マスター教義の復習13

見つけて印をつける：アルマ7：11－13からモロナイ10：4－5

マスター教義の目的の一つは，聖文から見いだした福音の真理への理解を深めることで，あなたがキリストのもとに来るのを助けることです。この課は，モルモン書の後半にある12のマスター教義聖句を見つけるのに役立ちます。

居場所となる環境を作る。生徒が互いにもっと知り合う機会を設けることで，温かみがあり，居場所となる環境を作ることができます。生徒が，互いの生活について適切な情報を分かち合う機会を見つけてください。

生徒の準備：生徒には，友達や家族がどのように聖句に印をつけているのか，そしてなぜそのように印をつけるのかを聞いておいてもらいます。

学習活動案

この復習の課の代わりに，マスター教義聖句の課を教える必要が出てくる場合があるかもしれません。地域や地区のディレクターやコーディネーターが提供する学習進度スケジュールを参照して，必ずセミナリー開講中にマスター教義聖句の課をすべて教えられるようにしてください。

聖句の場所と重要語句

必要に応じて，生徒に次のシナリオに答えてもらう前に，聖典に印をつけることは冒瀆でも強制でもないこと，その方法には正しいものも間違っているものもないことを伝えておきましょう。大切なのは，聖文の教えを見つけ，学び，覚えるように努めることです。

あなたが聖典に印をつけていることに，弟や妹が気づいたと想像してください。印であふれたページを見た弟や妹に，なぜ聖典に印をつけるのか聞かれたとします。

• あなたはどう答えますか。

生徒を少人数のグループにして，聖句に印をつける様々な方法とその理由を分かち合ってもらうとよいでしょう。聖句に印をつけることでそれを自分のものとし，有意義な洞察を強調し，後で聖句を見つけやすくするのに効果的であることを生徒が理解できるようにしましょう。

次の表を使って，モルモン書の後半にある12のマスター教義聖句を見つけてください。目立つような印をつけておき，後から見つけやすくするとよいでしょう。また，聖句の重要語句の言葉に印をつけ，目立つようにするとよいでしょう。

生徒が発表し終えたら，次の表を表示するか配付資料として配り，次の活動中に使えるようにしてください。

モルモン書マスター教義：アルマ－モロナイ

聖句の場所	重要語句
聖句の場所 アルマ7：11－13	重要語句 「そして神の御子は，あらゆる苦痛と苦難と試練を受けられる。」
聖句の場所 アルマ34：9－10	重要語句 「贖罪が行われなければならず，……無限にして永遠の犠牲でなければならない。」
聖句の場所 アルマ39：9	重要語句 「これからはもう自分の目の欲を追うこと〔のない〕ようにしてほしい。」
聖句の場所 アルマ41：10	重要語句 「悪事は決して幸福を生じたことがない。」
聖句の場所 ヒラマン5：12	重要語句 「あなたたちは……贖い主の岩の上に基を築かなければならない……。」
聖句の場所 3ニーファイ11：10－11	重要語句 「わたしは……初めから，すべてのことについて父の御心に従ってきた。」
聖句の場所 3ニーファイ12：48	重要語句 「わたしや天におられるあなたがたの父が完全であるように，……完全にな〔りなさい〕。」
聖句の場所 3ニーファイ27：20	重要語句 「わたしのもとに来て，……バプテスマを受けなさい。そうすれば，あなたがたは聖霊を受けて聖められ……るであろう。」
聖句の場所 エテル12：6	重要語句 「信仰が試されてからでなければ，証は得られない……。」
聖句の場所 エテル12：27	重要語句 「もし人がわたしのもとに来るならば，……そのとき，わたしは彼らの弱さを強さに変えよう。」
聖句の場所 モロナイ7：45－48	重要語句 「慈愛はキリストの純粋な愛であ〔る〕。」
聖句の場所 モロナイ10：4－5	重要語句 「キリストを信じながら，誠心誠意問うならば……聖霊の力によって，あなたがたはすべてのことの真理を知るであろう。」

生徒に二人一組で取り組んでもらうとよいでしょう。各組に，少なくとも一つのマスター教義聖句をクラスに紹介する準備をしてもらうようにします。必ず，12個の聖句を漏れなく割り当てるようにしてください。準備する時間を取ってから，各組に以下のことをしてもらいます：

1. お互いについて興味深いものや重要なことを分かち合うことで，クラスのほかのメンバーにパートナーのことを紹介する

2. クラスに次の方法でマスター教義聖句を紹介する：

   • その聖句を開き，印をつけるようクラスに促す

   • 聖句全体をクラスに対して読み上げ，重要語句を指摘する

   • なぜこの重要語句に含まれる真理を理解することが，現代の青少年にとって重要なのかを説明する

これからの数日間で，幾つかの聖句の場所と重要語句の暗記を始め，「それらの語句が何を教えているか」という問いに対する答えを探しましょう。（可能であれば）「マスター教義」モバイルアプリを活用するとよいでしょう。

生徒全員が分かち合い終えたら，クラスの残り時間を使って，聖句の場所と重要語句の暗記を始めるとよいでしょう。（可能であれば）「マスター教義」モバイルアプリを活用してもらうとよいでしょう。

補足学習活動

生徒が教える機会

各生徒にそれぞれ別のマスター教義聖句を割り当てるとよいでしょう。各生徒は割り当てられた聖句を使い，今学期後半に行われるディボーショナルの一環として自分が分かち合う，霊的な考えを準備することができます。この案を採用する場合は，どの生徒にどのマスター教義聖句を割り当てたか，またディボーショナルの予定日を必ず記録してください。そして，ディボーショナルの前のクラスで生徒にリマインドしましょう。

代替活動

生徒が，今学期のマスター教義聖句を見いだし研究する助けとなる別の方法は，「マスター教義の復習1」の課の「補足学習活動」の項で確認できます。