福音の基本
神会とは何か
天の御父とイエス・キリストと聖霊は,一つの目的を持つ三人の別々の御方です。
かつてある新聞の編集者が預言者ジョセフ・スミスに,末日聖徒イエス・キリスト教会の会員は何を信じているのかと尋ねました。この質問への返答として,預言者はわたしたちが信仰箇条と呼んでいる13条の信条を書きました。第1条には次のようにあります。「わたしたちは,永遠の父なる神と,その御子イエス・キリストと,聖霊とを信じる。」(信仰箇条1:1)これらの御三方は,わたしたちが神会と呼んでいるものを構成しておられます。
永遠の父なる神
神は復活した骨肉の体を持っておられます。神はわたしたちの霊の父であられます。神は御自分の子供たち一人一人を完全に愛しておられます。神は完全であり,一切の権威を持っておられ,すべてのことを御存じです。神は公正で,憐れみ深く,思いやりに満ちた御方です。生まれる前,わたしたちは霊として神とともに住んでいました。神はわたしたちが学び,成長するために,わたしたちを地上に送られました。神の最大の望みは,御自分の子供たち一人一人が,死後,御自分のもとに戻り,再び御自分とともに住むことです。わたしたちが神のもとに戻るためには,イエス・キリストに従わなければならないと,神は教えておられます。
イエス・キリスト
イエス・キリストもまた,復活した骨肉の体をお持ちです。イエスは神の長子であられます。わたしたちが生まれる前,神はイエスをわたしたちの救い主として選ばれました。これはすなわち,イエスが地上に来られたのは,わたしたちの模範となり,御自分の福音を教え,わたしたちの罪を贖い,わたしたちを死から救い出すためであることを意味しています。イエス・キリストのおかげで,わたしたちは悔い改めるときに罪の赦しを受けることができます。イエス・キリストはまた,わたしたちを理解し,助けることができるように,多くの苦しみを受けられました。イエス・キリストは死後に再び生き,すべての人が再び生きられるようにしてくださいました。
聖霊
聖霊は神会の中で唯一,肉体をお持ちにならない御方です。聖霊は霊の御方です。聖霊はわたしたちの霊に直接語りかけることがおできになります。聖霊はわたしたちに,神は実在し,イエス・キリストはわたしたちの救い主であられることを証してくださいます。聖霊は神の使者として行動し,わたしたちに愛や導きや慰めの感情を与えてくださいます。バプテスマを受け,確認を受けるとき,わたしたちは聖霊の賜物を授かります。バプテスマの後,わたしたちが神の戒めを守るならば,聖霊はいつもわたしたちとともにいてくださいます。
ジョセフ・スミスの最初の示現
長い年月がたつうちに,神会について人々の理解に混乱が生じるようになりました。神とイエス・キリストと聖霊がどのような御方であられるかについて,人々の意見は分かれています。これが,ジョセフ・スミスの受けた最初の示現が非常に重要であった理由の一つです。ジョセフは天の御父とイエス・キリストが肉体を持っており,二人の別々の御方であられることを目にしました。
別々の御方でありつつ,一つであられる
聖文や現代の預言者は,神とイエス・キリストと聖霊は一つの目的を持つ別々の御方であられると教えています。その目的とは,わたしたちの不死と永遠の命です(モーセ1:39参照)。ちょうど同じチームにいるメンバーのように,御三方は日々わたしたちを助けるためにともに働いておられます。罪を悔い改め,正しいことを選ぶとき,わたしたちは御三方を近くに感じることができます。
神会についての聖句
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天の御父とイエス・キリストは目的において一つであられる(ヨハネ10:30参照)。
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天の御父は御自分の御子に語りかけられた(マタイ3:16-17参照)。
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イエス・キリストは天の御父に語りかけられた(ヨハネ11:41参照)。
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イエス・キリストは,わたしたちがいつの日か「一つ」になれるよう祈られた(ヨハネ17:11参照)。
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ジョセフ・スミスは天の御父とイエス・キリストにまみえた(ジョセフ・スミス—歴史1:17参照)。
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聖霊はイエス・キリストがわたしたちの救い主であられることを証される(ヨハネ15:26参照)。