レーマン人には,かれらのほかのすべての王たちを治める王がいました。それはラモーナイ王の父でした。かれはニーファイ人のことをてきだと思っていました。ある日,かれはラモーナイがアンモンと一緒にいるのを見ました。王はラモーナイに,ニーファイ人と何をしているのかとたずねました。ラモーナイは王に,アンモンの兄弟たちを牢屋から解放すると言いました。
モーサヤ10:11-17,アルマ20:1-12
王はいかって,ニーファイ人がうそをついてレーマン人から持ち物をぬすもうとしているのだと思いました。王はラモーナイに,アンモンをころして一緒に来るように言いました。
アルマ20:13-14
ラモーナイはアンモンをころそうとはしませんでした。ラモーナイは,アンモンと兄弟たちが神様の預言者であることを王に話し,アンモンの兄弟たちを助けると言いました。
アルマ20:15
王はラモーナイをきずつけようとしてつるぎを取り出しましたが,アンモンが止めました。王は今度はアンモンをきずつけようとしました。アンモンは自分を守りました。アンモンは王のうでにけがをさせ,王は戦えなくなりました。王はアンモンの強さのためにおそれました。もしアンモンが命を助けてくれるなら,王位の半分をアンモンにあたえると約束しました。
アルマ20:16-23
アンモンは王国を望みませんでした。その代わり,兄弟たちを牢屋から解放するように求めました。また,ラモーナイにはらを立てるのをやめるようにたのみました。アンモンは王に,ラモーナイが一番良いと思うように治めさせるべきだと言いました。
アルマ20:24
王は,アンモンがラモーナイをどれほど愛しているかを知って,おどろきました。王はアンモンから求められたことをすべて行うことに同意しました。
アルマ20:25-27
王はアンモンとラモーナイが神様について話したことについて,もっと知りたいと思いました。アンモンとその兄弟たちに,来て教えてくれるようたのみました。
アルマ20:27
アンモンとラモーナイはミドーナイの地へ行きました。アンモンの兄弟たちはそこで牢屋にいました。縄でしばられ,食べ物も水もあたえられていなかったのです。ラモーナイはミドーナイを治める人に,アンモンの兄弟たちを自由にしてくれるよう説得しました。
アルマ20:28-30
解放されると,アンモンの兄弟たちはラモーナイの父のもとへ行きました。かれらは王に身をかがめ,王のしもべにしてくれるよう願いました。王はことわりました。そうではなく,福音について教えてほしかったのです。兄弟の一人にアロンという名前の人がいました。アロンは王に聖文を読み聞かせ,神様とイエス・キリストについて教えました。
アルマ22:1-14
王はアロンを信じました。ラモーナイ王の父は神様を知るために王国をすべてささげると言いました。かれは自分がなすべきことをアロンにたずねました。アロンは王に,くい改めて信仰をもって神様にいのるように言いました。王はすべてのつみをくい改め,いのりました。
アルマ22:15-18
王はゆかにたおれてしまいました。王のしもべたちは王妃に話そうと走って行きました。
アルマ22:18-19
王妃はやって来て,王が地面にたおれているのを見ました。王妃はアロンとその兄弟たちが王をころしたのだと思いました。王妃はいかっていました。
アルマ22:19
王妃はしもべたちに,アロンとその兄弟たちをころすように言いました。ところがしもべたちはおそれ,アロンとその兄弟たちは強すぎると言いました。すると,王妃もこわくなりました。王妃は何が起こったかを町の人々に伝えるためにしもべたちを送りました。王妃は,人々がアロンとその兄弟たちをころしてくれることを望みました。
アルマ22:19-21
アロンは人々がいかることを知っていました。王が死んでいないことも知っていました。アロンは王が立ちあがるのを助けました。王は力を取りもどし,立ち上がりました。王妃としもべたちはおどろきました。
アルマ22:22-23
王は王妃としもべたちにイエス様について教えました。こうして,みながイエス・キリストを信じました。王は王国のすべての人にイエス様について知ってほしいと思いました。アロンと兄弟たちが王国のどこにいても福音を教えることができるという法律を作りました。かれらは人々を教え,その地で祭司と教師をめしました。
アルマ22:23-27,23:1-4