「導入資料:概要」『モルモン書 教師用手引き』(2024)
「導入資料:概要」『モルモン書 教師用手引き』
導入資料
概要
今年のセミナリーでは,モルモン書を研究します。これからのレッスンは,天の御父の計画の重要性をよりよく理解し,毎日聖文を研究する能力を向上させるのに役立ちます。また,聖霊の重要な役割をどのように認識するか,疑問への答えを求める際にいかにイエス・キリストへの信仰をもって行動するか,セミナリーの経験をいかに最大限に活用するかを学びます。
教えるための備え
以下の情報は,各課の事前準備のアイデアを教師に提供するものです。注:以下のレッスンの一部またはすべてを,学年の初めに,または生徒にとって有益と思える別の時間に教えてもよいでしょう。
救いの計画
この課の目的:この課は,生徒が天の御父の計画の重要性を理解し,それを感じられるように助けます。
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生徒の準備:生徒には,それなしでは生きていけないと思うものについて考え,その理由を説明する準備をしてもらいます。適切であれば,実物か写真をクラスに持ってきてもらってもよいでしょう。
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表示するコンテンツ:モルモン書が答える疑問(ホワイトボードに挙げる,紙に書いて壁に貼る,そのほかの方法で表示する)
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オンラインレッスンに関する提案:モルモン書が答える疑問を表示します。生徒に,最も学びたいと思う疑問を選んでもらいます。それぞれの疑問ごとにブレークアウトルームを設けると,ともに学ぶ事柄を生徒同士で話し合うことができます。また時間制限を設けるようにします。時間が来たらブレークアウトルームを終了し,それぞれ学んだ内容をクラス全体で話し合ってもらいます。
聖文を研究する
この課の目的:この課の目的は,毎日聖文を研究し,聖文研究に伴う約束された祝福を受けたいという生徒の望みと能力を高めることです。
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生徒の準備:このレッスンの「聖文研究の評価」の紙を生徒に配付し,家で記入してきてもらいます。家族にも質問に答えてもらい,答えをともに話し合うよう生徒に勧めるとよいでしょう。
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配付資料:「聖文研究の評価」
御霊によって学ぶ
この課の目的:この課は,生徒の霊的な成長と進歩に不可欠な,聖霊の重要な役割を認識する助けとなります。
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生徒の準備:生徒には,聖霊の影響力を感じた経験について考えてもらいます。その経験に伴う考え,気持ち,印象に焦点を当てて,クラスで分かち合う準備をしてくるよう励まします。
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画像や物:スマートフォンを含む,多種多様な通信機器の画像
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ビデオ:「聖霊を感じる」(3:17)
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オンラインレッスンに関する提案:聖霊を感じる様々な方法について話し合うときは,ホワイトボードツールやそのほかのソフトウェアを活用して,生徒がこれまで御霊を感じたことのある様々な方法のリストを作ってもらうとよいでしょう。
イエス・キリストを信じる信仰によって学ぶ
この課の目的:この課は,イエス・キリストを信じる信仰によって学ぶことの意味を理解することで,生徒がセミナリーでの経験を最大限に活用する助けとなります。
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生徒の準備:『マスター教義に関する基本文書』(2022年)の「霊的な知識を得る」の項の第1-2段落を読み,わたしたちが霊的な真理を学ぶためにできることを分かち合う準備をしてきてもらいます。
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ビデオ:「特別に気高い召し」(11:25;タイムコード2:16-3:49);「セミナリーは人生を変える」(4:14)
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表示するコンテンツ:課の初めにあるラッセル・M・ネルソン大管長の言葉,セミナリーの生徒の画像
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オンラインレッスンに関する提案:可能なら,セミナリーを最近卒業した生徒を一人か二人オンラインレッスンに参加するよう招き,セミナリーで福音を学ぶうえで役立ったことを分かち合ってもらうとよいでしょう。初めてセミナリーを経験したときにこうすればよかった,こういう知識があればよかったということも,教えてもらえるかもしれません。
霊的な知識を得る,第1部
この課の目的:この課は,生徒が人生における疑問や懸念への答えを求めるときに,イエス・キリストを信じる信仰をもって行動する助けとなります。
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生徒の準備:イエス・キリストへの強い信仰を示している家族や教会指導者に,福音に関する疑問や懸念に直面してもその強さを維持するために何をしているのかを生徒に尋ねてきてもらいます。
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ビデオ:「信仰をもって行動する—石工」(4:57)
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表示するコンテンツ:生徒の学習活動中の参照用に,1ニーファイの各参照聖句とその要約
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オンラインレッスンに関する提案:次の質問への答えとしてそれぞれ正しいことか正しくないことかを,目に見える形で生徒に投票してもらうとよいでしょう:「だれかが福音やイエス・キリストの教会について疑問を持つことは,どのようなことを意味していると思いますか。」例えば,答えが正しいことだと思えばカメラをオフに,正しくないことだと思ったらカメラをオンにしてもらいます。生徒が投票し終わったら,何人かの生徒に選んだ答えの理由を尋ねます。その人の望みや選択によって,答えが正しくもなり間違いにもなることを,生徒が理解できるよう助けます。