預言者サムエルがイエス・キリストの誕生のしるしについて教えてから約5年がたっていました。多くの人が信じ,しるしを待っていました。サムエルは間違っており,しるしの時はすでにすぎていると言う人もいました。かれらは信者をからかい,イエス様は来られないと言いました。
ヒラマン14:2-7,3ニーファイ1:4-6
信者たちは心配しましたが,信仰を持っていました。しるしを待ち続けました。一つのしるしは,暗くならない夜に関するものでした。太陽がしずんでも,昼のように明るいというのです。暗闇のない夜は,イエス様が次の日に別の地にお生まれになるしるしだとされていました。
ヒラマン14:2-4,3ニーファイ1:7-8
信じなかった人は計画を立て,ある一日を選び,その日までにしるしがなければ,信者をころすと言いました。
3ニーファイ1:9
そのころ,ニーファイという名の人が預言者でした。かれは一部の人々が信者をころしたいと思っていたことをとても悲しみました。
3ニーファイ1:10
ニーファイは地面にひれ伏して,信仰のために死のうとしている信者のために神様にいのりました。かれは一日中いのりました。
3ニーファイ1:11-12
いのりの答えとして,ニーファイはイエス様の声を聞きました。イエス様は,しるしがその夜に起こり,御自身が次の日にお生まれになるとつげました。
3ニーファイ1:12-14
その夜は,太陽がしずんでも暗くありませんでした。サムエルの言葉を信じなかった人は,とてもおどろいて地にたおれました。自分たちが信じていなかったため,かれらはおそれました。信じていた人は死にませんでした。
3ニーファイ1:15-19
次の日,太陽はふたたびのぼり,空は明るいままでした。人々はみな,その日にイエス様がお生まれになったことを知りました。
3ニーファイ1:19
人々は別のしるしを見ました。空に一つの新しい星があらわれました。サムエルが語ったしるしはすべて現実になりました。さらに多くの人がイエス様を信じ,バプテスマを受けました。
ヒラマン14:2-7,3ニーファイ1:20-23