「1ニーファイ13－14章：義と神の力とをもって武装する」『モルモン書 教師用手引き』（2024年）
「1ニーファイ13－14章：義と神の力とをもって武装する」『モルモン書 教師用手引き』
1ニーファイ13－14章
義と神の力とをもって武装する
やがて起こる背教と自分の民の滅亡を示現で示された後，ニーファイは大きな忌まわしい教会が聖書の教えを腐敗させ，神の聖徒と戦うのを見ました。福音が回復され，救い主の教えと聖約を受け入れるすべての人々に祝福が与えられるのを見た，ニーファイの喜びも想像してください。この課の目的は，あなたが聖約の大切さを理解し，聖約を交わし，それを守りたいという望みを強くすることです。
学習者の貢献が尊ばれていることを伝える。生徒が発言をするために挙手したら，名前で呼び，その発言がほかの生徒の役立っていると思えるようにしてください。
生徒の準備：生徒が過去500年間で最も重要だったと思う幾つかの出来事を，クラスで発表する準備をしてきてもらうとよいでしょう。
学習活動案
注：1ニーファイ13：20－42は，次の課でより詳細に教えられます。
歴史における神の手
現代も含めて，あなたが過去500年間で最も重要だったと思う幾つかの出来事を示現で見せられたと想像します。
以下の質問に対する答えをホワイトボードに書くか，生徒に書いてもらうとよいでしょう。ホワイトボードで色々な答えを見ることで，ほかの生徒も考えを刺激されます：
-
この示現で，あなたはどのような出来事を見ることになるでしょうか。それはなぜですか。
預言者ニーファイは，この時代の重要な出来事を含む示現を見せられました。ラッセル・M・ネルソン大管長が，ニーファイの示現について宣言したことに留意してください：
「わたしたちは最前列の席で，預言者ニーファイが示現だけで見た出来事を生で目撃しているのです。……
皆さん，兄弟姉妹の皆さんは，ニーファイが見たその男女子供たちの中にいるのです。そのことを考えてみてください。」（ラッセル・M・ネルソン「彼に聞きなさい」『リアホナ』 2020年5月号，88）
1ニーファイ13－14章を研究しながら，現代に至るまでの出来事における神の力の証拠と，あなたの人生で主が果たされるであろう重要な約束を見つけます。
以下の活動の方法は幾つかあります。例えば，出来事とそれに対応する聖文を表示してから，生徒にその聖句を読んでもらい，すべての出来事について簡単な要約を書いてもらうとよいでしょう。また，生徒に出来事と聖句を一致させてもらうクイズを作ってもよいでしょう。
聖句を読み，それぞれの節に記されたことと，以下に列挙された出来事を一致させてください。注：これらの節で使用される異邦人とは，ユダの地の出身ではないか，ユダの地に住んでいない人々を指します。
| |
| |
| |
|
正解： 1－b，2－c，3－a，4－d。生徒が知っていることや，それらの出来事についての疑問がないかを尋ねてもよいでしょう。
-
これらの預言のどのような点が重要だと思いますか。
生徒は，1ニーファイ13：12－13，16－19を研究することで，約束の地へ旅した人々のうえに，御霊と神の力がどのようにあったかを発見することができ，有益でしょう。
-
これらの聖句から，神についてどのようなことが分かりますか。
これは，回復の展開における神の手について，あなたの証を分かち合うよい機会でしょう。また生徒にも，気持ちを分かち合ってもらうとよいでしょう。
-
神についてのこの理解が，あなたの今の生活をどう祝福するでしょうか。
生活の中で神の力を受ける
ニーファイは末日を示され，イエス・キリストの教会の回復と，それが直面する敵対者の力を見ました。また，イエス・キリストの聖約を守る人々に約束された祝福も見ました。
1ニーファイ14：12－14を読み，ニーファイがイエス・キリストの教会の末日の会員について知ったことを見つけます。
-
ニーファイのイエス・キリストの教会についての記述と，現在の教会の会員についての記述で，印象に残ったのは何ですか。それはなぜですか。
世界規模の教会の数少ない会員の一人であることについて，生徒の考えや気持ちを話し合うとよいでしょう。生徒が救い主にあらがう人々を見た経験や，信仰と愛をもってそうした問題に対応する姿を見た経験を，分かち合ってもらうとよいでしょう。
話し合いを活発にするには，同じクラスの生徒の意見に答えてもらうとよいでしょう。どのような追加の質問をすべきかを知るために，御霊からの導きを求めます。
-
14節から，どのような原則を見つけることができるでしょうか。
これらの聖句からわたしたちが学べる原則の一つは，わたしたちが聖約を守れば，義と神の力とをもって武装することになる，ということです。
-
あなたは神とどのような聖約を交わしたことがありますか，また交わすつもりですか。
-
あなたが神と交わした聖約を守り続けることに集中するには，どのようなことが役立ちますか。
十二使徒定員会のデビッド・A・ベドナー長老は，義と神の力とをもって大いなる栄光のうちに武装することの意味について，次のように教えています：
「『義と神の力とをもって，大いなる栄光のうちに武装していた』〔1ニーファイ14：14〕という言葉は，単なる良いアイデアでもなければ，美しい響きの聖句の一例でもありません。これらの祝福はむしろ，末日における無数の主の弟子たちの生活によく見られるものです。……
……現代の主の聖約の民は，確かに義と神の力をもって，大いなる栄光のうちに武装していることを証します。わたしは，人の能力をはるかに超えた，そして神のみが与えることのおできになる，信仰や勇気，視点，粘り強さ，喜びを目にしてきました。」（デビッド・A・ベドナー「神の力とをもって，大いなる栄光のうちに」『リアホナ』2021年11月号，29）
-
あなたと同年代の人々が「義をもって武装している」例として，どのようなものが考えられますか。
-
「神のみが与えることのおできになる」祝福を経験したことはありますか。それはいつですか。
-
あなたが交わした聖約の大切さが，あなたの日々の行動からどのように分かりますか。
-
なぜあなたは，天の御父との聖約からもたらされる力を必要とするのでしょうか。
-
天の御父と聖約を交わし守るという祝福を，どうすればさらに自分の生活の中に招くことができるでしょうか。