「預言者サムエル」『モルモン書物語』(2023年)
預言者サムエル
イエス様の誕生と死について教える
サムエルという名のレーマン人の預言者が,ゼラヘムラのニーファイ人に教えに行きました。イエス様は悔い改めについて教えました。しかし,ニーファイ人は耳をかたむけず,かれを町からおい出しました。
サムエルは民のところへ帰ろうとしていました。しかし,主は,ニーファイ人に教えるためにもどるよう言われました。
主はサムエルに,何を言うべきかを教えてくださると言われました。サムエルは主にしたがいました。ゼラヘムラにもどるサムエルしかし,ニーファイ人はサムエルを町に入らせようとはしませんでした。
サムエルは町のかべを登りました。かれは主が心に入れてくださったことを言いました。悪いことをしているのでほろぼされるであろう,と民に言い,悔い改めとイエス・キリストを信じる信仰だけが,かれらをすくうことができると言いました。また,神様の御子のイエス様が5年後にお生まれになると言いました。
サムエルは,イエス様がお生まれになるしるしがあるだろうと話し,しるしをさがすように人々に言いました。一つのしるしは,暗くならない夜です。ほかにも,新しい星やたくさんのすばらしいものが空にあらわれるというしるしがあります。
サムエルは人々にイエス様を信じる信仰を持ってほしいと思っていました。悔い改めればすべての人々がすくわれるよう,イエス様は死 んだ後に復活される,とサムエルは言いました。
サムエルは,イエス様の死のしるしがあるだろうと言いました。人々は太陽も月も星も見ることができなくなります。3日間,光がないのです。
かみなりといなづまがあり,山がくずれ,多くの町がほろぼされます。
サムエルを信じた人々もいましたが,多くのニーファイ人はサムエルにはらを立てていました。人々はかれに石を投げたり,矢をうったりしました。主は,かべに立っているサムエルを守られました。石や矢はどれもかれに当たることはありませんでした。
だれもサムエルを打つことができないでいると,さらに多くの人々がサムエルの言葉を信じました。しかし,ほとんどの人はまだおこっていました。かれらはサムエルをつかまえて,ひもでつなごうとしました。サムエルはにげて家に帰り,民を教え続けました。
サムエルを信じたニーファイ人は悔い改め,預言者ニーファイからバプテスマを受けました。かれらはイエス様を信じ,サムエルが話したイエス様の誕生のしるしを待ちました。