ある夜,リーハイは主からのゆめを見ました。そして,家族にそのゆめについて話しました。
1ニーファイ8:2-4
リーハイはゆめの中で白い衣を着た男の人を見ました。その人はリーハイについてきなさいと言いました。
1ニーファイ8:5-6
リーハイは,自分が暗くてむなしい場所にいるのを見ました。かれは何時間も歩きました。しかし,暗闇は消え去りませんでした。ついにリーハイは助けを求めていのりました。
1ニーファイ8:7-8
いのり終えると,リーハイは大きな野原を見ました。その野原には白い実を結ぶ木がありました。リーハイは,その実が自分を幸せにしてくれるものだと思い,食べました。すると,リーハイの心はよろこびにあふれました。
1ニーファイ8:9-12
その実はほかのどの実よりも味が良く,あまくておいしい実でした。リーハイは自分の家族にも食べてほしいと思いました。その実が家族も幸せにするものだと分かっていました。リーハイは,サライアとサムとニーファイが川のそばに立って,まよった様子でいるのを見ました。リーハイは大声でかれらをよびました。かれらに来て,実を食べるように言いました。
1ニーファイ8:11-15
サライア,サム,ニーファイは木の所に来て,その実を食べました。リーハイはレーマンとレムエルをさがしました。かれらにも実を味わってほしいと思ったのです。しかし,かれらはその実を食べに来ようとはしませんでした。
1ニーファイ8:16-18
そこでリーハイは,木に通じる鉄のぼうのある道を見ました。たくさんの人々が,その道を目ざして歩いていました。突然,深いやみがやって来て,暗闇で辺りが見えにくくなりました。木にたどり着く唯一の方法は,鉄のぼうにつかまっていることでした。
1ニーファイ8:19-24
道をはなれてまよう人もいました。ほかの人々は鉄のぼうにつかまり,前進しました。
1ニーファイ8:23-24
木にたどり着くと,かれらは木の実を食べました。
1ニーファイ8:24
リーハイが見上げると,たくさんの人でいっぱいの大きな建物が見えました。かれらは実を食べた人々をからかいました。実を食べた人の中には,笑われたことでいやな思いをし,木からはなれていった人もいました。かれらは道にまよい,いなくなってしまいました。
1ニーファイ8:25-28,31-32
リーハイはゆめの中で,鉄のぼうにしっかりとつかまっているほかの人々も見ました。かれらは木の所に来るまで,一歩一歩前進しました。それから,木の下でひざまずき,その実を食べました。かれらは建物の中にいる人々の話に耳をかたむけることがありませんでした。木の所にとどまることを選んだのです。
1ニーファイ8:30,33
リーハイは目覚めると,レーマンとレムエルのことを心配しました。かれらはゆめの中で実を食べませんでした。リーハイは,レーマンとレムエルを愛していました。リーハイはかれらが主の近くにとどまることを望みました。リーハイは,神様のいましめを守るようにかれらをまねきました。
1ニーファイ8:36-38