セミナリー
3ニーファイ20-22章:「わたしは自分の民を集めよう」


「3ニーファイ20-22章:『わたしは自分の民を集めよう』」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「3ニーファイ20-22章」『モルモン書 教師用手引き』

3ニーファイ20-22章

「わたしは自分の民を集めよう」

両腕を広げられるイエス・キリスト

自分の人生の中で,ほかの人々と一緒にいることで助けられたときはありますか。肉体的にも霊的にも集まるよう,主が繰り返し人々に指示されたのはなぜだと思いますか。ニーファイ人の中で務めを果たされたとき,救い主は,天の御父は散らされたイスラエルを集めるという聖約を覚えておられると宣言されました。そして,末日の集合がいつ始まったかを認識する助けとなるしるしを明らかにされました。この課は,あなたがイスラエルの集合に参加するのに役立ちます。

生徒が大切にされていると感じられるようにする。生徒の貢献を認めるポジティブな方法を探してください。生徒が学習プロセスに取り組むときは感謝の気持ちを表し,すべての生徒が安心して自分の考えや気持ちを分かち合えるようにしてください。

生徒の準備:モルモン書がイエス・キリストに近づくうえでどのような助けとなったかを,毎日聖典を読む際に考えてもらいます。

学習活動案

集められること

まず,小枝,アイスキャンディーの棒,またはつまようじを1本持ち上げます。生徒に,以下を行ってもらいます。

あなたや知り合いが,孤独や危険を感じる状況や,居場所がないと感じる状況について,少し時間を取って考えてください。

1本の小枝,アイスキャンディーの棒,またはつまようじを,それと同じアイテムの小さなまとまりに加えます。

  • グループの一員になることは,それらの懸念に対処するのにどう役立つでしょうか。

    アイスキャンディーの棒やつまようじは1本だと簡単に折れますが,まとまりになると折れにくいことを実演するとよいでしょう。

    次の質問を説明するために,太い木材,大きな釘,または金属の塊をそのまとまりに加えてください。

  • 主とともにいることと,主に従う人々と一緒にいることには,どのような利点があるでしょうか。

    次の文章を表示し,静かな時間を少し設け,生徒に深く考え,自己評価してもらうとよいでしょう。

次の文章について深く考えてください。「おおむね当てはまる」「時々当てはまる」「ほとんど当てはまらない」を使って,これらの文章が自身にどの程度当てはまるかを評価してください。

  • わたしは,主と関係を結ぶことができており,主がわたしを守り,贖い,愛してくださっていると感じています。

  • わたしは,主のもとに来て,これらの祝福を受けるよう主が招いておられることを認識しています。

  • わたしは,人々が主のもとに集まり,安全と帰属意識を感じられるよう,ほかの人を助けることに努めています。

この課を研究しながら,あなたや人々を主や主の教会のもとに安全に集めるために,主がどのような方法を模索されているかをよく考えてください。主の神聖な集合の業をどのように助けることができるか,深く考えてください。

わたしは集めよう

救い主はアメリカ大陸を訪れられた2日目,人々のために祈られ,祝福された後,奇跡的に聖餐を執り行われました。それから,末日における聖約の民について預言されました。主の預言を理解するためには,以下を覚えておくことが重要です:

  • 主は以前,ヤコブ(イスラエルとも呼ばれる)を含む,アブラハムとその子孫が,福音と神権のすべての祝福を受けることを約束されました(アブラハム2:6-11参照)。

  • イスラエルの子孫は,ニーファイ人を含め,世界中に散らばっていました。主は,福音の祝福を受けられるよう,再び彼らを集めると約束されました。

  • 文字どおりの意味でイスラエルの子孫でなくとも教会に加わる人はだれでも,イスラエルに養子として迎えられ,同様の祝福をすべて受けることができます。

3ニーファイ20:11-13,18,22を読み,主がされると約束されたことを見つけてください。次のことを知っておくと助けとなるでしょう:

  • どのようなことが見つかりましたか。

生徒の言葉に注意深く耳を傾けましょう。生徒が分かち合うときには,印象に残った語句や真理を指摘してもらいます。

これらの聖句から学ぶことができる一つの真理は,神は,末日にイスラエルの家を集めるという聖約を果たされる,ということです。

どうすれば,主が生徒を集めようと尽力しておられることを生徒が認識するのを助けられるか,祈りの気持ちでよく考えてください。この課の冒頭の画像を提示し,次のような質問をするとよいでしょう:

  • 主が「〔わたしたち〕を贖われた主……を知るように」(3ニーファイ20:13)導いてくださる方法には,どのようなものがありますか。

  • 新エルサレムに関する預言は福千年に成就しますが,救い主に従う人々「の中に」は,どのようにして今,「天の力」を持っているでしょうか(3ニーファイ20:22)。どのようにすれば,主がわたしたち「の中に」いていただくことができるでしょうか(3ニーファイ20:22)。

  • これらの祝福は,わたしたちの生活にどのように役立つでしょうか(孤独や危険を感じたり,居場所がないと感じたりするときなど)。

末日における集合のしるし

主は,わたしたちの時代に,御自分の民の集合を始められたことを示すしるしを約束されました。

次の組み合わせ活動を表示するか,生徒にコピーを配るとよいでしょう。生徒には,二人一組または少人数のグループで行ってもらいます。答えは1-c,2-b,3-aです。

  1. 3ニーファイ20:25-27

  1. 「大いなる驚くべき業」,すなわち,主の僕であるジョセフ・スミスによるキリストの教会の回復は,集合のしるしです。

  1. 3ニーファイ21:1-2,7

  1. 「〔主が告げられた〕これらのこと」,すなわちモルモン書の出現は,主がイスラエルの家を集めておられるしるしです。

  1. 3ニーファイ21:9-11

  1. 主と聖約を交わした人々を通して,「地のすべての部族は祝福を受け」ます。

  • なぜ主は,わたしたちが主の集合のしるしを認識することを望んでおられると思いますか。

あなたはこれまでどのように集められてきましたか。

  • あなたが主のもとに集められ,主が与えてくださる祝福を享受するために,次のどれがどのように役立ちましたか。

    • 聖約を守る教会員

    • モルモン書

    • 教会

何人かの生徒に考えや経験を発表してもらいましょう。あなた自身の考えや経験も分かち合うとよいでしょう。

「地のすべての部族は祝福を受けるであろう」

聖約を交わした教会員として,わたしたちはイエス・キリストの福音を通して「地のすべての部族〔が〕祝福を受ける」のを助ける責任を負っています(3ニーファイ20:27)。以下の活動は,主の集合において主の助け手となる方法を深く考えるのに役立ちます。

  1. モルモン書を数分間読み,あなたが主のもとに来て,主の愛を感じ,主が与えてくださる祝福を得るのに役立つ聖句や語句を見つけてください。聖句の場所や重要語句を学習帳に記録してください。これらの聖句を人と分かち合う方法について考えてみましょう。

  2. だれかとモルモン書を分かち合うために,どのようなことを話したり書いたりするかを準備してください。モルモン書についてのあなたの気持ちと,モルモン書が救い主に近づくうえでどのように役立つと思うかを含めてください。

  3. だれかを教会に招いたり,教会の活動に一緒に参加してもらったりするために,どのようなことを言えばよいかを準備しましょう。それが相手にとってどのような助けとなるか,特に相手が主に近づくうえでどのように役立つかについての自分の考えを含めてください。

今週,研究を進めながら,イスラエルの集合を助ける方法を,祈りの気持ちで一つ選んでください。今後の課ではほかのアイデアも紹介されます。自分が行うのに最善の方法を知るために,主の導きを求めてください。