セミナリー
2ニーファイ31-33章:概要


「2ニーファイ31-33章:概要」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「2ニーファイ31-33章:概要」『モルモン書 教師用手引き』

2ニーファイ31-33章

概要

ニーファイは,バプテスマを受け,聖霊を受けることによってイエス・キリストに従うことが,神の王国で救われるためにきわめて重要であると教えています。聖約の道に沿ってイエス・キリストに従うことを自分の民に教えた後,ニーファイは,彼らがまだバプテスマの後に何をすべきなのか確信が持てていないことを感じ取りました。ニーファイはそれに応じて,「キリストの言葉をよく味わう」よう民を促し,救い主の言葉が彼らを前進するよう導いてくれると断言しました(2ニーファイ32:3)。また,祈りの大切さと天の御父との定期的なコミュニケーションからもたらされる祝福を思い出させました。

教えるための準備

以下の情報は,各課の事前準備のアイデアを教師に提供するものです。

2ニーファイ31:1-13

この課の目的:この課では生徒に,バプテスマの大切さと,そこからもたらされる祝福をさらに理解して,説明できるようになってもらいます。

  • 生徒の準備:生徒に,なぜ人はバプテスマを受けたくなるのか,その理由を説明する方法を考えるよう促します。生徒さえよければ,家族や友人のうち一人か二人に,バプテスマを受けることを決心した理由を尋ねてもらうのもよいでしょう。

  • ビデオ:イエスのバプテスマ」(2:53)

  • オンラインレッスンに関する提案:生徒が2ニーファイ31:5-11を読み終えたら,あなたが話し合いたい聖句を一つかそれ以上表示するとよいでしょう。可能であれば,生徒が注釈ツールを使って印象に残った聖句の部分をハイライト表示し,それらの聖句の言葉や語句から学んだことを分かち合ってもらいます。

2ニーファイ31:14-21

この課の目的:この課は,生徒が力強く進みたいという望みを強めて最後まで堪え忍び,いつの日か最終目的地である天の御父との永遠の命に到達できるよう助けます。

  • 生徒の準備:生徒には,天の御父のもとに帰るための旅路を義にかなって前進し続けたいという望みを持つのに苦労している人を助ける方法を分かち合う準備をして,クラスに来てもらいます。

  • 表示するコンテンツ:レッスン冒頭に二つの質問を表示し,生徒には学習帳に答えを書いてもらいます。

  • ビデオ:ニーファイ,キリストの教義を教える」(5:10;タイムコード2:55-3:47を見ます);「あす,主があなたがたのうちに不思議を行われるからである」(19:18;タイムコード15:12-16:20を見ます)

  • オンラインレッスンに関する提案:生徒に2ニーファイ31:17-20にある細くて狭い道を描いてラベルづけしてもらうときは,紙に描くか,自分のパソコンまたはモバイル機器を使ってもらうとよいでしょう。一人の生徒に,ホワイトボードツールを使用して描いてもらってもかまいません。

2ニーファイ32:1-7

この課の目的:この課は,生徒がイエス・キリストの言葉をよく味わう助けとなります。

  • 生徒の準備:生徒には,個人的な聖文研究を食べ物を食べることにたとえて,その考えをクラスで分かち合う準備をしてきてもらいます。

  • 表示するコンテンツ:おやつ,食事,ごちそうなど,食べ物の画像

  • オンラインレッスンに関する提案:キリストの言葉をよく味わうとは何を意味するのかを話し合う一環として,生徒に好きな食べ物を表す画像を探して楽しんでもらうとよいでしょう。自分のパソコンやモバイル機器で,自分がごちそうだと思う食べ物の画像を検索してもらい,画面上で画像を共有してもらいましょう。

マスター教義:2ニーファイ32:3

この課の目的:この課では生徒に,2ニーファイ32:3のマスター教義聖句の場所と重要語句を暗記して,教義を説明したり,霊的な知識を得るための原則を実生活の状況に応用することができるようになってもらいます。

  • 生徒の準備:前課の終わりに,生徒が「キリストの言葉をよく味わう」練習をする機会があったかもしれません。個人の聖文研究でもその練習を続け,その経験について分かち合う準備をしてクラスに来てもらいます。

  • 表示するコンテンツ:テーブルセッティングの画像

  • オンラインレッスンに関する提案:生徒を3人のグループに分け,ブレイクアウトルームを割り当てて,霊的な知識を得るための原則をお互いに説明し合ってもらうとよいでしょう。原則を理解できていない人がいれば,同じグループのメンバーに助けてもらうようにします。

2ニーファイ32:8-9

この課の目的:この課では,祈りを通して天の御父とコミュニケーションを取りたいという望みを生徒が高めるのを助けます。

  • 生徒の準備:生徒には,自分がどのくらいの頻度で祈り,なぜそうしているのか,その理由に気づいてもらうとよいでしょう。

  • 配付資料:「祈りについてさらに学ぶ」

  • オンラインレッスンに関する提案:生徒が,レッスン終盤にある3つの活動のうち2つ以上を終えたら,学んだことまたは意義があったことを一つ,チャット機能で一文に要約して書いてもらいます。数人の生徒を選んで,書いたことを詳しく発表してもらいましょう。