世界の教会
レイキャビク,アイスランド
アイスランドの首都,色鮮やかな建物が建ち並ぶレイキャビクは,雪に覆われたエシャ山を背景に,ヨーロッパ大陸から1,000マイル(1,609キロ)以上離れた所にあるこの島国を優しく支えています。紀元874年にバイキングが定住してから,レイキャビクはアイスランドの文化,経済,行政の中心であり,世界でも有数の清潔で緑豊かで安全な都市です。
1851年にデンマークで,二人のアイスランド人が初めてバプテスマを受けました。二人は程なくアイスランドに戻り,1853年には最初の支部が組織されました。現在アイスランドには300人ほど会員がいて,支部が二つ,一つはレイキャビクに,もう一つはアークレイリにあります。レイキャビクからいちばん近い神殿は1,177マイル(1,894キロ)離れたイギリスのロンドンにある神殿です。
会員の数は少ないものの,教会は発展し続けています。孤立や教会資料の翻訳状況,快適とは言い難い天候,文化の壁などの課題があるにもかかわらず,教会指導者は将来アイスランドはほかの国を導くと約束しています。ゴードン・B・ヒンクレー大管長(1910-2008年)はアイスランドを訪れ,この国の会員は「偉大なことを行うための『力と勢いと能力』を備えた人々」であることを思い起こさせました(“Wonderful to Have Sweet, Good Land,” Church News, Sept. 21, 2002, 10)。
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1894年にアイスランド伝道部が組織されましたが,1914年に伝道活動を中止しました。1975年にアイスランドはデンマーク・コペンハーゲン伝道部の一部となりました。
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1977年,当時七十人第一定員会会員であったジョセフ・B・ワースリン長老(1917-2008年)が福音を宣べ伝える地としてアイスランドを正式に奉献しました。
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1981年,アイスランド語でモルモン書が出版されました。アイスランド語は世界でこの国でしか使われていない言葉です。