セミナリー
マスター教義:モーサヤ18:8-10―聖約を主と交わす


「マスター教義:モーサヤ18:8-10―聖約を主と交わす」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「マスター教義:モーサヤ18:8-10」『モルモン書 教師用手引き』

マスター教義:モーサヤ18:8-10

聖約を主と交わす

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モルモンの泉でバプテスマを施すアルマ

前の課で,あなたは救い主と交わしたバプテスマの聖約が,わたしたちの人生にどのような影響を与えるかを学びました。この課は,あなたがモーサヤ18:8-10の場所と重要語句を暗記し,それらの節が教える教義を説明し,その聖句を使って霊的な知識を得るための原則を実際の状況に応用するのに役立ちます。

霊的な知識を得るための原則を生徒に教える。霊的な知識を得るための原則を知り,理解することによって,生徒はマスター教義の目的をよりよく達成できるでしょう。生徒がこれらの原則を理解するのを助け,定期的に復習するようにしてください。

生徒の準備:生徒には,モーサヤ18:8-10の聖句の場所と重要語句を暗記しておいてもらいます。

学習活動案

このマスター教義聖句の課は,「モーサヤ18章」の課を学んだ後で学習するようになっています。その課は,マスター教義聖句モーサヤ18:8-10の背景を学ぶためのものだからです。このマスター教義聖句の課を別の週に移動する必要がある場合は,その週のうちに背景の課も教えるようにしてください。

暗記し,説明する

生徒が,モーサヤ18:8-10の聖句の場所と重要語句を暗記し,この節で見いだした真理を説明できるよう,効果的な方法があれば何でも活用しましょう。以下の活動はそのヒントになるものです。

クラスが始まる前に,モーサヤ18:8-10の重要語句を短い文節で区切り,順番をごちゃ混ぜにした状態で,ホワイトボードに書いておきます。生徒にその重要語句を正しい順番で学習帳に書いてもらい,続いて一人の生徒に,ホワイトボードに正しい順番での重要語句と聖句の場所を書いてもらいます。必要に応じて,クラスのメンバーに助けてもらいましょう。

モーサヤ18:8-10の重要語句は,「聖約を主と交わした証拠として,主の御名によってバプテスマを受け〔なさい〕」です。

別の選択肢として,重要語句の各部分を別々の紙に書き,順番をごちゃ混ぜにしてホワイトボードに掲示してもよいでしょう。そして,生徒にホワイトボードに集まってもらい,紙を正しい順に並べ替えてもらいます。

以下のモーサヤ18:8-10の聖句の場所と重要語句を,正しい順序で学習帳に書き記してください。必要に応じて,『マスター教義に関する基本文書』(2022年)の巻末にあるマスター教義の聖句の場所および重要語句のリストを参照して,正しいことを確認してください。

正しい順番で書いた後,少し時間を取って聖句の場所と重要語句を何度か繰り返し,暗記してください。

前の課で,あなたはバプテスマを受けるとき,わたしたちは主に仕えて,主の戒めを守るという聖約を神と交わすことを学びました。8歳の子供のバプテスマ会で,その子が交わす聖約について話すように頼まれたと想像してください。モーサヤ18:8-10は,あなたが聖約について説明するうえでどう役立つのか,そして聖約を守ることは,その子がもっとイエス・キリストのようになるうえでどのように役立つのかを,記録してください。

生徒が書き終えたら,それをクラスメートに分かち合うよう勧めてください。次に何人かの生徒に,バブテスマの聖約について学んだことや証を,自発的に分かち合ってもらいましょう。

実践練習

霊的な知識を得るための3つの原則を,スペースを十分にとって,ホワイトボードに書くとよいでしょう。これらは,『マスター教義に関する基本文書』(2022年)にある「霊的な知識を得る」の項の第5-12段落にあります。生徒がこれらの原則を復習するのを助けるために,各原則の下に,それぞれの原則について覚えていることを書いてもらいましょう。

次に,以下のシナリオを表示するかそのコピーを配って,このレッスン中に何時でも参照できるようにしてください。このシナリオは,生徒の必要性に合わせて調整するか,バプテスマの聖約を守ることについて生徒に独自のシナリオを作ってもらってもとよいでしょう。

杏奈は,教会で同じクラスの仁美が,楽しそうではなく,友達を作ったりすることに苦労していることに気づきました。杏奈は,仁美がほかの女の子の中に溶け込めないと感じていているため,青少年の活動や教会の集会に時々欠席すると聞いています。杏奈は,仁美がもっと受け入れられていると感じられるように助けたいのですが,仁美とちゃんと話したことがないので,彼女に話しかけるのは気まずいのではないか,迷惑なのではないかと心配しています。

生徒を少人数のグループにして,次の質問への答えと,杏奈に分かち合う提案を考えてもらうとよいでしょう。各グループに,霊的な知識を得るための原則を一つずつ割り当てるとよいでしょう。その後,生徒にクラスで答えを発表してもらいます。

  • この状況にある杏奈の役に立てるために,霊的な知識を得るための3つの原則それぞれと,モーサヤ18:8-10の教えを,どのように使いますか。

モーサヤ18:8-10と,霊的な知識を得るための原則について今学期に研究したことで覚えていることを使って,前の質問について話し合うよう生徒に勧めてください。それでも助けが必要な場合は,各原則の見出しの下にある以下の質問を表示するか,コピーを生徒に配りましょう。生徒の必要性に合わせてシナリオを調整した場合は,尋ねる質問も調整してください。

神が定められた情報源を通してさらに理解を深める

  • あなたが知っている,杏奈に役立ちそうな聖句や教会指導者の言葉には,どのようなものがありますか。モーサヤ18:8-10の教えは,どのように役立ちますか。

  • 若い女性会長会に話すことで,杏奈は仁美の状況をよりよく理解できるようになるでしょうか。

永遠の視点から概念や疑問について調べる

  • ためらう気持ちを克服するために,主がバプテスマの聖約をどのように見ておられるのかについて,杏奈は何を理解する必要がありますか。

  • 主の仁美への気持ちを思い起こすことで,杏奈にどう助けとなるでしょうか。

  • 仁美を励ますことは,杏奈が天の御父とイエス・キリストのようになるうえでどのように助けとなるでしょうか。

信仰をもって行動する

  • モーサヤ18:8-10でアルマが教えたバプテスマの約束をより具体的に守るために,杏奈は何ができるでしょうか。

    生徒にモーサヤ18章で学んだときのメモを見直して,杏奈がどのように仁美とともに悲しみ,慰め,仁美の重荷を負うことができるかについて,さらなる洞察を見つけてもらうとよいでしょう。そして生徒が見つけたことと,杏奈に勧めたいことを分かち合ってもらいます。

  • 杏奈が信仰をもって行動するのを助けるために,イエス・キリストがほかの人を助けられたどのような例を杏奈に分かち合いますか。

マスター教義の復習

今後のレッスンで,復習のために以下の活動を行ってください:

モーサヤ18:8-10の聖句の場所と重要語句をクラス全体で数回繰り返して,復習してもらいます。次に,これまでに研究したほかのマスター教義聖句も,その聖句の場所と重要語句を繰り返して復習するとよいでしょう。

モーサヤ18:8-10の重要語句は,「聖約を主と交わした証拠として,主の御名によってバプテスマを受け〔なさい〕」です。

また,この課の始めに推奨した語順合わせの活動を,また行うとよいでしょう。

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