セミナリー
2ニーファイ31:1-13:「生ける神の御子の模範に倣って」


「2ニーファイ31:1-13:『生ける神の御子の模範に倣って』」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「2ニーファイ31:1-13」『モルモン書 教師用手引き』

2ニーファイ31:1-13

「生ける神の御子の模範に倣って」

イエス・キリストにバプテスマを施すヨハネ

わたしたちが救い主の模範に倣うにはどのような方法があるでしょうか。ニーファイは,バプテスマを受け,聖霊を受けることによってイエス・キリストに従うことが,神の王国で救われるために不可欠であると教えています。この課は,バプテスマの重要性とそこから得られる祝福をよりよく理解し,説明する助けとなります。

何度も証する。あなたの証は,生徒の信仰を増し,生徒が自分自身の証を育くむうえで役立ちます。イエス・キリストの証を述べる機会や,敬虔さと感謝の気持ち,崇敬を込めて主について話す機会を探してください。あなたがイエス・キリストのもとに来る助けとなった個人的経験を分かち合いましょう。

生徒の準備:生徒には,なぜ人はバプテスマを受けることを望むのか,その理由を考えて説明する準備をしてもらいます。生徒に,家族や友人の一人か二人にバプテスマを受けることを決心した理由を尋ねてもらうのもよいでしょう。

学習活動案

バプテスマを受けることでイエス・キリストに従う

以下の活動は,バプテスマの目的と,バプテスマがわたしたちにどのように役立つのかを生徒が考える助けとなります。

友達の栄子が教会の宣教師と会い,その経験を心から楽しんでいると想像してください。彼女はモルモン書を読み,楽しみながら学んでいます。そして彼女は先日,宣教師にバプテスマを受けるよう招かれました。招待があった次の日に栄子はあなたにそのことを話し,次のように言いました。「バプテスマを受けたい気持ちはあるけれど,わたしが善い人間になろうとしているときに,それがなぜそれほど重要なのか疑問なの。バプテスマの何がそんなに大事なのかしら。」

  • あなたは,栄子がバプテスマの重要性を理解できるように,栄子の疑問に答えられると思いますか。そう思う理由,またはそう思わない理由は何ですか。

今日研究しながら,救い主について,また主のバプテスマの模範に倣うことがとても重要である理由をより理解するうえで,役立つ真理を探してください。あなたやあなたの知っている人の生活に,それがいかに影響を及ぼしたかを深く考えてみましょう。この課の最後に,あなたは栄子の重要な疑問に答える機会があります。

ニーファイは,小版への記録を書き終えようとしていたとき,「キリストの教義」について述べたいと考えました。2ニーファイ31:22ニーファイ31:21にあるこの語句に,印をつけるとよいでしょう。

バプテスマは,キリストの教義に不可欠な要素です。

  • 救い主のバプテスマについて,あなたはどのようなことを知っていますか。

生徒の発言によく耳を傾けましょう。役に立つと思われる場合は,以下の活動のいずれかを行い,生徒に救い主のバプテスマを復習してもらうとよいでしょう。

罪なきイエス・キリストも,バプテスマを受けました。2ニーファイ31:5-11を読んで,救い主がバプテスマを受けられた理由と,わたしたちが主について学べることを探してください。

  • 何が見つかりましたか。

    救い主とバプテスマについて,生徒が様々な洞察を分かち合うことが考えられます。生徒が特定する真理には,イエス・キリストは罪がなかったにもかかわらず,すべての義を成就するためにバプテスマをお受けになった。そしてイエス・キリストは従順の完璧な模範であった,ということが含まれるかもしれません。生徒が分かち合った原則は,ホワイトボードに書くとよいでしょう。生徒の理解を深めるために,以下のいずれかの質問をします:

    生徒に,見つけたことを分かち合ってもらいます。話し合う際に役立ちそうな場合,以下の質問の幾つかを利用するとよいでしょう。

  • 「十分に固い決意をもって,……決して偽善……を行うことなく」(2ニーファイ31:13)救い主に従うとは,何を意味すると思いますか。

  • 救い主のバプテスマの模範に心から従う人に,天の御父はどのような祝福を与えてくださるでしょうか。

    役に立つようであれば,生徒が見つけた原則をすべてホワイトボードに書くとよいでしょう。以下はその一例です:わたしたちがバプテスマを受けることで救い主に心から従うならば,わたしたちは聖霊を受ける。

  • 聖霊が伴侶になることは,あなたの人生をどのように祝福するでしょうか。

    生徒が聖霊の役割をさらに理解するうえで効果的なら,2ニーファイ31:13,17を復習し,また2ニーファイ31:1832:3,5,833:1を読んでもらうとよいでしょう。生徒は,聖霊の様々な役割について深く考え,これらの役割において聖霊がどのように自分の人生を祝福してきたかを共有することができます。

  • そのほかに,どのような洞察を得ましたか。

  • 5節で印象に残ったことは何ですか。

  • イエスはバプテスマを受けることで,何を証され,または何を約束されたのでしょうか(2ニーファイ31:7参照)。

  • これらの聖句は,救い主の御父の戒めに対する気持ちとわたしたちに対する気持ちについて,何を教えていますか。

  • あなたがイエス・キリストについて知っていることで,イエスの模範に従うよう促してくれることは何ですか。

ChurchofJesusChrist.org

3:13

ニーファイはその記録の中で,さらに救い主のバプテスマの模範に従うことによる祝福を証しています。それらの祝福について知るために,2ニーファイ31:12-13,17を読みましょう。バプテスマに関するさらなる洞察を得るには,ヨハネ3:3,5使徒2:38アルマ7:143ニーファイ11:33-34,37から幾つかを研究するとよいでしょう。

あなたが学んだことに基づいて,栄子にあてて短い文章を書いてください。栄子がバプテスマを理解し,なぜ救い主の模範に倣って,主のようにバプテスマを受けるとよいのか理解できるよう助けてあげましょう。以下の内容を含めてください:

  • 彼女に役立つと思う聖句を少なくとも二つ

  • バプテスマにより,いかにしてわたしたちが天の御父と救い主にさらに近づくか

    生徒に,文章を二人一組,少人数のグループ,またはクラス全体で分かち合ってもらうとよいでしょう。一人の生徒に教室の前に来てもらい,栄子の役を演じてもらうのも効果的でしょう。そして別の生徒に,栄子を助けるために書いたものを一つ分かち合ってもらいます。ほかに何か付け加えたい人がいないかを尋ねます。数人の生徒に分かち合ってもらいます。生徒が救い主に焦点を当てるだけでなく,自分自身の経験や考えを分かち合いやすくなる方法を探してください。この活動を続けながら,栄子役を演じる生徒には,栄子がどのような気持ちを感じ,どのような疑問を持つことが想定されるか分かち合うように促してください。自分が栄子の役に立てたと生徒が感じるまで,活動を続けます。

  • 生徒がバプテスマを受けるという選択をしたことに,称賛の意を示すとよいでしょう。あなた自身のバプテスマの経験や証も分かち合うとよいでしょう。

  • バプテスマと聖霊を伴侶とすることについてのあなた個人の考え,経験,または証

この課の締めくくりとして,今日学んだことについて振り返りましょう。あなた自身のバプテスマについてどう感じますか。救い主の模範に従い続けるために,何をしますか。ほかの人が救い主の模範に倣い,バプテスマを受けることを,どのように助けていきますか。あなたの考えを学習帳に記録しておくとよいでしょう。