2018
家庭と教会において福音を教えるうえでのバランスを取る助けとなる変更
2018年11月


家庭と教会において福音を教えるうえでのバランスを取る助けとなる変更

末日聖徒が「教義を学び,信仰を強め,より深い個人の礼拝を養う」のを支援するための継続的な取り組みの一環として,ラッセル・M・ネルソン大管長は,会員が教会と家庭の両方で礼拝し,救い主の福音を学び,それに従った生活をするための,独特で欠かすことのできない数々の方法のバランスを取り,それらを結びつけるための調整を図ることを発表しました。

教会指導者は,家庭を中心とした,教会が支援する新たな教科課程の導入に関連して,2019年1月から実施される日曜日の集会スケジュールの変更を発表しました。これらをはじめとする変更は,ここ数年で教会がすでに開始している,幾つかの取り組みにさらに積み重ねるものであり,会員がさらに天の御父とイエス・キリストを生活の中心に据え,御二方への信仰を深めることを目的としています。これらの取り組みには,家庭における福音研究をさらに有意義なものとし,安息日を聖く保つことにより主を尊び,御霊の導きに従って,救い主がされたであろう方法で互いを思いやることに焦点を当てることが含まれています。

十二使徒定員会のクエンティン・L・クック長老は,総大会の土曜午前の部会でこれらの変更点について概要を述べ,それが主の民を主の再臨に備えるためであり,個人の改心を深めることを目指していると説明し,次のように述べました。

「霊的な影響を受けることで,永続する深い改心を家庭で得られることを知っています。わたしたちが目指しているのは,信仰と霊性,天の御父と主イエス・キリストに対する改心を深めることで,教会と家庭で行うこととのバランスをうまく取ることです。」

家庭での調整

教会指導者は,個人と家族が家庭において,教会の教えをさらに忠実に実践することにもっと焦点を当てるよう勧告しています。それには,日曜日や週を通じて家庭で福音研究を行ったり,家族の夕べを調整することなどが含まれます。

学びの場でもあり実践の場でもある家庭は,福音を学び,それを生活に生かす中心となる場です。日曜日に,また週を通じて,個人と家族が行う福音研究は,日々霊的な力を見いだす機会を提供し,より柔軟に,個人に合った研究を行い,啓示を受けることを可能にします。福音を学ぶことについて,教会での限られた時間だけを頼りにすることは,不安定なバランスを生み,必要な,持続する深い改心を達成する見込みが低くなります。

「個人の霊的成長に対する責任は,各自にあります。また聖文が明らかにしているように,両親は自分の子供に教義を教える主要な責任があります」とネルソン大管長は述べています。

変更には,個人と家族が家庭で使用する,新たな福音研究のためのリソースの導入が含まれています。個人と家族は必要に応じて,新しい『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』を用いて,教会外での福音研究の手引きとすることができます。この新たなリソースは,日曜学校と初等協会の教師向けの手引きと連携しており,教会でのレッスンと,家庭での聖文研究および家族の夕べのための提案の内容が揃うようになっています。

教会指導者は,福音研究を奨励するのに加え,安息日に,また週を通じて,家族評議会,家庭の夕べ,家族歴史と神殿活動,ミニスタリング,個人の礼拝,家族の団らんに参加するよう勧めています。

会員と指導者に送付された資料の中で,教会指導者は,安息日または個人や家族が選択するほかの曜日に,家族の夕べと福音研究を行うよう会員に勧めている,と説明されています。家族の活動を行う夕べは,月曜日もしくは別の曜日に開くことができます。そのため,指導者は引き続き月曜日の夜には教会の集会や活動を行わないようにするべきです。上記にかかわらず,家庭での福音研究,家族や個人による活動を行う日時は,個々の状況に合わせて決めることができます。

教会で神を礼拝し,神聖な儀式に参加し,互いに集まって教え合い,強め合い,仕え合うことは,信仰と個人の改心を深めるために欠かせない要素です。個人と家族が意図的に家庭を強めようとしない限り,教会で過ごす時間を減らすことは逆効果になりかねません。

ネルソン大管長はこのように教えています。「わたしたち末日聖徒は,『教会』とは集会所で行われることであり,家庭で行うことがそれを支援するものだと考えるようになってきました。この考え方を改める必要があります。今こそ,家庭中心の教会,そして支部やワード,ステークの建物内で行われることがそれを支援するようになるときです。」

教会における調整

教会での経験について調整を図る目的は,家庭でさらに福音を研究し,福音に従った生活を送るのを支援するためです。これらの変更には,毎週の日曜日のスケジュールを以下のとおりに調整することが含まれます—

  • 60分間の聖餐会

  • 10分間の移動時間

  • 50分間のクラス時間—以下に示されるようなスケジュールとなります:

日曜日のスケジュール—2019年1月以降

60分

聖餐会

10分

クラスへの移動

50分

成人のクラス,青少年のクラス,初等協会のクラス

50分間のクラス時間には,毎週開かれる子供向けの初等協会と,以下のように週ごとに交替する青少年クラスと成人クラスとが含まれます—

  • 第1,第3日曜日:日曜学校

  • 第2,第4日曜日:神権定員会,扶助協会,若い女性

  • 第5日曜日:ビショップの指示による青少年と成人を対象とした集会。

初等協会の規模が大きく,年少クラスと年長クラスに分ける場合には,指導者は半数の子供向けに,次に挙げるスケジュールを逆にし,必要に応じて時間を調整します。

2019年1月以降の初等協会のスケジュール

25分

祈り,聖文または信仰箇条,お話(5分)

歌の時間—クラスで学ぶ聖文を強化する音楽(20分)

5分

クラスへの移動

20分

クラス:『わたしに従ってきなさい—初等協会用』を使ったレッスン

教科課程の変更

この集会スケジュールの調整は,新たに加わった,教会の『わたしに従ってきなさい』の教科課程と連携します。1月以降,家庭を中心とし,教会が支援するこの教科課程は,成人,青少年,子供が日曜学校や初等協会のクラスで学んでいる内容と合うようになっているため,家庭において週の間に家族として一緒に研究するのが容易になります。

指示とレッスンの概要,リソースは,以下の教材に掲載されています—

  • 『わたしに従ってきなさい—長老定員会および扶助協会用』『リアホナ』2018年11月号に掲載)

  • 『わたしに従ってきなさい—アロン神権定員会用』

  • 『わたしに従ってきなさい—若い女性用』

  • 『わたしに従ってきなさい—日曜学校用』

  • 『わたしに従ってきなさい—初等協会用』

さらに詳しい情報については,comefollowme.lds.orgをご覧ください。

そのほかのおもな変更は以下のとおりです—

  • 教師評議会集会は,月に1度ではなく四半期に1度開催されることになります。

  • 長老定員会および扶助協会のレッスンスケジュールには,第1日曜日の評議会集会と第4日曜日の特別なテーマは含まれせん。レッスンは,直近の総大会の説教に焦点を当てたものとなります。

  • 分かち合いの時間は歌の時間に代わります。『分かち合いの時間の概要』は今後使用しません。

  • 福音の原則クラスは廃止されます。全会員および関心のある友人は,成人または青少年向けの各日曜学校のクラスに招待されます。

  • 夫婦関係や家族を強めるためのコース,神殿準備コース,伝道準備コース,家族歴史コースなどの任意のコースは,日曜学校の時間には開催されません。しかし,地元の必要とビショップの判断により,ほかの時間にこれらのコースを個人や家族やグループに教えることはできます。

これらの変更の目的

教会指導者は特定の目的を念頭に,家庭で生かされる特有の利点と,教会で受ける経験との間に,新たなバランスとより堅固な結びつきを作り出そうとしています。

クック長老は述べています。「この変更は,ただの日曜日の集会所スケジュールの短縮ではありません。その変更やその他最近行われた変更の目的とそれに伴う祝福には,以下のようなものがあります。

  • 天の御父と主イエス・キリストに対して深く改心し,御二方を信じる信仰が強くなる。

  • 喜びのある福音生活に貢献する,家庭中心で教会がサポートする形の教科課程によって個人と家族が強くなる。

  • 聖餐の儀式を大切にし,安息日を尊ぶ。

  • 伝道活動を行うことと,神殿の儀式と聖約と祝福を受けることにより,幕の両側にいる天の御父の子供たちを助ける。」

これらの調整に関する発表については,ラッセル・M・ネルソン「開会のあいさつ」本誌6ページ;クエンティン・L・クック「天の御父と主イエス・キリストに対する永続する深い改心」8ページを参照してください。これらの調整の詳細については,Sabbath.lds.orgにアクセスして,大管長会からの手紙や,よくある質問への答え,個人や家族が安息日を尊ぶ助けとなるそのほかのリソースをご覧ください。