セミナリー
3ニーファイ18:1-14:わたしの記念として


「3ニーファイ18:1-14:わたしの記念として」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「3ニーファイ18:1-14」『モルモン書 教師用手引き』

3ニーファイ18:1-14

わたしの記念として

水の入った聖餐のカップと一切れのパン

わたしたちには定期的に聖餐を受ける機会があります。3ニーファイ18章で,イエスは聖餐がどのようにわたしたちの生活を祝福するかを教え,この儀式を執り行う方法を教えられました。この課は,聖餐を受けるときに救い主を思い起こすことで有意義な経験ができるようにします。

学習者が福音の真理に関連性を見いだすのを助ける。一部の生徒は,福音が日常生活にどのように関係するのかを理解するのに苦労するかもしれません。どうすれば,今学んでいることが,自分の状況や疑問,必要なことに対して有意義であり,役に立つと生徒に感じてもらえるか,祈りをもってその方法を探しましょう。

生徒の準備:生徒に,聖餐の経験がどれほど有意義であるかを深く考えてもらいます。聖餐の経験をよりよくするためにできることを生徒に深く考えるよう促します。

学習活動案

強い関係

以下のアイデアは,強い関係の礎となるものを生徒が考える助けとなります。この思考プロセスは,生徒が救い主との関係についてよく考え,主に近づく方法を探るのに役立ちます。これを行う方法の一つが,聖餐です。

ほんとうに親しいと感じ,あなたと強い関係にある人について考えてください。

  • そのような関係を強めるために,自分や相手はどのようなことをしましたか。

今度は,あなたが救い主をどの程度近くに感じているかを考えてください。

  • あなたと救い主との関係を強めるには,どのようなことが役立つと思いますか。

今日の研究では,聖霊を招き,救い主に近づき,救い主との関係を強める方法を教えていただきましょう。

イエス・キリスト,聖餐を定められる

もっと長く一緒にいてほしいと人々が望んでおられることに気づかれたとき,救い主は,人々に対する哀れみで満たされました(3ニーファイ17:1-6参照)。子供,病気の人,苦しんでいる人を祝福した後,救い主は,人々がいつも主の御霊を受ける方法を備えてくださいました。

3ニーファイ18:1-11を読み,救い主が行われたことを見つけてください。

生徒を二つのグループに分け,一方のグループに3ニーファイ18:1-7,もう一方のグループに3ニーファイ18:8-11を読んでもらうとよいでしょう。生徒に,読んだ聖句の意味や聖餐の儀式についての疑問点を考えてもらいます。必要であれば,「福音トピックス」の「聖餐」の項(topics.ChurchofJesusChrist.org)に役立つ情報があります。

生徒が聖句を読んだ後,または聖句を目で追いながら,ChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「イエス・キリスト,聖餐を定められる|3ニーファイ18章」のタイムコード0:12-6:12を見てもらうとよいでしょう。以下の質問は,ビデオを見た後の話し合いに役立つかもしれません:何が印象に残りましたか。聖餐にあずかった人々はどのように感じたと思いますか。それはなぜですか。もし救い主があなたに聖餐を執り行われたら,あなたの経験はどのように違うことになると思いますか。

10:49
  • 救い主の教えから,聖餐についてどのようなことが分かりましたか。

  • もしわたしたちがいつも救い主を覚えているなら,主は聖餐の祈りの中でどのようなことを約束してくださっているでしょうか。

3ニーファイ18:7,11にある,聖餐にあずかり,いつも救い主を覚えているなら,御子の御霊を受けるという原則に印を付けるとよいでしょう。

イエス・キリストが,わたしの御霊を受けると言われるとき,それは,聖霊の賜物のことを指しています。

  • 日々の生活の中でいつも救い主を覚えているには,どのような方法があるでしょうか。救い主を覚えていることは,どのように聖霊を受ける役に立つのでしょうか。

  • 聖霊を受けることで,あなたの今の生活にどのような祝福があるでしょうか。

聖餐に関するわたしたちの経験

ホワイトボードか紙に,以下のアンケート項目を書くとよいでしょう。生徒はアンケートに学習帳で回答することができます。回答が共有されることはありません。

聖餐を受ける経験がさらに有意義なものとなったら,あなたと救い主との関係がどのように強まるかについて考えてください。それぞれの文章に,「いつも」「時々」「めったにない」「決してない」で回答してください。

  1. わたしは教会に行く前に,聖餐に備える時間を取っています。

  2. 聖餐の間,わたしはイエス・キリストを思い起こそうとします。

  3. 聖餐での経験は,その週のわたしの行動に影響を与えます。

以下の活動は,聖餐の間にキリストを思い起こす有意義な方法を青少年が考えるのに役立ちます。この表をホワイトボードに書き,生徒に答えを書き入れてもらうとよいでしょう。救い主を覚えているためのアイデアがすでにある生徒もいるかもしれません。アイデアを引き出せるよう,生徒に,すでに行っていることを分かち合ってもらいます。

また,生徒には,自分の学習帳でより個人的な表を完成させてもらってもよいでしょう。その後,表の写真を撮って,次に聖餐を受けるときのメモとして活用してもらうとよいでしょう。

より有意義な聖餐の経験

  • わたしはイエス・キリストについてどのようなことを覚えていたいと思っているだろうか。

    以下について考えてください:

    • 主が苦しまれたこと

    • 主が自分や知り合いのためにしてくださったこと

  • 聖餐に備えるにはどうすればよいだろうか。

  • 聖餐にあずかる間,イエス・キリストを覚えるために何ができるだろうか。

聖餐を受けることによる約束

3ニーファイ18:12-14を読み,救い主を覚えて聖餐を受ける人々に対し,救い主が約束されたことを見つけてください。

  • 救い主の岩の上に建てるとはどういう意味だと思いますか。

    生徒が,救い主の岩の上に建てられているという意味を理解するのに助けが必要なら,主と聖約を交わしてその聖約を守り,主の模範に倣うよう努め,結果として主の憐れみと力という祝福を享受することだと説明するとよいでしょう。

  • 聖餐を受けることは,救い主の岩の上に建てるうえでどのような助けとなりますか。

  • 聖餐を受けることを毎週さらに意義深いものにするために,あなたは何ができるでしょうか。

人生を救い主の岩の上に建てるのに,聖餐がどのように役立つかについて証します。聖餐を意義深いものとするために,自分が行っていることを分かち合うとよいでしょう。聖餐に備えるときや聖餐を受けるときに救い主を思い起こすと,どのような祝福を受けることができるか,生徒に深く考えてもらい,分かち合ってもらいます。