ヤコブは神様の預言者でした。かれは神様がどれほど御自分の民を愛しておられるかをニーファイ人に教えたかったのです。ヤコブはかれらにオリーブの木の園について話しました。果樹園の主人としもべは,園の手入れをするためにともに働きました。
モルモン書ヤコブ5:1-4,7,6:4-5
主人は,良い実を結ぶ特別なオリーブの木を持っていました。ヤコブは,この木は神様の民,つまりイスラエルの家ににていると言いました。実は人の行動とにていました。主人はこの木を大切にされました。根に養いをあたえ,えだをかりこむことによって,木の生長を助けました。木が生きるために必要なものをあたえられたのです。
モルモン書ヤコブ5:1-3,5,6:1,7
しばらくして,主人の特別な木はかれ始めました。健康なえだはわずかしかありませんでした。主人は悲しくなりました。良い実を結び続けてほしいと思ったからです。
モルモン書ヤコブ5:3,6-8
健康なえだをすくうため,主人はえだを取りのぞき,ほかの木につぎ木されました。それから,ほかの木の健康なえだと取りかえられました。
モルモン書ヤコブ5:7-14
長い時間がすぎました。主人としもべはひんぱんに果樹園に来ました。かれらは主人の特別な木の世話をしました。かれらはまた,果樹園のあちこちの木に散らされた特別なえだの世話もしました。育った果物のほとんどは良いものでした。良い実は主人とそのしもべにとってよろこびでした。
モルモン書ヤコブ5:15-29,31
しばらくして,それぞれの木はさらに多くの実を結びました。しかし,実はみな悪くなってしまいました。主人はとても悲しまれました。主人は御自分の果樹園やその実を失いたくありませんでした。主人は御自分の木を助けるために熱心に働いてこられました。ほかに何ができるかを考えておられました。主人はそのしもべと話し,努力し続けることを選びました。
モルモン書ヤコブ5:29-51
主人は果樹園をすくうために,特別な木から取りのぞいたえだを集め,もう一度特別な木につぎ木するように言われました。
モルモン書ヤコブ5:51-60
主人が果樹園で働かれるのはこれが最後でした。主人は助けるようにとほかのしもべたちもよばれました。みんなで協力してえだを集め,つぎ木しました。
モルモン書ヤコブ5:61-72
かれらはすべての木を世話しました。悪いえだを取りのぞき,良いえだを残しました。しばらくして,主人の特別な木がふたたび良い実を結びました。ほかの木も,特別な木の実と同じくらい良い実を結びました。主人はこれをよろこばれました。主人の木がすくわれたのです!木はみな,主人が実らせてほしいと望む実を結びました。
モルモン書ヤコブ5:73-75
主人はしもべたちに感謝されました。熱心に働き,主のいましめを守ることでかれらは祝福を受けると主人は言われました。主人はその実をしもべたちと分かち合い,かれらはとてもよろこびました。主人は長い間その実をよろこばれました。
モルモン書ヤコブ5:75-77
ヤコブはオリーブの木の話を終えました。ヤコブは,果樹園の主人が木を世話されたように,神様がかれらを心にかけておられることを人々に教えました。ヤコブはすべての人に,くい改めて神様に近づくように言いました。神様はいつも手を差しのべ,助けてくださるので,神様を愛し,神様に仕えるよう教えたのです。
モルモン書ヤコブ6:1-5,7,11