家族評議会を改善する4つの方法
家族で協力して問題を解決し，さらなる調和を見いだすためには，どうすればよいでしょうか。
イラスト／デビッド・グリーン
家族にはたくさんのことが起こります。子供たちは病気になります。いろいろな物の修理をする必要もあります。仕事も，活動も，教会も，先を争ってあなたの時間を求めてきます。圧倒されてしまっても無理はありません！
それでは，これほど様々なことが進行している中で，家族の関係をより密接なものにするにはどうしたらよいのでしょうか。
幸いなことに，天の御父は家庭生活とコミュニケーションの規範を与えてくださっています。それが家族評議会と呼ばれるものです。ここでは，あなたの家庭で家族評議会を成功させる4つの方法を紹介していきます。
1．評議会は対話であり，講義ではない
十二使徒定員会会長代理のM・ラッセル・バラード会長は次のように教えています。「家族評議会は常に必要とされてきました。実際，それは永遠にわたるものです。わたしたちは前世で，天の両親とともに霊の子供として住んでいたとき，家族評議会に属していました。」1
わたしたちの家族評議会は，この天の評議会を手本としています。母親と父親はともに評議し，また子供とともに評議します。シングルアダルトであれば，信頼できる家族や友人たちと評議するのもよいでしょう。評議は，家庭により強力な問題解決の力をもたらしてくれる一連の原則です。あるいはあなたは次のように思っているかもしれません。「一体どのようにしてうちの子供たちと行えばよいのだろう？あの子たちはわたしが言うことには大して興味を持たないのに。」
もしあなたが，家族評議会を講義のように行おうとするなら，その力を十全に発揮することはできないでしょう。一方で，家族全員が自分も解決に参加しているのだと実感するとき，喜びのある雰囲気が作れます。
2．評議会はつながりを生む
評議会で定期的につながりを持つことは，家族一人一人に実際に何が起こっているかを知る助けとなります。家族全員が前向きな解決策を考え出すのを助け，それぞれの目標の設定に参加すべきです。家族が協力して意思決定を行うことで，個人の成長が促され，家族全体としての一致が増します。
評議会は計画的に行われることもあれば，自然に始まることもあります。自分の家族にはどんな形が向いているかを見極めましょう。
3．祝ったり，協力したりできる
家族評議会は深刻な問題を解決するためだけのものではありません。例えば，あなたの妻が最近，職場で昇進したとします。次の家族評議会で，妻の成功をお祝いするとよいでしょう。あるいは，感謝の気持ちを表すことを習慣にしようとしている家族もあるかもしれません。全員に交代で，自分が感謝していることを言ってもらうとよいでしょう。
家族評議会を，だれもが楽しみにする場にしてください。いちばん年少の子に至るまで，家族全員が，自分の意見が聞いてもらえて，大切にされると分かっていれば，だれもが喜んで参加するでしょう。
4．Wi-Fiの利用を減らすことで互いをより大切にする
評議会の間は，全員がデジタル機器を脇に置いておくとよいでしょう。何にも邪魔されることなく，顔と顔を合わせて子供たちと話をするとき，子供は自分が大切にされていると感じます。家族が一緒に，互いのために祈ることが，家庭に御霊を招いてくれます。だれも問題を一人で解決する必要はありません。困ったときには神に助けを求めるという模範を，あなたは示しているのです。
もしあなたがすでに家族評議会を開いているなら，さらに改善する方法を考えてください。もしまだ開いていないなら，今日が試してみる絶好の日かもしれません。最初は簡単な形で始めて，家族評議会が，だれもが互いから学び，支え合える，喜びに満ちた場へと発展していくのを見守ってください。