セミナリー
マスター教義の復習20:暗記する


「マスター教義の復習20:暗記する」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「マスター教義の復習20」『モルモン書 教師用手引き』

マスター教義の復習20

暗記する

聖文を研究する若い女性

この課では,マスター教義聖句の場所と重要語句を暗記し,聖句全体を暗記する機会があります。

暗記することの大切さを生徒が理解できるよう助けます。機会を見つけて,生徒から聖文を暗記するやる気を引き出しましょう。聖文を暗記すると,誘惑に対して強くなり,天の御父やイエス・キリストとの関係を深めることができることを生徒が理解できるよう助けてください。

生徒の準備:生徒に,モルモン書の最後の12のマスター教義聖句を復習し,その中から暗記すれば自分の役に立つと思うものを一つ(または複数の重要語句)を選んでもらいます。その聖句(または重要語句)を暗記しておくと役立つ状況とその理由を発表できるよう準備をして来てもらいます。

学習活動案

この復習の課の代わりに,マスター教義聖句の課を教えることが必要な場合もあります。地域または地区のディレクターやコーディネーターが提供する学習進度スケジュールを参照して,必ずセミナリー開講中にマスター教義聖句の課をすべて教えられるようにしてください。

わたしたちは聖文を暗記することによって,主の模範に従うことができます

以下は,生徒がイエス・キリストの模範に従うことや,聖文を暗記するやる気を起こすのに役立ちます。救い主の模範について話し合う際に,救い主の写真を見せてもよいでしょう。

救い主
  • わたしたちがイエス・キリストの模範に従う方法には,どのようなものがありますか。

イエス・キリストの模範に従う一つの方法は,聖文を暗記することです。救い主は,暗記された聖文を用いて,誘惑を克服され(マタイ4:1-11参照),人々に教えられました(ルカ24:273ニーファイ22参照)。

  • 聖文を暗記すると,どのような状況で役立つでしょうか。

マスター教義聖句や重要語句を暗記するときは,自分がイエス・キリストの模範に従っていることを忘れないでください。

モルモン書マスター教義:アルマ-モロナイ

『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

聖句の場所

重要語句

聖句の場所

アルマ7:11-13

重要語句

「そして神の御子は,あらゆる苦痛と苦難と試練を受けられる。」

聖句の場所

アルマ34:9-10

重要語句

「贖罪が行われなければならず,……無限にして永遠の犠牲でなければならない。」

聖句の場所

アルマ39:9

重要語句

「これからはもう自分の目の欲を追うこと〔のない〕ようにしてほしい。」

聖句の場所

アルマ41:10

重要語句

「悪事は決して幸福を生じたことがない。」

聖句の場所

ヒラマン5:12

重要語句

「あなたたちは……贖い主の岩の上に基を築かなければならない……。」

聖句の場所

3ニーファイ11:10-11

重要語句

「わたしは……初めから,すべてのことについて父の御心に従ってきた。」

聖句の場所

3ニーファイ12:48

重要語句

「わたしや天におられるあなたがたの父が完全であるように,……完全にな〔りなさい〕。」

聖句の場所

3ニーファイ27:20

重要語句

「わたしのもとに来て,……バプテスマを受けなさい。そうすれば,あなたがたは聖霊を受けて聖められ……るであろう。」

聖句の場所

エテル12:6

重要語句

「信仰が試されてからでなければ,証は得られない……。」

聖句の場所

エテル12:27

重要語句

「もし人がわたしのもとに来るならば,……そのとき,わたしは彼らの弱さを強さに変えよう。」

聖句の場所

モロナイ7:45-48

重要語句

「慈愛はキリストの純粋な愛であ〔る〕。」

聖句の場所

モロナイ10:4-5

重要語句

「キリストを信じながら,誠心誠意問うならば……聖霊の力によって,あなたがたはすべてのことの真理を知るであろう。」

生徒を少人数のグループに分け,暗記したいマスター教義聖句を一つ,表から選んでもらうとよいでしょう。各グループに,選んだ聖句を数分間静かに研究してもらいます。生徒はグループ内で協力し,以下に説明されているフレーズごとの活動を行ったり,以前に実践したことのあるその他の方法を実施したり,マスター教義アプリの暗記機能を使って,聖句を暗記することができます。

もう一つの方法は,各グループに1枚の紙を配ることです。まず初めに,全体で聖句を短い文節に区切り,一人の生徒に聖句の場所をその紙に書いてもらいます。その生徒は紙を次の生徒に渡し,次の生徒はその聖句の最初の文節を書きます。続けて紙を回し,生徒それぞれが聖句全体が完成するまで一文節ずつ言葉を書いていきます。もう一つの選択肢として,生徒は10秒間にできるだけ多くのことを書いた後,次の生徒に紙を渡すこともできます。グループはこれを複数回行って,回を追うごとにより早く完成できるように目指してもよいでしょう。

確認

生徒にメモを書いてもらうのではなく,現在の自分または将来の自分宛てに手紙を書いてもらうとよいでしょう。もう一つの方法として,生徒を二人一組か少人数のグループに分け,以下の質問について話し合ってもらうこともできます。

教師に宛てて短いメモを書いてください。次の内容を含めてください:

  • 暗記した聖句または重要語句と,利用した暗記方法

  • この聖句や重要語句を暗記しておくと助けになる,現在直面している,または将来直面するであろう状況

  • 聖文を暗記すると,イエス・キリストの模範に従う際にどのように役立つかについての自分の考え

暗記した聖句の場所と聖句(または重要語句)を頻繁に繰り返し口に出せるよう,機会を見つけましょう。