「5月6-12日:『主の力を受けて』モーサヤ7-10章」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:モルモン書 2024年』
「5月6-12日モーサヤ7-10章」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:2024年』
5月6-12日:「主の力を受けて」
モーサヤ7-10章
ゼラヘムラの地でモーサヤ王の民が「引き続き平和を」(モーサヤ7:1)享受していたとき,彼らはニーファイ人の別の集団のことを考えるようになりました。リーハイ・ニーファイの地に移り住むために,ずっと以前に去って行った人々です。何世代かが過ぎていましたが,モーサヤの民のもとには何の音さたもありませんでした。そこでモーサヤはアンモンに,ゼラヘムラの地を去ったそのニーファイ人たちを,偵察隊を率いて探しに行くように言いました。偵察隊は,そのニーファイ人たちが「罪悪の結果」(モーサヤ7:24),レーマン人の奴隷になっていることを知ります。しかし,アンモンとその同僚たちがやって来たことで,突然,解放への望みが出てきました。
時々わたしたちは,囚われの状態にあったこのニーファイ人のように,罪に苦しみ,どうすれば再び平安を見いだせるのかと途方に暮れることがあります。また,わたしたちはアンモンのようになることもあります。人々に手を差し伸べるよう促しを感じ,最終的にはその努力が実って,「〔彼らが〕頭を上げて喜び,神に頼〔る〕」(モーサヤ7:19)ようになったことを知るのです。どのような状況にあろうと,わたしたちは皆,悔い改め,「主〔が〕救い出してくださる」という信仰を持ち,「十分に固い決意をもって主に立ち返〔る〕」(モーサヤ7:33)必要があります。
家庭と教会で学ぶためのアイデア
イエス・キリストはわたしを解放する力を持っておられる
リムハイ王はアンモンに会って希望を抱き,その希望を民に伝えたいと思いました。リムハイの言葉はあなたにも希望を与えてくれるかもしれません。背景として,モーサヤ7:20-25に記されているリムハイの民の状況を読むとよいでしょう。その後,モーサヤ7:14-33を読みながら,次の質問について深く考えてください:
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リムハイは,キリストに対する民の信仰と希望を強めるためにどのようなことを述べましたか。
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あなたはどの言葉から希望を感じますか(19,33節参照)。
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神はあなたを救うことができ,そして救ってくださると信頼するうえで,どのような経験が助けになりましたか。
「イスラエルの救い主」『賛美歌』4番も参照してください。
わたしは「神の形に」造られた
モーサヤ7:26-27で,リムハイはアビナダイが教えた真理の幾つかについて説明しています。これらの節でどのような真理を見つけることができますか。これらの真理は,神と自分自身に対するあなたの見方にどのような影響を及ぼすでしょうか。
ラッセル・M・ネルソン「あなたの体—大切にすべきすばらしい贈り物」『リアホナ』2019年8月号,52も参照してください。
主は人類に利益をもたらすために預言者,聖見者,啓示者を備えられる
主が聖見者を起こしてくださっているというアンモンの証を聞いて,リムハイは「非常に喜び,……神に感謝」(モーサヤ8:19)しました。リムハイがそのように感じたのはなぜだと思いますか。モーサヤ8:13-19に記されているアンモンの言葉から,聖見者についてどのようなことが分かりますか。
今日,わたしたちは大管長会と十二使徒定員会を,預言者,聖見者,啓示者として支持しています。彼らはあなたにとってどのように「大きな利益」(モーサヤ8:18)となってきたでしょうか。彼らはイエス・キリストについてあなたにどのようなことを教えてきましたか。
アンモンのように,あなたは預言者,聖見者,啓示者が必要であることについて,どのように大胆に語ることができるでしょうか(モーサヤ8:13-18参照)。例えば,あなたの家族に,またはソーシャルメディアで,次の事柄についてどのようなことを分かち合えますか:
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ジョセフ・スミスをはじめとする主の預言者たちによって現代に回復された真理(神の性質,わたしたちの神聖な特質,家族の永遠性など)。「イエス・キリストの完全な福音の回復」または「家族—世界への宣言」(福音ライブラリー)を復習すると,そのような真理の幾つかについて考える助けとなるでしょう。
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戒めや儀式がもたらす祝福(知恵の言葉,純潔の律法,家族の結び固めなど)。
先月,わたしたちは総大会で預言者,聖見者,啓示者から話を聞きました。どのメッセージがあなたの霊を鼓舞しましたか。学んだことをもとに,どのように行動を変えていきますか。主の聖見者たちは,「将来のこと」(モーサヤ8:17)についてどのようなことを述べましたか。
わたしは「主の力を受けて」困難に立ち向かうことができる
ゼニフは自分の過ちが民を困難な状況に置いたことを認めました。しかし後に,レーマン人との戦いの際には,民が主を信じる信仰をもって困難に立ち向かえるように助けました。ゼニフの民が信仰を示すために行ったことを探しながら,モーサヤ9-10章を読んでください。神はどのような方法で彼らを強くされたでしょうか。主はこれまで,あなたをどのように強くしてくださいましたか。「主の力を受けて」(モーサヤ9:17;10:10-11)出て行くとは,あなたにとってどのような意味がありますか。
わたしの選びは何世代にもわたって影響を及ぼす可能性がある
モーサヤ10:11-17を読みながら,前の世代のレーマン人の行いや態度が,その後の世代にどのような影響を及ぼしたかを見つけてください。これはあなたの選択が,まだ生まれていない人々を含め,ほかの人々に良い影響または悪い影響を与える可能性について,どのようなことを示唆していますか。
子供を教えるためのアイデア
神は聖文の中の民を助けたように,わたしを助けることがおできになる
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民が困難な状況にあったとき,リムハイ王は彼らの信仰を築くために聖文を分かち合いました。子供たちに,自分が信仰を持つ助けとなっている聖文の物語や登場人物について尋ねます。その後,モーサヤ7:19を読み聞かせ,この節で述べられている話を復習するとよいでしょう(『旧約聖書物語』70-76の「すぎこし」および「荒れ野でのイスラエルの民」参照)。子供たちに,これらの話を演じてもらえるかもしれません。これらの話の中で,主は民をどのように助けられましたか。主はどのようにわたしたちを助けてくださるでしょうか。
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主がどのようにわたしたちを助けてくださるかの例をさらに見るために,「『モルモン書』の物語」または「ニーファイの勇気」(『子供の歌集』62,64-65)から幾つかの節を選び,子供たちと一緒に歌ってください。主がモルモン書の中の人々をどのように助けられたか,また主がどのようにわたしたちを助けてくださるかを見つけられるよう,子供たちを助けます。
神はわたしたちに預言者,聖見者,啓示者を与えてこられた
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聖見者について教える一つの方法は,聖見者を,眼鏡や双眼鏡,顕微鏡など,よりよく見るための助けとなるものと比較することです。その後,モーサヤ8:17を子供たちに読み聞かせ,子供たちに,「聖見者」という言葉が聞こえる度に両手を自分の目に当てて,双眼鏡で見ているような格好をしてもらうとよいでしょう(モーセ6:35-36も参照)。主は預言者がわたしたちには見えないものを「見る」ことができるようにされることについて子供たちと話し合います。ジョセフ・スミスなど,わたしたちの預言者や聖見者は,わたしたちにどのようなことを明らかにしてきたでしょうか。
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モーサヤ8:16-18を子供たちと一緒に読んだ後,子供たちに次のような文をどのように完成させるか考えてもらうとよいでしょう。「聖見者はわたしたちが……するのを助けてくれる……のような人です。」例えば,「聖見者はわたしたちをイエスの方に向けてくれる交通標識のような人です」といった具合です。
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また,紙の足跡を作り,子供たちに,預言者,聖見者,啓示者がわたしたちに行うように招いている事柄の絵を描いてもらってもよいでしょう。足跡を並べて部屋に道を作り,子供たちに足跡の上を歩いてもらいます。聖見者はどのようにわたしたちに「大きな利益」をもたらしてくれるでしょうか(モーサヤ8:17-18参照)。
わたしが弱いとき,主はわたしを強くしてくださる
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子供たちは問題にぶつかると,自分は弱く,無力であると感じることがあります。子供たちが主の力に頼るよう,どのように助ければよいでしょうか。身体的に強くなるために何をするか尋ねるとよいでしょう。「人の力」があるとはどういう意味でしょうか(モーサヤ10:11参照)。「主の力」を受けるとはどういう意味でしょうか(モーサヤ9:17—18;10:10参照)。主の力を受けるには,どうすればよいでしょうか。子供たちに,主の力を受ける助けとなることの絵を描いてもらうとよいでしょう。