セミナリー
2ニーファイ31:14-21:あなたがたは力強く進まなければならない


「2ニーファイ31:14-21:あなたがたは力強く進まなければならない」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「2ニーファイ31:14-21」『モルモン書 教師用手引き』

2ニーファイ31:14-21

「あなたがたは……力強く進まなければならない。」

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ハイキングする青少年

永遠の命への旅は,困難に思えるときもあります。天の御父と御子イエス・キリストは,この旅路においてわたしたちを放ってはおかれません。御二方は,道のりを歩むわたしたちを助けたいと望んでおられます。この課の目的は,あなたが力強く進みたいという望みを強めて最後まで堪え忍び,いつの日か最終目的地に到達し,天の御父とともに永遠の命を享受できるよう助けることです。

主が御覧になるように生徒を見る。救い主が愛されるように教師が愛そうとすれば,教師は救い主が御覧になるように人を見るようになります。キリストのような愛に鼓舞されることにより,教師は諦めないで生徒一人一人が真の改心を遂げられるよう助けることができます。聖霊は,あなたが各生徒の神聖な価値を認識し,生徒がその可能性を発揮するうえで助けとなれるようにしてくださいます。

生徒の準備:生徒には,天の御父のみもとに帰るために義を守り前進し続けたいという望みをもつのに苦労している人をどのように助けることができるか,その方法を分かち合う準備をしてもらいます。

学習活動案

わたしたちの長い旅

この課の冒頭にあるような,ランナーやレースの様子が写った画像を表示するとよいでしょう。長距離走の経験がある生徒がいるかどうかを尋ね,経験したことを説明してもらいます。

もしその方がより効果的である場合は,この例を生徒にとって身近な,忍耐が求められる他の活動に変えてください。

  • 長距離走で,ランナーが諦めてしまいそうになる原因にはどのようなものがあるでしょうか。

  • レースがつらくなったとき,ランナーは何を励みに最後まで走り抜こうとするのでしょうか。

ChurchofJesusChrist.org

あなたが天の御父のもとで暮らすために戻る旅路を,長距離レースになぞらえてみてください。以下について深く考えましょう:

以下の質問を表示し,生徒に答えを学習帳に記録してもらうとよいでしょう。

  • 天の御父のみもとへ帰る旅路を力強く進むうえで,あなたを今動機づけているもの,もしくは動機づけてくれるであろうものは何ですか。

  • あなたはどのような試練に直面していますか。

この課を学びながら,自分の課題を克服し,天の御父のみもとに帰るよう努めるうえで役立つ真理や洞察を探しましょう。

神が招いておられる

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人々に教えるニーファイ

バプテスマと聖霊を受けることについて教えた後,ニーファイは天の御父の言葉を直接引用して,キリストの教義の重要な点をもう一つ教えました。2ニーファイ31:15を読み,天の御父が教えられた内容を探してください。

  • 最後まで堪え忍ぶとは,何を意味すると思いますか。

  • 単に堪え忍ぶことと,救い主の模範に倣って堪え忍ぶことの違いは何だと思いますか。

ニーファイは比喩を使って,天の御父のもとへ帰る旅を思い描きやすくしました。2ニーファイ31:17-20を読み,ニーファイが説明した道を簡単な図にしてください。この道の各部分が表していることを,それぞれ書き込んでください。

  • あなたなら,学んだことをどのように要約しますか。

これらの聖句から学ぶことの一つは,わたしたちが救い主の模範に倣い,最後まで堪え忍べば,天の御父とともに永遠の命を受けられる,ということです。

  • なぜあなたは,天の御父とともに永遠の命を受けたいのですか。

力強く進む

ニーファイは19-20節で,永遠の命に至る道に沿って力強く進むために必要な,様々な態度や行動を挙げています。これらの節を読み直して見つけた態度や行動を,あなたが描いた道の図に沿って書き込んでください。ニーファイがこれらのことを教える様子を描いたビデオを見たい場合は,「ニーファイ,キリストの教義を説き明かす」(ChurchofJesusChrist.orgにあります)のタイムコード2:55-3:47を見ながら,手もとの聖文を追ってください。

ここで少し時間を取って,あなたがこれらの態度と行動をどの程度理解しており,実践するよう努めているかを,1-5の段階(1が最も低く,5が最も高い)で自己評価してください。

また,あなたが理解したい語句,またはより実践したい語句を一つ選んでください。そして,その理解を深めるのに役立つ聖文や引用を探しましょう。『聖句ガイド』,「福音ライブラリー」アプリ,総大会の説教,またはそのほかの信頼できるリソースを使用するとよいでしょう。

この活動から生徒が学んだことをクラス全体,少人数のグループ,または二人一組で分かち合ってもらうとよいでしょう。以下の質問の一部または全部を尋ねて,生徒が理解を深め,学んだことを応用したくなるようにするとよいでしょう。

この一部または全部を表示して,生徒に学びながら回答してもらうこともできます。最後に数人の生徒に分かち合ってもらいましょう。

注:次の課では,キリストの言葉をよく味わうことにさらに焦点を当てます。

  • 自分が選んだ態度や行動について,どのようなことを学びましたか。

  • あなたが選んだ態度や行動を示している人とは,どのような人ですか。

  • こうした態度や行動により,天の御父があなたやあなたの知っている人に祝福を与えてくださると感じたのはどんなときでしたか。

あなた個人の旅

あなたの人生と,天の御父のみもとへ戻る現在の旅路について考えてください。最後まで堪え忍ぶことができているか,深く考えましょう。

生徒に,以下の質問のいずれかに対する答えを,自分の描いた図に書き込むか,その脇に書いてもらうとよいでしょう。生徒は,それを家に持ち帰って,見える場所に置くことができます。

  • 今日学んだことで,天の御父のもとに力強く進むために役立つことは何ですか。

  • 今日学んだことをどのように実践したいですか。(例えば,学んだ語句の一つをより実践するなど。)

十二使徒定員会のジェフリー・R・ホランド長老の次の言葉を読んで,あなたが書いたことを深く考えてください。ビデオクリップ「あす,主があなたがたのうちに不思議を行われるからである」(ChurchofJesusChrist.orgにあります)のタイムコード15:12-16:20を見てもよいでしょう。

「わたしたちが神に心を委ね,主イエス・キリストを愛し,最善を尽くして福音を実践するならば,いつもその結果を認識できるわけではありませんが,最終的には,明日もその次の日も,すばらしい日となることでしょう。なぜでしょうか。なぜなら,天の御父がそう望んでおられるからです。御父は,わたしたちに祝福を与えたいと望んでおられます。報いに満ちた,豊かな,永遠の生活こそ,主が御自身の子供たちのために立てられた憐れみ深い計画として意図されたことなのです。この計画は,『神を愛する者たち〔のために〕万事を益となるようにして下さる』という真理に基づいた計画です。ですから,愛し続け,努力し続け,信頼し続け,信じ続け,成長し続けてください。天は,今日も,明日も,永遠にわたって,あなたを応援しているのです。」(ジェフリー・R・ホランド「あす,主があなたがたのうちに不思議を行われるからである『リアホナ』2016年5月号,127)

あなたの証も述べるとよいでしょう。また,生徒の証や考えも分かち合ってもらうとよいでしょう。

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