「9月16-22日:『頭を上げて,元気を出しなさい』3ニーファイ1-7章」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:モルモン書 2024年』
「9月16-22日 3ニーファイ1-7章」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:2024年』
9月16-22日:「頭を上げて,元気を出しなさい」
3ニーファイ1-7章
幾つかの点で,この時代はイエス・キリストの信者にとって胸躍る時でした。預言は成就されつつあり,人々に示された偉大なしるしや奇跡は,救い主がもうすぐお生まれになることを示していました。その一方で,信者たちにとって不安にさいなまれる時でもありました。あらゆる奇跡にもかかわらず,不信仰な者たちが救い主が生まれる「時は過ぎ去った」と主張していたからです(3ニーファイ1:5)。これらの人々は「国中にひどい騒動」(3ニーファイ1:7)を起こし,レーマン人サムエルが預言した暗闇のない夜のしるしが現れなかったならば,すべての信者を殺す日付を決めてさえいたのです。
こうした困難な状況にあって,預言者ニーファイは「自分の民のために……熱烈に神に叫び求め」(3ニーファイ1:11)ました。それに対する主の答えは,迫害や疑いに直面していて,光が闇に打ち勝つことを知る必要のある,あらゆる人の霊を鼓舞するものです。「頭を上げて,元気を出しなさい。……わたしは,聖なる預言者たちの口を通して語ってきたすべてのことを成就する。」(3ニーファイ1:13)
家庭と教会で学ぶためのアイデア
イエス・キリストの福音に改心するには,忍耐と努力が必要である
3ニーファイ1-7章には,主に対して改心した人々と,改心しなかったそのほかの人々について書かれています。何がこれらの人々の違いをもたらしたのでしょうか。以下のような表があなたの考えを整理するのに役立つでしょう:
改心を弱める事柄 |
改心を強める事柄 | |
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預言者の言葉を信じず,義にかなった人々をあざける |
預言者の言葉に信仰を持ち,助けを求めて祈る | |
イエス・キリストのおかげで,わたしは「元気を出す」ことができる
天の御父は,あなたの人生には困難な時や,恐ろしい瞬間さえもあることを御存じです。でも同時に御父はあなたに喜びを経験してほしいと望んでおられます。3ニーファイ1:1-23を読み,忠実なニーファイ人が直面していた,恐れるべき理由について学んでください。主は彼らに,「元気を出〔す〕」べきどのような理由を与えられましたか。
救い主はこれまでに,「元気を出しなさい」という言葉を幾つかの場面で使っておられます。例えば,マタイ14:24-27〔訳注—口語訳では「しっかりするのだ」〕;ヨハネ16:33〔訳注—口語訳では「勇気を出しなさい」〕;教義と聖約61:36;78:17-19などです。これらの招きのどのようなところが印象的ですか。その前後の節を読み,救い主がこれらの言葉を口にされた状況を理解するとよいでしょう。それぞれの場合において,主は人々が恐れに立ち向かうのを助けるために,どのような理由を挙げておられるでしょうか。これと同じことを,主はあなたに対してどのように行ってこられたでしょうか。
ラッセル・M・ネルソン「喜び—霊的に生き抜く道」(『リアホナ』2016年11月号,81-84)を研究するとよいでしょう。どのような状況にあっても喜びを見いだすことについて,ネルソン大管長はどのようなことを教えていますか。ネルソン大管長が「目を向ける」〔訳注—英語ではfocusで,「焦点を合わせる」の意〕という言葉を何度使っているかに注目してください。イエス・キリストに目を向けることを,カメラやそのほかのレンズの焦点を合わせることと比較できるかもしれません。あなたはどのようにしてもっと主に焦点を合わせようと思いますか。
福音ライブラリーの「ライフヘルプ」セクションにある「メンタルヘルス」などの項目も参照してください。
主は御自分の言葉をすべて御自分の時に成就される
3ニーファイ1:4-7を読み,あなたが信者の一人だったとしたらどのように感じていたと思うか考えてください。彼らは信仰を強く保つために何をしましたか(3ニーファイ1:4-21および5:1-3参照)。サムエルの言葉はどのように成就しましたか(3ニーファイ1:19-21参照)。あなたの人生において,主はどのように御自分の言葉を成就してこられましたか。
3ニーファイ1:4-15;5:12-26;6:10-15;7:15-26
わたしはイエス・キリストの弟子である
モルモンは,「見よ,わたしは……イエス・キリストの弟子である」(3ニーファイ5:13)と宣言しています。この言葉はあなたにとってどのようなことを意味しているでしょうか。3ニーファイ1:4-15;5:12-26;6:10-15;7:15-26を調べて,キリストの弟子の特質や信条や行いを見つけるとよいでしょう。
「イエス様のように」『子供の歌集』40-41も参照してください。
イエス・キリストを信じる信仰を働かせるとき,わたしは恐れる必要がない
ニーファイ人が強盗団に対処したときの経験には,あなたが直面する霊的な危険に対処する助けとなる教訓が含まれているかもしれません。3ニーファイ2:11-12と3:1-26から,そのような教訓を探してください。例えば,3ニーファイ3:2-10にあるギデアンハイの言葉を調べ,サタンがあなたを欺こうとする方法と比較するとよいでしょう。ラコーニアスの模範から何を学べるでしょうか。
子供を教えるためのアイデア
イエス・キリストがお生まれになったときに一つの新しい星が現れた
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今週の活動ページは,イエスがお生まれになったときにニーファイ人が目にした奇跡について子供たちが学ぶのに役立ちます。また,「だい41しょう:キリストのたんじょうのしるし」(『モルモン書ものがたり』114-116)を使って,この話を教えたり,子供たちに話してもらったりすることもできます。
預言者の言葉は必ず成就する
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子供たちと一緒に3ニーファイ1:4-10を読み,もし当時の信者の一人だったとしたらどのように感じていたと思うか話してもらいます。その後,11-15節でこの話の残りの部分を読み,次の文をどのように完成させるかを提案してもらうとよいでしょう:「この話から,……を学べます。」
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ほかに神が預言者を通して与えた約束を成就されたときのことを考えるのを,子供たちが助けてくれるかもしれません。子供たちは『福音の視覚資料集』からこれらの話の絵を見つけたいと思うかもしれません(例えば,7-8番,81番参照)。神の約束がどのように成就したかを含め,これらの話について知っていることを分かち合ってもらいます。3ニーファイ1:20を一緒に読み,これらの真理についてあなた自身の証を分かち合います。
わたしたちはともに集まるときに,もっと強くなる
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3ニーファイ2:11-12と3:13-14,24-26から,ニーファイ人が集まった理由と,彼らが受けた祝福を子供たちが見つけられるように助けます。今日,家族や教会で集まることは,わたしたちにとってなぜ大切なのでしょうか。
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一致の強さについて教える実物を使ったレッスンを知っていますか。子供たちに1本の棒を折ってみてもらい,次に棒の束を折ってみてもらうとよいかもしれません。または,1枚の紙を破ってみてもらい,次に紙の束を破ってみてもらいます。わたしたちと棒や紙は,どのようなところが似ているでしょうか。
わたしはイエス・キリストの弟子である
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3ニーファイ5:13を一緒に読んでから,「わたしはイエス・キリストの弟子です」という言葉を子供たちに繰り返してもらいます。イエス・キリストの弟子であるとはどういう意味かを学ぶために,次の模範の幾つかを一緒に読みます:改心したレーマン人(3ニーファイ6:14参照),モルモン(3ニーファイ5:12-26参照),ニーファイ(3ニーファイ7:15-26参照)。「イエス様のように」(『子供の歌集』40-41)などの歌からもアイデアを見つけることができます。
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子供たちが紙の上に自分の手をなぞって描き,それを切り取るのを助けます。表面には「わたしはイエス・キリストの弟子です」と書き,裏面には弟子となるためにできることの絵を描いてもらいます。