セミナリー
3ニーファイ20-26章:概要


「3ニーファイ20-26章:概要」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「3ニーファイ20-26章」『モルモン書 教師用手引き』

3ニーファイ20-26章

概要

ニーファイ人の中で務めを果たされたとき,救い主は,天の御父は散らされたイスラエルを集めるという聖約を覚えておられると宣言され,末日の集合がいつ始まったかを認識する助けとなるしるしを明らかにされました。主は,聖典と預言者の言葉を保存し研究することの重要性を強調されました。主はマラキの言葉を用いて,什分の一の律法と,この戒めに従って生活することの祝福についてニーファイ人に教えられました。また,エリヤの帰還と神殿・家族歴史活動におけるエリヤの重要な役割を含む,マラキに最初に伝えたメッセージも引用されました。

教えるための準備

以下の情報は,各課の事前準備のアイデアを教師に提供するものです。

3ニーファイ20-22章

この課の目的:この課は,生徒がイスラエルの集合に参加するのに役立ちます。

  • 生徒の準備:モルモン書がイエス・キリストに近づくうえでどのような助けとなったかを,毎日聖典を読む際に考えてもらいます。

  • アイテム:棒またはつまようじの束;もっと太い木材と釘などの金属片

  • オンラインレッスンに関する提案:組み合わせ活動を表示し,生徒が聖句を読む時間を取るとよいでしょう。続いて生徒に,交代で描画機能を使いながら,各聖句とその説明を結びつけてもらいます。または,チャット機能を使って正しい答えを書いてもらいます。

3ニーファイ23章

この課の目的:この課は,生徒が主の言葉をさらに熱心に研究するよう助けることを目的としています。

  • 生徒の準備:生徒に,この課の前に聖文を研究する時間を取ってもらいます。その際,研究をより有意義なものにするために,自分が何をしているかに特に注意を払ってもらいます。生徒に,自分の研究の価値と質,そして研究が自分の生活にどのような影響を与えているか,与えていないかを評価するように勧めます。

  • アイテム:部屋のあちこちに隠しておくための色々な物

  • 絵:ニーファイに記録をするよう求められる救い主の画像

  • オンラインレッスンに関する提案:レッスンを始めるに当たり,生徒が部屋や家で探さなければならないものの簡単なリストを表示するとよいでしょう。例えば,携帯電話,本,絵,コップ,枕,靴など,家にありそうなものがよいでしょう。制限時間(例えば,1分間)を設定し,生徒にできるだけ多くのアイテムを見つけてもらいます。その後,この課の冒頭にある質問に答えてもらいます。「探すとはどういうことでしょうか」から質問します。

3ニーファイ24章

この課の目的:この課の目的は,什分の一を納めたいという生徒の意欲を高めることです。

  • 生徒の準備:生徒には3ニーファイ24:8-10を読んでもらい,ほかの人や自分自身が主の什分の一の律法について経験したことについて考えてもらいます。

  • 生徒用資料:デビッド・A・ベドナー「天の窓『リアホナ』2013年11月号,17-19の「教訓1―重要でありながらもとらえにくい祝福」の項のコピー

  • オンラインレッスンに関する提案:この課の冒頭にあるシナリオを表示し,自分に最も関連していると感じるシナリオと,そう感じる理由を生徒に尋ねるとよいでしょう。次に,什分の一に関して持っているかもしれない疑問や懸念を,生徒にチャットを使って分かち合ってもらいます。

3ニーファイ25章

この課の目的:この課は,生徒に神殿・家族歴史活動への参加を促すことを目的としています。

  • 生徒の準備:生者も死者も含めて,家族歴史で学んだ人物について分かち合えるよう準備をしてもらいます。親や祖父母と話したり,「ファミリーサーチ」アプリを使ったりすると,生徒の役に立つかもしれません。

  • 配付資料:4世代の系図表

  • オンラインレッスンに関する提案:4世代の系図表を配付資料として配付する代わりに,画面に表示して生徒にコピーしてもらうよいでしょう。生徒が自分の家族の歴史の中の人物について分かち合う機会を持った後,一人の生徒にFamilySearch.orgにログインして画面を共有してもらい,4世代の系図表を見せてもらうとよいでしょう。

マスター教義の復習21

この課の目的:この課では,生徒がモルモン書の一つ以上のマスター教義聖句の真理について理解を深め,説明する機会があります。

  • 生徒の準備:自分が研究するときに聖文をよりよく理解するために行っていることのリストを分かち合う準備をしてきてもらいます。

  • オンラインレッスンに関する提案:クラスの前に数人の生徒に連絡を取り,才能を分かち合ったり,自分が詳しく理解している分野について話したりできるよう,準備してきてもらうとよいでしょう。どのようにしてそのような理解や能力を得たかを説明してもらいます。その分野で進歩し続けるために何ができるかを尋ねてみましょう。クラスの始めに,その生徒たちに分かち合ってもらいます。