスト・イエスにあって一つ』」
ソアレス長老によると，アマゾン川はどのような点で回復されたイエス・キリストの教会を表しているでしょうか。このたとえは，新会員が教会に与える影響についてどのようなことを教えているでしょうか。新会員を励まし，支え，愛するようにというソアレス長老の勧告に，わたしたちは定員会または扶助協会としてどのように従えるでしょうか（モロナイ6：4－5参照）。何人かの会員に，新会員だったときに直面した問題や，ほかの会員がどのように助けてくれたかについて話してもらうとよいでしょう。新会員がどのように自分のワードや支部を強めたかについて話し合ってもよいでしょう。
ゲレット・W・ゴング「信仰のキャンプファイヤー」
キャンプファイヤーの写真を見せ，キャンプファイヤーがあったことに感謝した経験についてだれかに話してもらいます。ゴング長老の話の中に出てくる「信仰のキャンプファイヤー」とは何か，会員に話し合ってもらいます。それから，会員をグループごとに分け，それぞれのグループに，「信仰のキャンプファイヤー」が勧めているとゴング長老が提案する5つの事柄の1つを復習し，それを発表してもらいます。時間を取って，自分や知っている人の信仰をどのように強められるかを会員に考えてもらいます。
ディーター・F・ウークトドルフ「信じ，愛し，行う」
この説教についての話し合いの始めに，ホワイトボードに「絶望」と「希望」と書きます。絶望または幸福に至る態度や信条について述べている箇所を探し，それらをホワイトボードに書き出してもらいます。ウークトドルフ長老が教えているように，信じ，愛し，行うことにより幸福をどのように味わったかを会員に話してもらいます。家の中に飾ったり，友人と共有するための励ましの言葉をこの説教から見つけるよう会員に勧めます。
ジョイ・D・ジョーンズ「主のために」
ジョーンズ姉妹の説教の冒頭の物語を話して，自分の奉仕やミニスタリングの努力に「気づいてもらえなかったり，感謝されなかったり，必要とさえされなかった」と感じたときのことについて会員に考えてもらうとよいでしょう。この物語について話し合った後，ホワイトボードに「わたしたちはなぜ奉仕しなければならないのでしょうか」と書くとよいかもしれません。この質問に答えるために，ジョーンズ姉妹の説教の残りを読みながら，気づいたことを探します（教義と聖約59：5も参照）。ジョーンズ姉妹の勧告は，わたしたちが互いを思いやり，仕え合う方法にどのような変化を与えるでしょうか。
ミッシェル・D・クレーグ「聖なる不満足感」
クレーグ姉妹は，「現在の自分と，なりたい自分との，ずれ」について述べています。神は，このずれについてわたしたちがどのように感じるよう望んでおられるでしょうか。サタンは，それについてどのように感じるよう望んでいるでしょうか。これらの質問の答えを見つけるために，各自でクレーグ姉妹の説教の3つの項の1つを調べるとよいでしょう。「聖なる不満足感」が「無力感や落胆」にならないようにするために，何ができるでしょうか。
クリスティーナ・B・フランコ「無私の奉仕の喜び」
「愛は犠牲を通して神聖なものとされる」ことを教えるために，フランコ姉妹は，ビクトリアと夫に先立たれた女性についての二つの物語を話しています。これらの物語から愛と犠牲について学んだことを発表する準備をして来るよう，二人の会員に勧めるとよいでしょう。同じ原則を教えていて，共有するとよいほかの経験にはどのようなものがあるでしょうか。人々に仕える救い主を描いたビデオ（LDS.orgの「Light The World—イエス・キリストの模範に従いましょう」など）を見せて，「愛と犠牲が伴う〔奉仕〕」にまつわる主の模範にどのように従えるかという話し合いにつなげるとよいでしょう。
ヘンリー・B・アイリング「女性と家庭における福音学習」
アイリング管長が説教の中で用いている聖句と「家族—世界への宣言」の言葉は，家庭における女性の影響力の重要性に関する洞察を与えています。協力してこれらの聖句や言葉を探し，学んだことについて話し合うとよいでしょう。アイリング管長はどのようなことを勧めているでしょうか。どのような約束をしているでしょうか。家庭についての賛美歌を歌ったり読んだりすることで，どのように話し合いの質が向上するかを検討してください。例えば，「愛ある家は」（『賛美歌』186）などです。
ダリン・H・オークス「親と子供たち」
教える準備をする際に，オークス管長の説教のどの部分が，定員会または扶助協会の人々に最も関連があるかを検討してください。オークス管長の説教についての話し合いを促すために尋ねるとよい質問の例を紹介します—オークス管長の説教の第1項（Ⅰ）で述べられている現代の傾向は，どのような点で天の御父の計画に反しているでしょうか。第2項（Ⅱ）で述べられている女性についての説明に関して，模範となる忠実な女性の例としてどのような人が挙げられるでしょうか。第3項（Ⅲ）にある，オークス管長から若い女性への具体的な勧告に従うよう，わたしたちの周りの若い女性に勧めるにはどうすればよいでしょうか。
ラッセル・M・ネルソン「イスラエルの集合への姉妹の参加」
扶助協会を教える場合，姉妹たちを4つのグループに分けて，それぞれのグループに，ネルソン大管長の説教の4つの勧めの1つについて読んでもらうとよいでしょう。グループごとに，その勧めについて心に残ったことや，それを実践した経験，また今後どのように実践するかのアイデアについて話し合うとよいでしょう。それから，各グループに，話し合った内容を発表してもらいます。神権者を教える場合，ネルソン大管長の説教の中から，天の御父がその娘たちについてどのように感じておられるかを示す文を探すように言うとよいでしょう。姉妹たちがイスラエルの集合に携わるのを支援し，励ますために，何ができるでしょうか。
M・ラッセル・バラード「死者の贖いに関する示現」
バラード会長の勧告を受け入れるよう会員に勧め，話し合いの前に教義と聖約138章を読むとよいでしょう。この章に関連する経験や気づいたことを集会中に発表してもらいましょう。このような質問は，会員がこの啓示の重要性を理解するのに役立つでしょう。「この啓示はどのように慰めをもたらしてくれるだろうか。」「『毎日の生活の仕方』に影響を与えるどのような真理がこの啓示に含まれているだろうか。」
ボニー・H・コードン「羊飼いとなる」
会員がミニスタリングの取り組みを改善する方法を検討できるよう，3つのグループに分けて，それぞれのグループに，コードン姉妹の説教から，見出しの付いた3つの項目の1つを読んでもらうとよいでしょう。学んだミニスタリングの原則を発表してもらいます。これらの原則に従おうと努力することは，「主が望まれているような羊飼いとなる」うえでどのように役立つでしょうか。ほかの人のミニスタリングのおかげで，救い主が自分を御存じで愛してくださっていると感じられた経験について話すよう，会員に勧めます。
ジェフリー・R・ホランド「和解の務め」
ホランド長老の説教についての話し合いを始めるに当たり，癒しや和解を必要とする人間関係が自分の生活にないか考えるよう会員に勧めるとよいでしょう。それから，ブラッド・ボーウェンとパム・ボーウェンがどのように父親が癒されるのを助けることができたかを探しながら，ホランド長老の説教を調べてもらうとよいでしょう。この取り組みから，どのような祝福がもたらされたでしょうか。参加している会員は，自分自身の人間関係を癒すのに役立つどのような洞察を得たでしょうか。
ニール・L・アンダーセン「傷を負った人」
アンダーセン長老の説教を紹介するために，ルカ10：30－35を一緒に読むか，ビデオ「良いサマリヤ人のたとえ」（LDS.org）を見るとよいでしょう。わたしたちは皆どのような点で，強盗に囲まれて倒れた男性に似ているでしょうか。アンダーセン長老によると，イエス・キリストはどのような点で「わたしたちのよいサマリヤ人」であられますか。わたしたちは，どうすれば主の癒しを受け入れられるでしょうか。自分や愛する人々が，救い主にどのように傷を癒してもらったかを，会員に発表してもらうとよいでしょう。アンダーセン長老の言葉を調べて，傷を負っている人に伝えられそうな励ましのメッセージを見つけてもよいでしょう。
ラッセル・M・ネルソン「教会の正しい名称」
イエス・キリストは，教会を御自分の名前で呼ぶよう命じられました。会員がこの指示に従いたいという望みを増すことができるよう，ネルソン大管長の説教を調べて，「教会の名称を変えることはでき〔ない〕」理由を探してもらうとよいでしょう。それから，ネルソン大管長の説教の最後を調べて，「主の教会の正しい名称を回復する」ために取り組むときにどのような約束が果たされるかを探すように言います。わたしたちは，この取り組みを助けるために何ができるでしょうか。
ヘンリー・B・アイリング管長「トライ，トライ，トライ」
アイリング管長は「二つの重大な疑問」を投げかけています。「〔救い主〕の御名を受けるためには何をしなければならないだろうか」そして，「自分が進歩していることはどうすれば分かるだろうか」という疑問です。これらの質問をホワイトボードに書き，アイリング管長の説教とアイリング姉妹の模範から得た気づきを発表するよう会員に言うとよいでしょう。アイリング管長は，歌「イエス様のように」（『子供の歌集』40）にも言及しています。その歌詞は，話し合いをどのように高めてくれるでしょうか。
デール・G・レンランド「『きょう，選びなさい』」
会員は，天の御父の計画に従うよう励ましたい相手について考えるとよいでしょう。例えば，家族や，ミニスタリングの相手などです。レンランド長老の説教を復習して，天の御父とイエス・キリストがわたしたちについてどのように感じておられるかを見つけるとよいでしょう。御二方は，わたしたちが従順を選ぶのをどのように助けてくださいますか。御二方の模範は，家族やミニンスタリングの相手に対する取り組みを改善する方法についてどのようなことを示唆していますか。
ゲーリー・E・スティーブンソン「羊飼いとして人々を導く」
あなたが教える人々は，スティーブンソン長老の説教にあるこの質問を尋ねたことがあるかもしれません。「わたしたちが主の方法でミニスタリングを行っているかをどのようにして知ることができるだろうか。」この質問の答えとして考えられるものをこの説教から見つけて話し合うと，彼らの助けになるかもしれません。あるいは，羊飼いであられる救い主の絵を持って来て（『福音の視覚資料集』64番参照），この絵が示しているスティーブンソン長老の説教に含まれる真理を会員に発表してもらってもよいでしょう。その後，話し合いの結果，何をするとよいと感じたかを発表してもらうとよいでしょう。